せどりの販売戦略のひとつに薄利多売がありますが、商品をたくさん売っても思ったような利益にならなかったり、膨大な作業量に追われたりします。
せどりを始めるなら、正しい販売戦略に沿って出品していくことがとても重要です。
とくに副業で取り組んでいる人は、薄利多売よりも「厚利多売」のスタイルがおすすめです。
そこで今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、薄利多売戦略について詳しく解説します。
この記事を読むことで、以下のようなメリットがあります。
メリット一覧
- せどりには薄利多売より厚利多売が最適な理由がわかる
- どんな商品が厚利価格で売れるかがわかる
- 厚利多売の販売戦略を理解できる
副業で100個以上も販売するには発送作業を外注化をしていないと追いつかないだけでなく、トラブルも増えてしまうので、余計なストレスがかかります。
一方、厚利多売は1日に数個の発送でも利益率が高いため、効率よく稼げることから副業せどりに最適です。
副業せどりで少ない時間でも効率よく稼ぎたいと考えているなら、ぜひ最後までお読みください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。
せどりで効率よく稼ぐなら薄利多売よりも厚利多売がおすすめ!
最初に本記事で説明する「薄利多売」と「厚利多売」の概念を確認しておきましょう。
- 薄利多売
⇒小さな利益の商品をたくさん販売する - 厚利多売
⇒利益率の高い商品をたくさん販売する
薄利多売とは利益額に関わらず、利益率の少ない商品をたくさん販売するという意味で使われる言葉です。
一方の厚利多売は薄利多売の反対語ではなく、利益率の高い商品をたくさん販売するという意味です。
副業でせどりをやっている場合、専業の人に比べると時間の制約が生じてしまいます。
そのため、作業量の多いのに利益が出にくい薄利多売はせどりには向いていません。
これに対して厚利多売は、時間のないセラーにとって理想的な考え方で、積極的に取り入れるべき販売戦略と言えます。
副業せどりにはとくに、薄利多売よりも厚利多売のほうが向いているので、この点はまず覚えておきましょう。
ただし、薄利多売は初心者が経験を積むことを目的とするのあれば効果的な戦略です。
薄利価格と厚利価格の商品をうまく使い分ければ、せどり初心者でも経験を積みながら利益も確保できます。
せどりにおける薄利多売のメリット
せどりにおける薄利多売のメリットは、以下の3つです。
- 評価が貯まりやすい
- 商品が見つけやすい
- モチベーションがあがる
ひとつずつ解説していきます。
1. 評価が貯まりやすい
薄利多売すると商品の販売数に応じて評価を貯めることができ、やがてセラーへの信頼度につながります。
販売数が増えるほど評価が貯まっていくため、評価数が少ないセラーにはメリットが大きい手法です。
せどりでは、評価が少ない初心者がいきなり高額商品を扱っても購入してもらえないことが多いです。
将来的に高額商品を扱っていきたい人はなおさら、経験を積みながら同時に評価を貯められる薄利多売がおすすめです。
2. 商品が見つけやすい
高利益商品に比べると薄利商品は見つけやすく、仕入れやすい点も見逃せないポイントです。
薄利商品は価格も低い傾向にあるために売れやすく、結果的として多売につなげられます。
3. モチベーションがあがる
薄利多売でせどりをすると商品を売る経験を積みやすく、モチベーションが上がりやすいのも大きなメリットです。
一つひとつの利益は小さくても、商品が売れたという経験は嬉しいですよね!
