楽天カードの規約が変更されたことで、楽天を利用したせどりができなくなってしまったと思っている人も多いのではないでしょうか。
変更点を押さえたうえで違反に気を付ければ、今まで通りせどりで楽天を使えます。
この記事では現役輸出プレイヤーのゆうきが、楽天カード規約の変更点や、規約違反にならないための対策について解説します。
この記事を読むメリットは以下の3つです。
メリット一覧
- 楽天カード規約の変更点が理解できる
- 規約違反にならないための対策がわかる
- 楽天アカウントが利用停止になったときの対処法を知れる
楽天せどりを続けたい人だけでなく、すでに利用停止になってしまった人にも必見の内容となっています。
ぜひこの記事を参考に、楽天カードの規約を理解してせどりを続けられるようになりましょう。
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楽天せどり禁止って本当?カード規約の変更点を解説
最近、楽天せどりが禁止になったという記事やニュースを目にするようになったのは、楽天カードの規約が変更されたからです。
ここでは、何が変わったのか分からないという方のために、カード規約の変更点をわかりやすく解説していきます。
楽天せどりが禁止といわれる理由
上述の通り、2022年5月18日に楽天カードの利用規約が変更されました。
そのため、変更点を知らずにせどりを続けていると規約違反になり、最悪の場合アカウントが利用停止になる可能性もあります。
しかし、規約が変わったとはいえ、楽天側も利用者全員の利用状況を厳密に審査・処罰はできません。
つまり、楽天カード側から怪しまれるような行動をしなければ大丈夫と言えます。
そのためには、規約の変更点はきちんと把握しておく必要があります。変更点を把握し、目立たないようにしながら楽天カードでせどりを続けましょう。
楽天カード会員規約の変更点
楽天カードの規約変更の要点をまとめると、以下のようになります。
- 変更前:現金化を目的としたカード利用が禁止
- 変更後:資金調達または転売事業を目的としたカード利用が禁止
10.会員は、次の各号の行為のためにカードを利用してはならないものとします。
- クレジットカードご利用可能枠の現金化を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
- 法定通貨として定められ流通している紙幣又は貨幣の購入。
- 資金調達又は転売事業を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
- 現金又はこれに類する経済的な利益を受けるため、加盟店又は第三者との間で、商品又は権利の買戻し又は譲渡を約束すること。
- 法令に違反する事業者がする取引(無許可・無登録事業者が行う取引を含む。)につき法令に違反することを知りながらする取引。
- その他公序良俗又は法令に違反する取引。
あいまいだった「現金化」という表現が明確化され、転売目的のカード利用を禁止していることがわかります。
これまでは、明らかに転売目的のカード利用やマナーの悪いユーザーでも、あまり厳格に対応してきませんでした。
今回の規約変更で本来の目的から逸脱したカード利用者に対して、放置せずに対応していくという姿勢の表れだと考えられます。
楽天カードの規約違反が発覚したらどうなる?
楽天カードで規約違反をしてしまうと、以下のようなペナルティが想定されます。
- 楽天のサービスが使えなくなる
- 楽天ポイントが没収される
どちらも重いペナルティなので、起こり得る事態をしっかり把握しておきましょう。
楽天のサービスが使えなくなる
楽天カードの利用規約に違反すると、楽天のすべてのサービスが利用できなくなります。
利用停止の対象は楽天カードだけでなく、楽天アカウントに紐づくすべてのサービスです。
また、IPアドレスや住所との紐づけが行われて、家族アカウントやサブアカウントまで利用停止になってしまう可能性もあります。
さらに、楽天でショップを開いている場合も利用できなくなるので、ビジネスにも大きな打撃となりかねません。
楽天ポイントが没収される
規約違反になると、所有している楽天ポイントも全額没収されてしまいます。
楽天ポイントは利用可能店舗が非常に多いので、せどりで稼いだ利益やポイントを使って、日常生活に利用している人も多いはずです。
規約違反になるとせどりだけでなくプライベートにも影響が出てしまうので、気を付けましょう。
このような重いペナルティが科されるのは、多くの場合、重大な規約違反をしたときです。
