転売の際に商品を輸出する場合は海外発送代行会社を利用することになります。海外発送代行業者は国内にさまざまな業者がありますが、それぞれ対応業務内容や配達方法が異なります。
そこで今回は毎月1,000品以上の商品を輸出する、現役プレイヤーであるゆうきがおすすめの海外発送代行について解説していきます。
この記事を読むと下記のようなメリットがあります。
メリット一覧
- 海外発送代行利用のメリット・デメリットがわかる
- おすすめの海外発送代行会社がわかる
- 海外発送代行の選び方がわかる
副業として物販をされている方や、商品の発送に追われている方が発送代行会社を利用すれば、時間にゆとりができるでしょう。
しかし、海外発送代行会社の選択を間違えると、商品発送の遅れや多大な費用がかかるリスクもあります。
この記事を読み終わった頃には、海外発送代行についてマスターできるようになっているため、ぜひ参考にしてみてください!
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
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海外発送代行とは?概要をサクッと解説
海外発送代行とは、国外への出荷作業を依頼するサービスです。
輸出したい商品を代行会社へ送るだけで商品保管やピッキング作業など、さまざまな業務に対応してくれます。
海外発送代行を利用する際の流れは簡単3ステップです。
- 海外サイトで商品が売れる
- 商品を発送代行会社へ送る
- 発送代行会社が商品を送る
発送業務は誰が行っても大きく結果が変わらない工程なので、外注化することで時間短縮につながります。
外注化はクラウドソーシングサイトでも可能ですが、サービス内容や費用対効果を考えると発送代行会社がおすすめです。
副業で時間が少ない方や、商品の発送に追われている方には、発送代行会社が大きな助けとなるでしょう。
海外発送代行を利用するメリット3つ
海外発送代行会社を利用するメリットは以下の3つです。
- 自動化できる
- 配送コストが低い
- 輸出のミスが減る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 自動化できる
海外発送代行会社へ依頼する1番のメリットは、発送業務をすべて自動化できることです。
商品を代行会社へ送るだけで梱包や発送のみならず、商品の保管やクレーム対応まで行ってくれます。
発送業務をすべて自動化することで、利益アップのための作業に集中できます。商品リサーチや仕入れ先を開拓する時間が増えるので、利益も伸びるでしょう。
海外発送代行会社の利用により自動化を実現して、自由な時間を増やしてみてください。
2. 配送コストが低い
発送代行業者の配送コストは通常より低い場合が多いです。
配送料金が安くなる理由は、配送会社と発送代行で大量輸出の契約を結んでいるためです。
発送代行業者は簡易通関の場合が多いため、個人で行う場合よりも配送スピードが早いことも特徴として挙げられます。
配送コストを抑えられるだけでなく発送スピードが早いのは、嬉しいメリットですね。
3. 輸出のミスが減る
発送代行業者は輸出ミスのリスクが低い傾向にあります。
過去の失敗や長年の経験を元に作業内容を標準化しており、輸出に詳しいプロが対応してくれるためです。
- 関税の計算
- 梱包作業
- 輸出禁止物の確認
- 顧客の住所転記 など
上記のような作業でミスをすると、輸出の際に大きな損失が生まれてしまいます。
取り扱う商品の数が多くなれば、それに比例してミスした際の損失も大きくなってしまいます。
出品数が多くなってきて商品1つ1つに時間をかけづらくなってきたと感じた時は、発送ミスが少ない発送代行業者を利用して損失を減らすようにしましょう。
海外発送代行を利用するデメリット3つ
海外発送代行は利用するメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。
主なデメリットは以下の3つです。
- 初期費用などのコストがかかる
- 細やかな対応が難しい
- ノウハウが蓄積できない
詳しく解説します。
1. 初期費用などのコストがかかる
海外発送代行会社を利用する際には、初期費用を始めとしたさまざまなコストがかかります。
特に初期費用は大きな出費になることもあるため、コスト面の検討は慎重に進めたいところです。
初期費用以外の主な手数料は、以下の4つです。
- 代行手数料
- 月額手数料
- オプション手数料
- 配送料
月額手数料がかからない発送代行会社もありますが、配送料金が高めに設定されている傾向にあります。
発送代行会社を選定する際は、すべての手数料を考慮した上で選ぶようにしましょう。
2. 細やかな対応が難しい