また、単に多くの商品が売れるだけでなく、売り方を試行錯誤しながら実践できるのも薄利多売のメリットです。
せどりをやっていくなかで、どうすればもっと商品が売れるか考え、実践することは非常に重要です。
薄利多売なら仮に失敗したとしても損失が小さいので、積極的にチャレンジできるうえに、売れるようになればモチベーションも上がります。
せどりにおける薄利多売のデメリット
せどりで薄利多売の販売戦略を取る際はメリットだけでなく、デメリットも理解しておくべきです。具体的なデメリットは、以下の3つです。
- 多額の資金が必要
- 作業量が多い
- 値下げ競争に巻き込まれる
理解したうえで、販売戦略を立てるようにしましょう。
1. 多額の資金が必要
薄利多売するためにはたくさんの商品を一度に仕入れなければならないので、ある程度の資金額が必要になります。
資金力がないと薄利多売はできない、といっても過言ではありません。
資金面でネックに感じている方は、公庫や地銀などで融資を受けたり無在庫販売を併用したりするなどが対策として挙がります。
とはいえ、薄利多売以外でもせどりで成功できるので、難しいと感じたら割り切って別の方法を模索してみるといいでしょう。
2. 作業量が多い
薄利多売は販売数に比例して「商品リサーチ→仕入れ→出品→発送」という一連の作業量が増えてしまう点も、デメリットのひとつです。
とくに、副業の人はせどりに多くの時間を使えないため、作業量が増える状況は避けたいところです。
作業量が多いと、発送にともなうトラブルも増加し、対応に時間を取られます。
外注費などの経費がかさむなどの二次的なコスト増加も考えられる点から、闇雲に実施するのはおすすめできません。
3. 値下げ競争に巻き込まれる
薄利商品はライバルセラーも多いために値下げ競争に巻き込まれやすく、少ない利益率がさらに下がってしまう消耗戦になることもあります。
薄利多売で扱うのは生活用品や本などで、商品を買う決め手となるのは価格であることが多く、品質やメーカーは二の次です。
そのため、低価格に対抗するには同じように価格を下げるしかなく、消耗戦になりかねません。
せどりに最適!厚利多売のメリット
薄利多売が副業せどりには不向きであるのに対して、厚利多売がeBay輸出に最適と言えるのには理由があります。
厚利多売のメリットは以下の3つです。
- ライバルが少ない
- 時間がなくても取り組める
- レバレッジが効く
詳しく見ていきましょう。
1. ライバルが少ない
厚利多売で対象となる高利益商品は仕入れの難易度が高めなため、ライバルが少ない傾向にあります。
そのため、厚利商品の仕入れ方を覚えてしまえば、競争の少ないジャンルでせどりができます。
「売れやすい商品ジャンルを扱っているのに利益が出ない」「違う商品ジャンルに挑戦してみたい」という人はとくに、厚利多売を狙ってみるといいでしょう。
2. 時間がなくても取り組める
厚利多売は薄利多売に比べて作業量が少ないため、時間がなくても取り組みやすいことも大きな特徴です。
理由としては、薄利多売よりも競争が少ないため、他のセラーの価格を頻繁にリサーチする必要がないことなどが挙げられます。
時間の確保が難しい副業セラーの人はとくに、厚利多売がおすすめです。
3. レバレッジが効く
少ない時間で大きな利益を狙えるため、レバレッジが効くのが厚利多売の最大のメリットです。
せどりでは、大きな利益を狙うにはやはり多くの時間が必要ですが、厚利多売であれば比較的短時間で大きな利益を狙えます。
そのため、副業せどりにおいてもっとも理想的な販売戦略だと言えます。
せどりで厚利多売戦略で販売する際に知っておくべきこと
せどりで厚利多売戦略を取る場合、知っておくべきこともあります。それは以下の2つです。
- 商品を見つけるのにコツが必要
- 仕入れがやや難しい
押さえておけばスムーズに販売できるようになるので、ひとつずつ理解していきましょう。
1. 商品を見つけるのにコツが必要
残念ながら利益率の高い商品は、簡単には見つかりません。
商品を見つけるためにはコツが必要で、場合によっては専門知識が求められることもあります。
しかし、仕入れのコツを学んで自分のものにしてしまえば、商品を見つけやすくなります。
リターンも大きいので、意欲のある人はチャレンジしてみてください。
2. 仕入れがやや難しい
安定した仕入れが難しいことも、もうひとつのハードルとなります。
仕入れのコツを覚えて商品は見つけられても、仕入れができない場合もあります。
中には、自分の背丈よりも大きい商品が該当することもあるので、発送方法も念入りに調べておかなければなりません。
逆に言えば、仕入れが難しいことが、厚利商品を売るライバルが少ない理由となっています。
副業せどりには薄利多売より厚利多売が向いている3つの理由
副業せどりやeBay輸出において、薄利多売よりも厚利多売をおすすめする理由は3つあります。
- 作業量が少ないので副業向け
- 時間がなくても高利益を狙える
- ライバル不在で圧倒的に稼ぎやすい
詳しく見ていきましょう!
