
せどりを本業にして稼ぎ続けるためには、独立前の準備が重要です。
準備をせずに勢いで独立してしまうと、稼げることなく数ヶ月程度で撤退を余儀なくされます。
失敗という経験だけが残り、その後も変わらない人生を歩むことになるでしょう。
本記事では現役輸出プレイヤーのゆうきが、せどりで独立することについて解説します。
この記事を読むメリットは以下のとおりです。
メリット一覧
- 独立して本業にする際の判断基準を理解できる
- 本業にするメリットやデメリットを理解できる
- 稼ぐためのコツや成功事例を理解できる
一度でもせどりで独立を考えたことがある人におすすめの内容です。
実際にせどりで独立を果たした人の事例も掲載していますので、本業でせどりに挑戦するかどうかの参考にしてみてください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
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せどりで独立して本業にする際の判断基準4つ
せどりで独立して本業にするタイミングを間違えると、稼げずに撤退してしまうリスクが高まります。
ここでは、本業にする際の判断基準を4つ紹介します。
- 20万円以上の利益が3ヶ月以上続いている
- 一定の貯金がある
- 適正なリスクを把握している
- 自営業としての覚悟がある
すべての条件を満たしていれば、独立しても成功する可能性を高められるので、ひとつずつ押さえておきましょう。
1. 20万円以上の利益が3ヶ月以上続いている
副業せどりで月に20万円以上の利益を3ヶ月継続できていれば、独立しても稼ぎ続けられる可能性が高いです。
作業時間を確保しにくい副業で継続して利益を出せる人は、効率化やモチベーション管理ができている証拠です。
会社を辞めて得られる時間をせどりに充てられるため、収入を増やせるでしょう。
また、20万円の利益があれば、家賃や食費など最低限の生活費をまかなえます。
生活費を副業で稼げるようになれば、独立を考えてもよいでしょう。
2. 一定の貯金がある
目安として、生活費の半年分以上の貯金があれば、独立後も安定して生活を送れます。



独立後は収入が不安定になり、売上が急に下がることはもちろん、時にはゼロになることもあります。
半年分の生活費があれば、トラブルが起きた場合でも冷静に対処できます。独立して稼げなくなった場合でも、稼ぐ方法を変える準備期間を作れるでしょう。
独立前には一定額の貯金をしておき、トラブルが起きても立て直せるようにしてみてください。
3. 適正なリスクを把握している
せどりで独立を果たすと、これまでには起こらなかった事態に直面することもあります。
実際に起こるリスクを予想して、事前に対策を決めておくことが大切です。
失敗したときの対処法を決めておくことで、恐れることなく行動できるようになります。
例えば、せどりで稼げなくなった場合、生活費を得るための方法として以下のようなことを事前に決められます。
- せどり手法を変える
- アルバイトをする
- 資格や経験を活かして再就職をする
- 貯金を多めにしておき、それを取り崩しながら挑戦を続ける
- 他の収入源(Webライターや動画編集など)を伸ばす など
上記のように、失敗したときの対策を2〜3個程度決めておきましょう。
対策を決めている人ほど、せどりを本業にしても失敗せずに稼ぎ続けられることが多いです。
どのようなリスクがあるのかを明確にしておき、適切な対処方法を事前に決めておきましょう。



4. 自営業としての覚悟がある
自営業で成功するには、前向きな姿勢と強い覚悟が不可欠です。
会社員とは異なり、自営業には保障制度がありません。
すべての問題に対して、自己責任で対処する必要があります。