発送代行会社を使う場合、自己発送のような細やかな対応をするのは難しくなります。
例えば、追加注文の同梱や急ぎの発送など、バイヤーの希望に応じた柔軟な対応ができなくなることが考えられます。
土日や祝日などは発送してくれない会社が多く、ハンドリングタイムを多めに設定しなければならないこともデメリットです。
自社では対応可能でも、発送代行会社を使う場合はその会社のルールに従う必要があることは、念頭に入れておきましょう。
3. ノウハウが蓄積できない
発送代行会社に依頼することで、本来蓄積できた海外発送にかかるノウハウが一切得られない点には、注意が必要です。
確かに、発送代行会社に発送全般を任せればコストに引き換え、浮いた時間を有効に使えるようになります。
しかし、商品ごとの梱包の仕方や発送方法の選び方など、細やかな配慮が必要な海外発送のノウハウは一切残りません。
そのため、何らかの事情で自社配送するとなったときに、作業が滞ってしまうことが考えられます。
とはいえ、発送作業自体は利益を生むものではないため、可能な範囲でどんどん外注していきたいところです。
発送作業に限らず、外注はバランスとリスク対応が大切です!どんなことにもメリット・デメリットの両面があるので、上手に活用していきましょう。
海外発送代行おすすめ業者10選
海外発送代行のおすすめ会社は以下の10社です。
- 転送コム
- BaggageForwardCom (バゲッジフォワードコム)
- ネットデポ
- 御用聞キ屋
- ロケーションズ
- オープンロジ
- 楽天グローバルエクスプレス
- 黒船物流
- オークレボゼロ
- PWサービス(PW物流)
それぞれ詳しく解説します。
1. 転送コム
転送コムは1,700社以上の会社が使用する、信頼できる海外発送代行です。
転送コムの特徴は以下の4つです。
- 世界120カ国へ発送可能
- 英語・中国語の翻訳可能
- 見積もりツールで料金のシミュレーション
- 同梱商品1点ごとに300円の手数料
見積もりツールで料金のシミュレーションを行えるので、サービスを利用する前に配送料を確認できます。
転送コムで対応している配送方法は、以下の通りです。
- EMS
- 航空便
- SAL便
- 船便
- DHL Express
- ECMS
- 台湾Family Martコンビニ受け取り(台湾のみ)
上記の中で特におすすめは、アジア圏での配送料が安いECMSです。台湾やシンガポールであれば1,000円未満から配送してくれるため、安く利用できます。
アジア圏への輸出が多い方には特におすすめの発送代行会社です。
2. BaggageForwardCom (バゲッジフォワードコム)
バゲッジフォワードコムには以下のような特徴があります。
- 商品の保管ができる(最長2ヶ月間)
- 商品をまとめて発送できる
- 料金体系がシンプル
- 土日祝日もサポート対応
最長2ヶ月間の商品の保管後、まとめて発送できるサービスは在庫を抱えずに安く発送できるメリットがあります。
さらに副業でされている方にとってありがたいことは、土日祝日のサポート対応があることです。
利用可能な配送方法は以下の通りです。
- EMS
- DHL Express
- UPS
- 船便
- 航空便
- SAL便
配送方法の手段が多く、DHLやUPSも選択肢として利用できます。
3. ネットデポ
ネットデポの特徴は以下の4つです。
- 在庫商品買い取り可能
- 月6,500円で倉庫1坪貸し出し
- 返品物流サービス
- ASPサービスで物流管理ができる
ネットデポでは手間のかかる返品処理対応を受け付けていることが最大の特徴です。良品については独自の販売ルートにて再販売、不良品については廃却処理してくれます。
返品対応が生じた場合、本来は商品の返送を待たなければいけないため、どうしても時間がかかっていました。
しかしネットデポでの返品処理であれば、商品を待つ必要がないために手間がかからず、時間を有効に活用できます。
ネットデポで利用できる配送方法は以下の通りです。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本通運
- 日本郵便(EMS)
海外への発送は日本郵便のEMSのみですが、単純に商品の保管庫として利用する価値もあります。
4. 御用聞キ屋
御用聞キ屋の特徴は3つあります。
- 料金を簡単シミュレーション
- まとめ梱包無料
- 商品を1ヶ月取り置き可能
口コミを見てみると「梱包が丁寧」「コンパクトにまとめてくれた」など、高評価な意見が多い傾向にあります。
利用可能な配送方法は以下の通りです。
- EMS
- DHL Express
- FedEx
- SAL便
- 航空便
- 船便
DHLやFedExにて配送できるのは利用価値が高いです。発送する商品や配送先の料金によって検討しましょう。