1. 作業量が少ないので副業向け
副業せどりの場合、限られた時間の中で利益を上げていかなければなりません。
少ない作業量で利益を上げていくには、1つ売るだけで稼げる商品を扱う必要があります。
だからこそ、作業量が少なくても大きな利益が見込める厚利多売を狙うべきなのです。
2万円の利益を稼ぐのに必要な利益と販売個数を見てみましょう。
- 1つ1,000円利益の商品を20個販売するのが薄利多売
⇒1,000円×20個=20,000円 - 1つ5,000円利益の商品を4個販売するのが厚利多売
⇒5,000円×4個=20,000円
販売個数が少なければ仕入れや発送といった作業も減り、楽に稼げるようになりますよね。
このように厚利多売は、レバレッジがとても効く戦略です。
実際に僕は、1ヶ月間の販売個数が平均30個ほどで70〜80万の利益を出していました。
当時のアカウントでは販売単価1,000$以上の商品が多かったこともありますが、それでも利益率が高ければ稼ぎやすいことがよくわかるのではないでしょうか。
副業サラリーマンが外注する方法については「【eBay輸出】作業自動化!?副業サラリーマンでも稼げる外注化の全体図を大公開!」の記事で詳しく解説しているため、気になる方はぜひご一読ください。
2. 時間がなくても高利益を狙える
副業せどりでは、少ない販売個数でどれだけ大きな利益を獲得するかが重要なポイントになります。
その点、厚利多売なら時間がなくても高利益を狙える可能性があります。
時間がない副業せどりが薄利多売戦略を取ると作業量が追い付かないうえに、大きな利益も狙えません。
時間がない副業せどりだからこそ、薄利多売ではなく厚利多売で高利益を狙うべきなのです。
3. ライバル不在で圧倒的に稼ぎやすい
厚利多売がおすすめだと言っても「そんなに簡単に高利益商品を売れたら苦労しない!」と思われる方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際に上記のような考えを持っているセラーが多いからこそが、ライバル不在で圧倒的に稼ぎやすい理由となります。
もちろん、どんな商品でも高利益を得られる価格で売れるわけではありません。
高値で売れる商品には条件があり、さらに売るためのコツも必要です。
「高利益商品を扱うなんて無理」と考えるセラーが多いからこそ、厚利多売はライバル不在で圧倒的に稼ぎやすくなっているのです。
せどりで厚利価格でも売れる商品とは?2つの具体例で解説
厚利で商品を販売するべきとは言いましたが、どんな商品でも厚利で売れていくわけではありません。
相場が1,000円の商品を2倍の2,000円で販売しても売れないように、厚利で売るなら相場感がないような商品や価値の高い商品を販売する必要があります。
厚利多売できる商品の例としては、フリマサイトにあるような一点物商品や、付加価値の高い限定商品などが挙げられます。
具体的な商品例を見ていきましょう。
1. 昔の一点物を仕入れて、利益率45%
下画像の商品の販売額は310$、当時の日本円で34000円ほどです。
同じ商品をメルカリで見てみましょう。
仕入れ額はなんと11,800円です。送料と手数料を差し引いても約15,000円の利益を得られます。
こういう昔の一点物は特定のコレクターにウケが良く、販売額が多少高くても購入してくれるバイヤーは多い傾向にあります。
2. 一点物 × 限定物で一撃45,000円の利益
一点物かつ限定商品の場合も、高利益を狙いやすいです。
こちらの商品の販売額は690$。当時の日本円で76,000円ほどです。
こちらもメルカリで販売されていました。EMS発送でも約45000円の利益となり、利益率は驚愕の63%です。
ポケモンは海外でも需要が高いので売れやすいのですが、さらに明治乳牛限定の当選品のためプレミアとなり、商品価値が高くなっています。
今回紹介した商品はほんの一例ですが、まさに厚利価格で販売できることがわかります。
こういった一点物や限定品は仕入れや在庫管理もしづらく、他のセラーが手を出さないためライバルが少ないのが特徴です。
つまりライバルが少なければ相場ができにくいので価格競争が起きず、ある程度なら「俺様価格」での販売が可能になります。
ここまで紹介した商品はあくまで一例ですが「【高利益も狙える】eBay輸出で売れるもの17選!出品禁止商品やポリシー違反のリスク・おすすめの仕入れ先も解説」の記事ではeBay輸出で売れやすい商品について解説しています。高利益商品もピックアップしているため、ぜひご参考ください。
副業せどりは正しい販売戦略で!薄利多売より厚利多売で効率良く稼ごう
薄利多売が向いているのは、専業の方や店舗販売をしているような、時間と資金力のある販売者です。
上記の方々を市場の強者と例えるなら、副業で販売しているセラーは弱者に分類されます。
弱者が強者に勝つためには同じ戦略ではなく、その人に適した販売戦略が必要です。
最低価格を争う様な価格競争をするのではなく、一点物や限定品などを中心に提供して、ライバルがより少ない市場で戦うことを意識しましょう。
正しい販売戦略を続けていけば、時間のない副業せどりでも効率よく稼げるようになります。
限られた時間を使って厚利多売を狙って、たくさん稼いでいきましょう!