そのため、アカウントの復活は見込めないと考えてください。アカウント復活について詳しくは後述しているので、ぜひ参考にしてみてください。
楽天せどりを禁止されてしまう行動5選
楽天カードの利用が禁止されやすい行動は、以下の5つです。
- 利用額が大きい
- 1つの商品を大量に購入する
- カードの繰り上げ返済を何度もする
- 同一名義でアカウントを複数もつ
- 自動キャンセルが多い
ひとつずつ解説していきます。
1. 利用額が大きい
年収に対してカードの支払額が大きいと、転売目的ではないかと怪しまれてしまいます。
日本人の年収の中央値は400万円程度で、一般的な楽天カードの利用額は4~6万円程度です。
対して、せどり目的なら毎月50万円もの額を使ってしまうケースも少なくありません。
楽天カードに申告している年収が400万程度の人が、毎月50万円も支払っていたら、怪しまれてしまうのは当然です。
そのため、高額のカード利用を繰り返していると、カードが利用停止になる可能性が高いでしょう。
2. 1つの商品を大量に購入する
1つの商品を一度に大量購入すると、せどり目的とみなされることがあります。
せどりの仕入れの場合、同じショップから一度に大量の商品を購入するのが普通です。
そのため、楽天では1つの商品を大量に購入する行為をせどり目的だと判断し、利用停止にされることが多いです。
何個以上買ってはいけないという基準があるかどうかは不明ですが、楽天カードで商品を仕入れる場合は、仕入れ先を分散するべきでしょう。
また、購入前に店舗に問い合わせるのも一つの手です。複数購入が可能かどうか確認して、安全に仕入れを行いましょう。
3. カードの繰り上げ返済を何度もする
カードの繰り上げ返済が頻繁に行われていると、規約違反になってしまいます。
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、まとまった金額をカード会社に返済することです。
繰り上げ返済をした分だけ利用額が増えるようなもので、収入に対して高額の買い物ができるようになります。
そのため、繰り上げ返済を毎月のように行っていると、当然怪しまれてしまいます。
4. 同一名義でアカウントを複数もつ
楽天では、複数アカウントの所持が禁止されています。
複数アカウントの運用は転売目的に加え、不正ポイントを取得するためとみなされてしまい、重大なペナルティが科される可能性が高いです。
禁止されていると知らずに、限定商品の購入目的で複数アカウントを持つ人も多いのではないでしょうか。
他のプラットフォームでは複数アカウントが許可されているものもありますが、楽天では禁止されています。楽天でせどりを行う場合は、複数アカウントの運用は避けましょう。
5. 自動キャンセルが多い
楽天ではショップ側が転売目的の購入だと判断すると、注文をキャンセルできます。
ショップが自動キャンセルを行う理由として「転売目的」の報告が多いと、アカウント停止になる可能性があります。
実際に一度に大量購入をしてしまうと、転売目的を理由に自動キャンセルされてしまうケースはよくあります。
ショップに転売目的だと明らかに判断されるような購入は避けましょう。
楽天でせどりがバレやすい商品
購入する商品ジャンルによって、転売目的と判断されることもあります。
そのため、せどりでよく扱われるジャンルの商品を大量購入すると、カードを利用停止される可能性が高くなってしまいます。
転売目的と判断されやすい商品ジャンルは、以下の4つです。
- ゲーム
- 高級ブランド品
- 家電製品
- アップル製品
上記の商品は現金化されやすく、せどりでも人気のジャンルであるため、転売目的だと楽天およびショップから判断されやすいです。
せどりで人気のジャンルは楽天では購入しない、もしくは少量の購入に留めるようにしましょう。
楽天せどりでカードの規約違反にならないための対策
楽天せどりでカード規約に違反しないための対策は、以下の5つです。
- 利用額の上限を把握する
- アカウントは1つだけ運用する
- ビジネスカードを使う
- 転売禁止商品を扱わない
- 直接納品しない
具体的にどのような対策なのか、わかりやすく解説していきます。
利用額の上限を把握する
支払いが滞ったり極端に大きい額を支払ったりすると、アカウントの停止につながってしまいます。
そのため、楽天カードの利用上限を把握しておくことが重要です。
せどりをやっている人の中には、楽天ポイントなどが目的で、大量に商品を仕入れている人がよくいます。
しかし、カードの利用上限まで仕入れても、売れなければ意味がありません。上限だけでなく、自分が売り切れる量を把握することが重要です。
