日本の物を海外に売りたい!と思ったとき、どんな方法があるかパッと思いつく人は少ないと思います。
何を、どこで売ればいいのか、わからないことだらけではないでしょうか。
今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、日本の物を海外に売る方法について詳しく解説していきます。
日本の物を海外に売る方法はいくつかありますが、代表的なのは世界中にユーザーがいるECモールで出店することです。
この記事を読むメリットは、以下の通りです。
メリット一覧
- 日本の物を海外に売るメリットがわかる
- 具体的な方法やおすすめの商品がわかる
- 日本の物を海外に売るときの注意点がわかる
個人輸出で稼いでいくための知識を初心者にもわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
日本のものを海外に売る個人輸出のメリット4つ
日本の物を海外に売るなら、個人輸出から始めるのがおすすめです。
個人輸出のメリットは以下の4つです。
- 販路が大きく広がる
- コストを最小限に抑えられる
- ニッチな分野でも勝負できる
- 英語が堪能でなくても取り組める
詳しく見ていきましょう。
1. 販路が大きく広がる
日本の物は市場規模が大きい海外に向けて販売したほうが、販路が広がり販売機会も増加します。
例えば、世界中にユーザーを抱えるeBayの2021年の利用者や取引額は以下の通りです。
- バイヤー数(利用者数):1.38億人
- 総取引額:約10兆円
- 出品数:15億点
eBay利用者数は日本の人口を上回っていることがわかります。
日本では売れない物でも販路を世界に広げると、高値で売れる場合があります。販路を広げた分だけビジネスチャンスも増加します。
2. コストを最小限に抑えられる
個人輸出の大きなメリットは、コストを最小限に抑えながら世界に向けて販売できることです。
eBayなどのECモールを利用すれば、最小限の負担で個人輸出を始められます。
海外販売を実店舗で展開するのはとても難しく、また準備期間や費用もかなり必要になります。
越境ECを使った個人輸出なら資金0でも始められ、失敗したときのリスクも最小限に抑えられます。
3. ニッチな分野でも勝負できる
販路を海外に広げた場合、国内では難しいニッチな分野でも十分に勝負できます。
日本では人気がなくても、海外にはコアなファンがいたりマニアックな人々から熱烈な需要があったりするからです。
また、ニッチな分野は大企業などが参入せずライバルが少ないため、個人でも十分勝負できます。
誰もが目に留めないような本当にマニアックな物は、海外市場を独占できる可能性も秘めていると言えます。
4. 英語が堪能でなくても取り組める
海外へ販売するとなると英語でのやり取りに不安を感じる人がいますが、実は語学力はそれほど障壁にはなりません。
eBayのように日本語対応しているサイトやGoogle翻訳を使えば、英語でやり取りするのはそれほど苦にならないからです。
英語ができないからといって海外販売を諦める人も少なくないため、実はライバルが少なかったりします。
個人輸出はあなたが想像しているよりも簡単で、メリットがたくさんある世界です。
日本のものを海外に売る個人輸出の方法4選
日本の物を海外に売る方法は複数ありますが、個人輸出に向いているのは以下の4つです。
- eBayなどECモールに出店する
- 自分でネットショップを作る
- SNSで直接売る
- 海外の販売店に委託する
詳しく解説していきます。
1. eBayなどECモールに出店する
もっとも簡単に海外販売する方法は、既存のECモールで出店することです。
eBayやAmazonなど越境ECと呼ばれる海外販売サイトを使えば、すぐに海外販売をスタートできます。
すでに運用されているシステムを使うため、集客も不要で費用の負担も少ないことがメリット。
海外販売に初めて挑戦する人におすすめで、利用するなら以下のようなサイトが挙げられます。
海外販売ができるECサイト
- eBay
- 海外Amazon
- タオバオ
- Etsy
- STORES.jp
- Pinkoi
- minne
- zazzle