特にせどりビジネスでは、市場の変動や競争の激化、規制の変更といった様々な課題に対応していかなければなりません。
せどりは、十分な覚悟を持って始めましょう。
せどりを本業にするメリット3つ
せどりを本業にするとはいっても、実際にどのような利点があるのかイメージできていない人もいるでしょう。
ここでは、せどりを本業にするメリットを3つ紹介します。
- 気の合う人とだけ仕事ができる
- 作業の環境や時間をコントロールできる
- 努力次第で高収入を目指せる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 気の合う人とだけ仕事ができる
本業せどりでは一緒に働く人を選べるので、人間関係のストレスが減ります。
例えば、作業の外注先や税理士など、せどりをしていくうえで関わる人を好きに選べます。
仮に苦手な人がいた場合は、今後その人に仕事を発注しなければよいだけです。誰とも関わりたくなければ、すべての作業を一人で行ってもよいでしょう。
会社員として働いていると、人間関係でストレスを感じる人は少なくありません。
好きな人とだけ関わりながら働けることは、大きなメリットと言えるでしょう。
2. 作業の環境や時間をコントロールできる
せどりを本業にすると決まった時間に出勤する必要がないため、勤務時間や場所を自由に選べます。
平日の空いている時間に遊び、深夜や土日に仕事をしても問題ありません。
パソコンを使った出品やリサーチは、カフェや旅先でも作業できます。
外注化を取り入れれば自分の時間が増え、自由度がさらに上がるでしょう。



3. 努力次第で高収入を目指せる
せどりを本業にすると、努力した分だけ収入を増やせます。
会社員でも成果に応じて収入が増えることはあるものの、せどりを本業にした場合のほうが圧倒的に増加幅が大きいです!
せどりなら利益が 500万円増えた場合でも、すべて自分で受け取れます。
せどりを本業にして、月に50万円や100万円の利益を得ている人も少なくありません。
記事の後半「せどりを本業にして成功している人の事例3選」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
その反面、努力を怠ると収入は下がっていき、時にはゼロに近い水準にまで下がることもあります。
良いことも悪いこともすべて自分次第なので、受け入れたうえで独立することが大切です。
せどりを本業にするデメリット3つ
せどりを本業にする場合、メリットばかりではありません。
ここでは、せどりを本業にするデメリットを3つ紹介します。
- 収入が不安定になる
- 社会的信用が下がる
- せどり対策をしている店舗が増えている
デメリットを理解しておかないと後悔することになるので、ひとつずつ見ていきましょう。
1. 収入が不安定になる
せどりで独立すると、会社員のように毎月一定のお金を得られるわけではないので、収入が不安定になります。
仕入れた商品の需要や社会情勢によって、売上は大きく変動します。同じ商品を仕入れ・販売しても、継続して利益を得ることは難しいものです。
また、販売するプラットフォームによっても売上は左右されます。
急に手数料が引き上げられたり、出品禁止商品が追加されたりすることもるでしょう。
何も悪いことをしていないのに運営から警告を受け、売上の没収やアカウント停止のリスクもあります。



スキルを高めて稼げる金額を増やしたり、自己資金に余裕を持たせたりすることがリスクヘッジになります。
一時的に収入が減っても生活できるように、独立前から準備をしておきましょう。
2. 社会的信用が下がる
本業せどりのような自営業者は収入が不安定なため、社会的信用が会社員に比べて低いことも理解すべきです。
まず、ローンやクレジットカードの審査は通過しにくくなります。
可能であれば、独立前にローンやクレジットカードの審査は通しておきましょう。
とはいえ、年数を積み重ねていけば会社員ほどではなくとも徐々に信用が高まるので、で審査に通過できるようになります。
そのため、そこまで心配する必要はないと言えます。