5. ロケーションズ
ロケーションズの特徴は以下の通りです。
- 商品1つから対応可能
- 発送までの対応がスピーディ
- 出荷通知メールが10言語対応
- ASPサービスで連携しロケーションズとのやりとりが簡単
- 120カ国以上へ発送可能
出荷通知メールは10言語対応となっており、もちろん日本語も対応しています。
利用可能な配送方法は以下の通りです。
- EMS
- 航空便
- 国際クーリエ便 など
国際クーリエ便を利用できる点が1つの魅力です。
ロケーションズのデメリットを1つだけ挙げるとすれば、費用については直接確認しなければいけないことです。
そのため、他の海外発送代行よりも少し手間がかかることは理解しておきましょう。
6. オープンロジ
オープンロジは日本最大級の利用ユーザー数を誇る発送代行会社で、以下3つの特徴があります。
- 日々の運用が全てWebで完結
- さまざまな付帯業務にマルチに対応
- シンプルな料金体系
利用者にとって特にありがたいのが、さまざまな付帯業務に対応していることです。オープンロジでは実際に以下の業務を請け負ってくれます。
- 多様な検品に対応
- 異なる商品のセット組替え
- リアルタイムでの在庫確認
- ギフトラッピング
- 返品対応
- FBA納品可能 など
オープンロジで利用可能な配送方法は以下の通りです。
- EMS
- 4PX
- DHL Express
- ECMS
- ヤマト運輸
- 佐川急便
海外物流のDHLやECMSとパートナー提携しており、送状発行や荷物追跡などの業務に関してもWebで完結します。
安心して海外へ発送できるおすすめの発送代行会社です。
7. 楽天グローバルエクスプレス
楽天グローバルエクスプレスは楽天グループが運営する海外発送代行サービスで、以下のような特徴があります。
- おまとめ梱包手数料が無料
- 楽天ポイントが貯まる、使える
- 楽天市場と楽天ブックスの商品をそのまま発送可能
- 楽天商品の場合、郵送保証と商品補償を無料付帯
楽天市場の商品の発送が簡単、ポイントが貯まるなど楽天サービスとの連携に強みがあります。
利用可能な配送方法は以下の通りです。
- EMS
- SAL便
- 船便
- DHL Express
- FedEx
- ECMS
発送代行会社の選択肢の1つとして検討してみてください。
8. 黒船物流
黒船物流は物販を生業としているメンバーが運営している、会員制の発送代行サービスです。
2014年から運営しており、海外発送に伴うさまざまな雑務を代行してくれます。
黒船物流の主な特徴は、以下の4つです。
- 送料設定が良心的
- 大型商品はUPS対応
- 月額利用料に保管スペース料が含まれている
- 土曜日の発送や大型連休中の発送も対応してもらえる場合がある
- セミナーや最新情報の提供などサポートが豊富
月間1個から利用でき、スタートアップ時のサポートもしてもらえるなど、物販経験者ならではの細やかなサポートが魅力です。
利用可能な発送方法は、以下の通りです。
- DHL
- FedEx
- UPS
販売数が少ないうちから利用できる上に物販コミュニティも運営しているので、初心者にもおすすめできる発送代行会社と言えます。
9. オークレボゼロ
「オークレボゼロ」の主な特徴は以下の通りです。
- 手数料が3段階の重量制でわかりやすい
- 面倒な納品連絡が不要
- 無在庫販売に特化しているのでeBayでも使いやすい
2ヶ月間のお試し期間は月額料金なしで利用できるため、最初の海外発送代行におすすめのサービスです。
料金体系もシンプルでわかりやすく、重量別に3段階に分けられています。
オークレボゼロで利用可能な発送方法は、以下の4つです。
- FedEx
- DHL
- eパケット
- EMS
無在庫販売で発送代行業者を探しているなら、まずは無料で利用できるお試し登録から始めてみてください。
無在庫販売については「eBay無在庫販売は稼げる!メリットやおすすめの在庫管理ツール・トラブル対策まで解説」の記事で詳しく解説しています。無在庫販売の流れがわかるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
10. PWサービス(PW物流)
PWサービスは月額料金不要の発送代行サービスで、特徴は以下の通りです。
- ALL IN ONE パッケージのシンプルな料金体系
- 受領時の段ボールを再利用するそのまんま転送サービスがある
- 海外発送専用の段ボール使用で破損率が低い
写真やサンクスレターの同封・同梱など、外箱の開封を伴わないものであれば無償で対応してもらえる細やかなサービスがあります。
指定の受注管理ソフトを使えば発送依頼が不要となり、顧客への出荷通知まで対応してくれます。受注管理ソフトの利用料も不要なので、コスパも抜群!