ECサイトを活用すれば集客を始めとした、売上を作るために必要な工程を大幅に省略できます。
2. 自分でネットショップを作る
自分でネットショップを構築し、自サイトで販売する方法もあります。
ネットショップを構築するまでに手間はかかりますが、制限が少なく自由に商品を販売できることが特徴です。
また、既存のECサイトを利用するよりも費用が抑えられ、利益率も高くなります。
海外販売向けにネットショップが構築できる代表的なサービスは、以下の2つです。
- カラーミーショップ
- Shopify
自社サイトでの販売は自分で集客する手間が発生するため、個人輸出で使うには少し難易度が高い方法と言えます。
3. SNSで直接売る
ECモールやネットショップを使わずに、SNSで直接販売する方法もあります。
SNSは無料で集客できる上に、ECモールと違って手数料がかからないことが特徴です。
そのため、コストがかからないことに加えて高い利益率でビジネスを展開できます。
すでにファンがいる場合は問題ありませんが、SNSだけで売っていくのは集客から始めないといけないので、やや難易度が高めとなっています。
SNSは海外の利用者が多い、以下のようなサービスを選ぶと効率良く販売できるでしょう。
既存のショップなどと組み合わせれば集客力を向上させられるでしょう。
4. 海外の販売店に委託する
現地に詳しい人であれば、海外の販売店に販売を委託する方法もあります。
条件を決めて商品を送るだけで済むので、最小限の手間で販売できます。
しかし、現地の人との交渉や条件面での話し合いが必要になるため、語学力は必須です。
また、土地勘や人脈もない状態から開拓するのは非常に難易度が高いので、上級者向けの方法と言えます。
海外の販売店に委託したい場合、まずは現地での人脈づくりからスタートすることになるでしょう。
日本のものを海外に売る個人輸出におすすめの商品
日本の物は海外でも需要が高く、たくさんの商品がECモールなどで取引されています。
個人輸出をするときのおすすめ商品を5つ紹介します。
- アニメグッズやフィギュアなどのおもちゃ
- ゲームやトレーディングカード
- カメラや時計
- アパレルやブランド小物
- 音楽CDやレコード
詳しく見ていきましょう!
1. アニメグッズやフィギュアなどのおもちゃ
日本のアニメは海外でも高い評価を受けており、需要が途切れない分野の1つです。
人気キャラクターのフィギュアも人気が高く、レアな物は驚くほど高値が付くこともあります。
新旧関係なく人気が高く、売れる物を探すのは難しくありませんが、ライバルが多いことが難点です。
差別化や価格競争が激しいジャンルになるので、安定して売るためには工夫が求められるでしょう。
2. ゲームやトレーディングカード
アニメグッズと同様に注目されているのが日本のゲームやトレーディングカードです。
特にポケモンが大人気で、単体のレアカードや新品ボックスが高値で取引されています。
レトロゲームの人気も高く、今後も高い需要が見込まれます。
人気が高騰しており仕入れが難しくなっていますが、需要も人気もしばらく続きそうなのでリサーチしてみるといいでしょう。
3. カメラや時計
日本の高い技術が需要に結びついているジャンルが、カメラや時計です。
カメラはレンズやフィルターといった付属品も好調で、eBayの取引額はTOP10入り。日本製のカメラは海外では入手しづらく、NikonやCannonなどは高値で取引されています。
また時計も人気で、高級ブランドはもちろん普通の商品も手ごろな価格で売れています。
カメラも時計も商品知識が必要ですが、高利益を出やすいことが魅力です。取り扱うなら人気ブランドから探してみるといいでしょう。
4. アパレルやブランド小物
個人輸出で最も安定して売れるジャンルが、アパレルやブランド小物です。海外で入手しにくい日本限定品やコラボ品などが人気です。
eBayではメンズ、レディースともに取引額TOP10に入っています。
ポイントはレアな物や限定品。来日しないと入手できないコラボ品や日本にしかないブランドが狙い目です。
ただし、ブランド物を扱うときは細心の注意を払いましょう。
偽物も多く出回っており、信頼できるサイトでなければ痛い目に遭います。