せどり用のクレジットカードを発行したい人は「【2025年版】eBayの仕入れで使えるおすすめクレジットカード9選!選ぶ際の注意点も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3.せどり対策をしている店舗が増えている
せどりの仕入れ対策をしている店舗が増え、以前よりも利益商品を探すのが大変になっています。
せどり対策をしている店舗の一例は以下のとおりです。
- ブックオフ
- ハードオフ
- ヤマダ電機
- ビックカメラ
- ヨドバシカメラ
- ノジマ
せどり対策として、抽選販売の導入やフリマサイトでの覆面調査を行う店舗も増えています。
せどり対策によって利益商品を見つけにくく、仕入れが以前より難しくなっているのが現状です。
せどりを本業にして成功し続けるためのコツ5つ
せどりを本業にして稼ぎ続けるためには何が重要なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
本業せどりで成功し続けるためのコツは、以下の5つです。
- お金の管理を徹底する
- 自己投資を続ける
- 健康を維持する
- 作業を代行する
- 販路を広げる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. お金の管理を徹底する
お金の管理ができなければ、商品が売れていても赤字になることがあります。
利益計算ができていないと、どのくらい稼いでいるのかを適切に把握できず、商品が売れていても赤字になった経験がある人は少なくありません。
正しく利益額を計算して、せどりの資金を正確に把握しましょう。
また、せどりとプライベートの資金を分けておくことも重要です。
大きく利益が出たからと浪費を繰り返すと、仕入れ資金がなくなります。せどりで得た利益のうち、プライベートで使う金額を事前に決めておくことが大切です。
適切に資金を管理したうえで、せどりに使える資金を増やし、利益額を徐々に上げていきましょう。



利益計算の方法については「せどりの利益率を上げるコツ9選!計算方法・目安・下がる原因と改善策も解説」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 自己投資を続ける
本業としてせどりを行う場合、学び続ける姿勢が大切です。
スキルや知識を伸ばし続けなければ、同じ手法でも稼げなくなることが考えられます。
例えば、CDやDVDを販売していた人は、サブスクサービスの普及により、売上が減少しました。
稼げるスキルを身につけたからと安心せず、新たな挑戦をしていきましょう。
3. 健康を維持する
本業せどりのような自営業は、健康管理が非常に重要です。
病気や怪我で働けなくなった場合、せどりができず稼げなくなります。
会社員の場合は、有給休暇を使ったり、傷病手当金を受け取ったりして収入を得られるでしょう。
自営業の場合、働けなくなれば収入がゼロになります。
せどりで独立して自由な生活をするどころか、お金を稼げなくなり苦労するリスクもあります。
しっかりとした睡眠を取ったり適度に運動したりして、健康を維持しましょう。
4. 作業を代行する
せどりを1人で行うと、リサーチから発送まですべての作業を担う必要があり、負担が大きくなります。
体力的な負担も大きいため、より多くの利益を出すために、作業の代行を検討すべきです。
代行には人件費が発生しますが、作業の効率化により収益が向上する可能性があります。
梱包・発送などの一部作業を外注することで、作業品質と顧客満足度を高められます。
5. 販路を広げる
販路を広げる方法として、eBayでの海外輸出は有力な選択です。
eBayは世界最大規模のECサイトです。
世界中のバイヤーに販売できるため、売上を伸ばしやすくなります。
eBayでの海外輸出がおすすめな理由は以下の5つです。
- 国内販売サイトよりユーザー数が多い
- 円安を活用して利益を出しやすい
- 日本製品は海外で高い人気がある
- 日本人セラーが少ないため競争が少ない
- 売上金の回収が早い
eBayは今後のせどりビジネスにおいて、新たな収益源となる可能性を秘めています。
円安が続く今こそ、始めるチャンスです。



eBay海外輸出について知りたい方は、関連動画「【2025年最新版】6ヶ月で脱サラできるeBay海外輸出ロードマップをプロが完全解説」でくわしく解説しているので、参考にしてみてください。
せどりを本業にして成功している人の事例3選
せどりを本業にして稼ぎ続けている人は珍しくないため、これから始める人でも十分に実現可能です。



ここでは、実際に成功している人の事例を3つ紹介します。
- 開始1年で130万円を達成した村木さん
- 未経験から始めて1年2ヶ月で利益200万円突破したやまとさん
- 50代で独立に成功したのりさん
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 開始1年で130万円を達成した村木さん
村木さんは私が運営するコミュニティ入会後1年で、月130万円の利益を達成しました。
現在は独立しており、副業時代でも1日5〜7時間はせどりの作業をしていたようです。
圧倒的な作業量により、結果が出るまでのスピードが非常に早かった印象があります。
今後は外注化を取り入れて、eBay輸出の規模を拡大したり別事業へ挑戦したりするようです。