PWサービスで利用できる発送方法は、以下の通りです。
- 日本郵便
- FedEx
PWサービスは長年にわたって国内外への物流代行を営んでおり、これまでに蓄積した豊富な経験やノウハウで安く・早く送ってもらえます。
代行費用を抑えながらも柔軟な対応をしてもらいたい人におすすめです。
なお、eBay輸出に関してのおすすめサービスについては「【2022年版】eBayのクーリエ対応発送代行業者のおすすめ7選!料金やサービス内容を比較」の記事で紹介しています。これからeBay輸出を始めようか検討されている人は、ぜひご一読ください。
海外発送代行会社の選び方5つ
発送代行会社にはさまざまなサービスが独自の特徴を打ち出しているため、選び方に迷われる方は多いのではないでしょうか。
発送代行会社を選ぶ際のポイントは、以下の5つです。
- 利用料金
- カスターサポートの対応
- サービス内容
- 配送スピード
- 実績
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 利用料金
発送代行会社を利用した際にかかる料金の総額を確認するようにしましょう。
配送料金はもちろん、それ以外にもオプションなどの費用が掛かってくるため、それらを合計したら割安でないケースはよくあります。
発送代行会社を利用した際にかかる料金の内訳は、以下の通りです。
- 配送料金
- オプション料金
- 保管料
- 会員登録料
- 月額使用料
月額料金制を取っている場合、商品をたくさん発送すれば1商品あたりの配送コストが抑えられるため割安になります。
発送代行会社を選ぶ際は、発送費用すべてにかかる金額の費用対効果を考えるようにしましょう。
2. カスタマーサポートの対応
カスタマーサポートの対応速度やコミュニケーション力も重要な要素の1つです。
サポートの対応が遅いと連携ミスが起きてしまい、無駄なコストがかかってしまうリスクがあるためです。
例えば商品の発送先住所を間違った場合、対応が早ければ発送前にミスを防げますが、遅いと商品が間違った住所へ届いてしまうこともあります。
カスタマーサポートの良し悪しについては、口コミを見ればある程度はわかります。
余計なコストと手間を避けるために、迅速に対応してくれるサポートができるサービスを選ぶようにしましょう。
3. サービス内容
発送代行会社のサービス対応範囲を把握しましょう。
- 保管
- 検品
- 在庫管理
- 仕分け
- 梱包
- クレーム対応
- 発送
上記のような作業は大半のサービスでは対応しているものですが、会社によって「常温保存は可能だが、冷蔵冷凍保存は不可」のような違いもあります。
また、多彩なギフトラッピングや返品対応など嬉しい独自サービスを提供している会社も多いです。
取り扱う商品に合う発送代行会社を選びましょう。
4. 配送スピード
配送スピードはバイヤーからの評価にも関わる重要な要素です。
代行会社によって発送までのスピードも違うため、必ず確認しましょう。
曜日に関係なく当日に発送してくれる代行会社がいる一方で、土日祝日は一切対応してくれないサービスもあります…。
バイヤーのニーズに合わせた配送方法や代行会社を選ぶことが大切です。
5. 実績
安心・安全に商品を早く届けるためには、海外発送の実績が豊富であることも選ぶ上でのポイントとなります。
商品の種類に応じた梱包や発送先の情勢など、海外発送には国内発送とは異なる発送ノウハウが必要です。
海外発送への実績が少ない代行会社よりは、豊富な実績と経験がある業者のほうが、柔軟に適切な対応ができるはずです。
料金だけで安易に選ぶのではなく、複数の代行会社から内容を比較し、実績も考慮した上で選定するようにしましょう!
海外発送代行を利用しコスト削減、効率化をしよう
発送代行会社はサービスによってそれぞれ特徴があるため、ご自身に合うと感じたところを選ぶようにしましょう。
この記事で紹介したおすすめ代行会社は以下の10個です。
- 転送コム
- BaggageForwardCom (バゲッジフォワードコム)
- ネットデポ
- 御用聞キ屋
- ロケーションズ
- オープンロジ
- 楽天グローバルエクスプレス
- 黒船物流
- オークレボゼロ
- PWサービス(PW物流)
発送代行会社を利用すると時間短縮や配送コストの削減、輸出ミスの減少などのメリットがあります。
手数料がかかるデメリットもありますが、得られる効果を考えるとかかった費用の回収は十分可能です。
利用料金やサービス内容を比べてみて、自身の取り扱う商品の数や特徴にあった発送代行会社を選び、効率よく稼ぐようにしましょう。