楽天カードでは利用限度額をアプリでチェックできるので、積極的に活用しましょう。
アカウントは1つだけ運用する
楽天で運用するアカウントは1つだけにしましょう。先述の通り、楽天では複数アカウントの運用は禁止されています。
せどりの仕入れにおいて、複数アカウントを使うメリットが多数あるのは事実です。
しかし、規約で明確に禁止さえている以上、楽天での複数アカウント運用はリスクが非常に大きいです。
楽天アカウントを複数運用していた人は、すぐに1つに絞りましょう。
ビジネスカードを使う
楽天カード以外のクレジットカードでも、現金化目的の利用は原則として禁止されています。
転売目的と判断されないようにせどりを続けることもできますが、利用停止が不安な場合はビジネスカードがおすすめです。
ビジネスカードとは個人事業主や中小企業向けのクレジットカードで、ビジネス用途で使用するものです。
楽天にも楽天ビジネスカードがあり、商用利用が認められているので、せどりの仕入れに利用しても問題ありません。
万が一、カードの利用が停止されても、異議申し立てによって復活しやすいです。
転売禁止商品を扱わない
転売を禁止している商品を出品してしまうと、楽天カードの利用規約違反になります。
例えば、ライブやコンサートなどのチケットは「チケット不正転売禁止法」により、転売が禁止されています。
チケット以外にも、メーカーや発行元が転売禁止と決めていることもあるので、仕入れる前に商品ごとの確認が必要です。
転売禁止商品を扱うと、ほぼ確実にアカウント停止になります。
なお、法律で転売自体が禁止されているわけではありませんが、以下の商品は輸出が禁止されています。
- お酒
- 一部の化粧品
販売先によっても仕入れを避けたほうがいい商品もあるので、注意しましょう。
直接納品しない
楽天ではショップから配送業者などに商品を直接送ることは禁止されています。
直接納品が関係者内での内部取引などで不正な取引や、無在庫でのせどりで多く使われるためです。
配送先を代行業者の住所にしていることが発覚すると、直接納品だとみなされてしまいます。
商品を仕入れた後に配送業者へ輸送を依頼する場合でも、必ず自分の住所を経由するようにしましょう。
利用停止になった楽天アカウントを復活させる手順
楽天カードが利用停止になった場合、アカウントを復活させるためには、以下の手順を取りましょう。
- なぜ利用停止になったか判断する
- 楽天市場に問い合わせる
具体的に何をすればいいのか、わかりやすく解説していきます。
1. なぜ利用停止になったか判断する
楽天アカウントの利用停止は、理由によって以下の2種類に分けられます。
- 住所に基づく利用停止
⇒ 同じ住所の家族のアカウントもログインできない場合 - アカウントに基づく利用停止
⇒ 自分のアカウントだけがログインできない場合
重大な規約違反の場合は前者で、基本的にアカウントの復活は期待できません。
後者は店舗クレームやAIの判断に基づくものなので、アカウントを復活できる可能性があります。
同じ住所の家族がログインできるかどうか確認して、利用停止の理由を判別しましょう。
2. 楽天市場に問い合わせる
利用停止の理由が分かったら、楽天市場に問い合わせましょう。問い合わせ方法は以下の3つがあります。
どの方法がいいかわからない人は、お互いに落ち着いてやり取りできるメールがおすすめです。
返答が来るまでに長くて3日程度かかりますが、確実に状況を伝えられます。
規約違反に注意すれば、楽天カードでせどりができる!
楽天カードの利用規約に「せどり・転売目的の利用禁止」の旨が明記されたことで、楽天せどりができなくなったと解釈している人もいるでしょう。
しかし、節度を持って仕入れを行えば、楽天カードの利用が禁止されることはないので安心してください。
楽天カードで仕入れる際に大事なことを、以下にまとめてみました。
- 1つの商品を大量に仕入れない
- 利用額はほどほどにする(目安は月額4~6万円程度)
- 運用する楽天アカウントは1つだけにする
規模はどうしても小さくなってしまいますが、せどり自体を行う分には問題ありません。
規模を広げて大きな売上を作りたい人は、eBayせどりがおすすめです。eBayの最大のメリットは、世界中のユーザーへ販売できることです。
国内では売りにくい商品でも、海外であれば需要が高く売れやすいことも少なくありません。
eBayせどりの始め方については「eBayアカウントの作成方法をセラー・バイヤーごとに解説!よくある疑問3つと解決策も紹介」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!