詳しくは「【eBay輸出】村木さんが開始1年足らずで月130万円を達成しました!」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 未経験から始めて1年2ヶ月で利益200万円突破したやまとさん
やまとさんは副業でAmazonの中古せどりに挑戦し、最高月収70万円を達成。独立後はeBay輸出にも挑戦し、1年2ヶ月で月200万円の利益を越えました。
成功の理由としては、出品ペースが1日10〜20品と非常に早いことです。本人も「リサーチの時間を増やすことに注力した」と言っています。
せどりで稼ぐにはリサーチをして、需要のある商品をたくさん見つけることが重要です。独立後もリサーチを怠らず、売れる商品を探し続けましょう。
詳しくは「【eBay輸出】やまとさんが未経験から始めた1年2ヶ月で月200万円を突破しました!」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3. 50代で独立に成功したのりさん
のりさんはAmazonせどりで脱サラし独立しましたが、真贋ペナルティに引っかかり販売中止や資金留保の罰を受けました。
輸入せどりに挑戦するも、うまくいかず、私の運営するコミュニティに入りeBay輸出に挑戦しました。
コミュニティ入会後は7ヶ月目で月100万円の利益を達成。
50代からeBay輸出に挑戦し、苦手なリサーチ作業も苦労しながら継続したと伺っています。
定年まで残りわずかの50代で独立し、努力を続けたのりさんの姿勢は、本当にかっこいいと思います!
詳しくは「【eBay輸出】50代でeBay輸出に挑戦したのりさんが月利100万円突破!」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


せどりを本業にする場合は確定申告が必要
個人事業主としてせどりを本業にする場合、確定申告は避けて通れません。
「事業所得」として確定申告するためには、開業届の提出が必要です。
開業届は、事業を開始した日から1か月以内に税務署へ提出することが原則とされていますので、忘れずに行いましょう。
また、「青色申告承認申請書」もあわせて提出すると、最大65万円の控除が受けられるという大きなメリットがあります。
ただし、青色申告は通常の白色申告よりも申告書の作成が難しくなりますので、提出前によく検討しましょう。



確定申告には、以下の3つの方法があります。
- インターネットで国税庁のe-Taxを使う
- 税務署に持参して書類を提出する
- 税務署に書類を郵送する
提出する書類とは、確定申告書や収支内訳書などです。
青色申告の65万円控除などの節税メリットを受けたい場合は、「開業届」と「青色申告承認申請書」の両方が必要です。
これらの書類は、確定申告書(開業届を提出していると郵送されてきます)のほか、以下の書類が必要となります。
- 白色申告:収支内訳書
- 青色申告:青色申告決算書(貸借対照表、損益計算書など)
また、提出の必要はありませんが、計算のために日々の領収書、レシート、現金出納帳などは大切に保管しておきましょう。
開業届や青色申告承認申請書の書き方や提出手順については、関連記事「eBayで開業届を出すメリット・デメリット|書き方や必要書類も徹底解説! | FREE BIZ LIFE」で解説しています。
書類の書き方や提出の流れまで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。


せどりを本業にする際は適切なリスク理解したうえで挑戦しよう!
せどりを本業にする際は、事前準備が大切です。
失敗時の対策を準備しておけば、生活に支障が出るような事態を避けられます。
リスクを理解することで、漠然とした不安が減り、せどりの作業に集中できるでしょう。
独立前にはせどりで継続して利益を出したり、一定額の貯金をしたりしてキャッシュフローの悪化に備えた対策を講じることが大切です。
また、独立後の失敗例を知っておけば、自ら体験せずとも回避することが可能です。
独立後のよくある失敗例については「せどりの独立で失敗した事例3選!原因と対策も解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


ぜひこの記事を参考に、本業でせどりに挑戦するか判断してみてください。