eBayなどECモールで売るときは、販売実績を積んでセラー評価を高めてからのほうが無難です。
5. 音楽CDやレコード
日本の音楽CDやレコードも、eBayでは人気です。
特に日本のレコードは質の良さや帯が人気で、日本と海外の間で価格差がある商品の1つです。
デジタルの時代にレコード?と頭をかしげたくなりますが、実は日本でもじわじわ人気が上がっているのだとか。
自宅に帯付きレコードが眠っていたら、海外向けに販売してみると高く売れる可能性があります。
ただし、壊れやすい商品のために梱包は厳重にしなければいけない点には、注意が必要です。
他にもeBayで売れる日本の物はたくさんあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、海外販売を始める前にぜひ読んでみてください。
日本のものを海外に売る個人輸出を始めるときの注意点4つ
日本の物を海外に販売するときは、以下の4つに気を付けましょう。
- 配送トラブルや発送できない国がある
- 国によって法律や制度が異なる
- 為替のリスクがある
- 関税がかかる
1つずつ解説します。
1. 配送トラブルや発送できない国がある
海外発送は国内に比べるとトラブルが多く、荷物を送れない国や地域があることに注意してください。
配送トラブルの代表的な例は、商品配送中に破損や紛失をしてしまうことです。
配送トラブルをできるだけ避けるために、丁寧に梱包したり追跡や補償を付けたりといった工夫が必須です。
また、輸送事情や世界情勢によっては荷物を送れない国や地域が出てくるので、発送除外国などの設定も煩雑です。
送料の高さや届くまでにかかる日数も、思いがけないトラブルにつながることがあります。
国内のように安定して荷物を送れるわけではないことは、理解しておきましょう。
2. 国によって法律や制度が異なる
たとえ個人であっても、日本の物を海外に売る場合は日本からの輸出、相手国にとっては輸入という扱いになります。
日本と相手国の法律に沿った対応が必要になるため、法律や制度に熟知していなければなりません。
日本では合法であっても、相手国では違法となってしまう場合は販売できません。逆もまた同じです。
販売前に両国の法律や制度を必ず確認し、取り扱いできる物だけを販売するようにしてください。
3. 為替のリスクがある
海外販売では、為替相場の動きによる影響を大きく受けてしまいます。
円高であれば輸出には不利に働き、円安になれば有利になります。この影響を無視して取引できません。
為替相場の動きはそのまま売れやすさや利益に直結するため、販売額などの細かな調整が必要です。
為替変動に上手に対応できれば円安時には高額商品が売れやすくなり、円高時でも利益をしっかり確保できます。
海外に販売するときは為替相場の動きに目を光らせ、早めに対応していくようにしましょう!
4. 関税がかかる
日本から輸出する場合、相手国で関税がかかるケースがあります。
20万円以上の商品を輸出する場合はセラーが通関手続きを行わなければならず、所定の申告が必要です。
関税の支払い義務はバイヤー側ですが、額によっては大きな負担になり、クレームに繋がる恐れもあります。
関税額は商品や金額によって異なり、一定の金額までは免税となるケースがほとんどです。
関税が発生する商品についてはあらかじめ関税込みの金額を商品説明に記載しておくと、トラブル防止に繋がるでしょう。
eBayで日本のものを海外に売ってみよう!
日本製の物品は海外でも人気が高く、中には日本より高値で取引されるものもあります。
販路を海外に広げるメリットは大きく、まだ開拓されていない分野もたくさんあるため、個人輸出でも十分に戦っていけます。
実際に海外は日本国内よりも市場規模がはるかに大きいので、ビジネスチャンスがたくさん転がっています。
「海外に物を売る」と言うとハードルを感じる人もいますが、慣れれば手間を感じることなく取り組めるはずです。
eBayなどの越境ECを利用すれば、海外販売の詳しい知識がなくてもすぐに取引を始められるので、初心者には特におすすめです。
円安が続いている今は、個人輸出を始めるチャンス!この機会に海外販売を始めてみませんか?