
eBayで必ず設定しなければならないのが、ビジネスポリシーです。
ビジネスポリシーを設定することでバイヤーとの取引方法を具体的に決められるので、出品作業も簡単になります。
そこで今回は、現役輸出プレイヤーであるゆうきが、ビジネスポリシーの設定を画像つきで詳しく解説していきます。
この記事を読むことで得られるメリットは、以下の3つです。
メリット一覧
- ビジネスポリシーの概要がわかる
- ビジネスポリシーで設定すべき場所がわかる
- 設定でつまずいた時の対処法がわかる
初めての方でも迷わず設定できるように、たくさん画像を使って説明していきます。
面倒だからと後回しにせず、この記事を見ながら一緒に設定していきましょう!
eBayのビジネスポリシーとは?
eBayのビジネスポリシーとは、出品するときに必要になる取引の条件(ルール)を事前に設定しておくことです。
設定が必要なルールは、以下の3つです。
- Payment Policy(支払):バイヤーからの支払い方法を定めるもの
- Return Policy(返品):バイヤーからの返品についてのルールを定めるもの
- Shipping Policy(配送):配送方法や到着予定日などを定めるもの
「ビジネスポリシー」というとなんだか難しく感じますが、要は「特定商取引法に基づく表記」と同じものと考えてください。
ビジネスポリシーは各項目で最低一つずつ作らないと出品できません…
そのため、eBayアカウントを開設したら真っ先に取り掛かるようにしましょう!
【前準備】eBayビジネスポリシーの設定方法を手順に沿って解説
3つのポリシーをそれぞれ設定するためには、eBayの無料のシステムを使用します。
まずはeBayアカウントでログインしましょう。
ログインが終わると以下のようなページが出るので、画面下の「Get Started」をクリックします。
クリックすると、次のような画面が出ます。
画面中央部に「Manage your business policies」という表記が出たら、準備は完了です。
eBayビジネスポリシーPayment(支払い)設定
Payment(支払い)設定は、支払い方法についてのルールです。
以下の画面から「① Create Policy」→「② Payment」の順にクリックします。
次の画面で、詳しい設定をしていきます。
Payment設定で必要なのは以下の3つです。
- ポリシー名:日本語入力OKだが記号や特殊文字はさけましょう
- メモ書き:設定の内容を記入できます(任意)
- 保存
※1 即決購入時の同時支払い設定:最初からチェックが入っているのでそのまま
※2 ほかの支払い方法の設定:日本では指定不可のため、チェックは不要
オークション用のポリシーを作成する場合は、Payment methods managed by eBay 即時支払いを要求する設定をオフにしてください。
設定が終わったら、画面最下部の「④ Save」をクリックして保存しましょう。正しく保存できていれば、先ほどつけたポリシー名でポリシーが作成されているはずです。
正しく保存できていれば、Payment設定が完了です。
なお、ビジネスポリシーの設定は下記動画「【総まとめ】eBay出品に絶対必要な初期設定17選」でも詳しく解説しています。動画で確認しながら設定したい人はぜひ視聴してみてください。
eBayビジネスポリシーReturn(返品)設定の手順
Return設定は、商品が返品されるときのルールです。
ここで設定するのは、主に以下の3つです。
- 返品受け入れ日数
- 返品されたときの送料負担者(バイヤー / セラー)
- 商品の交換が可能か
上記を以下2つのエリアごとに設定していきます。
- アメリカ国内(Domestic・国内)
- アメリカ以外の国(International・国際)
eBayで「国内」というのはアメリカ国内のことを指します。「国際」はアメリカ以外の国のことです。



共通項目
Return設定の最初の部分は、アメリカ国内とそれ以外とも共通の項目となります。
ビジネスポリシーの設定画面から、「① Create Policy」→「② Return」の順にクリックして設定していきます。
主に設定するのは下半分(③④の部分)です。
上半分の①②の設定は、Payment設定と同じです。③④の部分はアメリカ国内とそれ以外の国で、別々に設定していきます。
アメリカ国内のみの設定項目
アメリカ国内の設定では、返品受け入れ日数を決める必要があります。
右側にあるボタンをオンにすれば上記3つの設定項目が出てくるので、1つずつ設定していきます。
おすすめの設定は以下の通りです。
- 返品受け入れ日数:60日
- 返送料の負担者:セラー(Free Free for buyer, you pay)
- 商品の交換ができるか:Money back(返金のみ)
「返品受け入れ日数」は、バイヤーが商品を受け取ってから何日以内に返品連絡をしなければならないかを決める設定です。
14日、30日、60日の3つから選べますが、60日に設定しておきましょう。



返送料の負担者はセラーにし、バイヤーが安心して購入できるように送料無料に設定しましょう。
セラー側が返送料を負担することで、返金時に最大半額で済むというメリットもあります。
「商品の交換ができるか」の設定は、商品に破損などの不備があった際に交換を受け付けているか否かを決める設定です。
交換可能に設定すると何かと手続きが面倒なので「Money back:返金」にしておきましょう。
アメリカ以外における設定項目
アメリカ以外の国に関しても、アメリカ国内と同様に3つの設定をしていきます。
各項目の設定内容は、アメリカ国内と同じです。
- Allowed within:60Days(60日)
- Return shipping paid by:Free for buyer, you pay(送料無料(セラー負担))
- Refund method:Money back(返金のみ)
設定が終わったら、「⑤ Save」をクリックして保存します。
上記の画像のように、新しく作った設定が表示されれば、Return設定が完了です。
返品ルールを複数作りたい場合は、同じ作業を繰り返して設定しましょう。
eBayビジネスポリシーShipping(発送)設定の手順
最後にShipping(発送)設定をします。
必要な設定は以下の7つです。
- ポリシー名
- メモ書き
- 配送方法
- アメリカ国内への配送設定
- アメリカ以外への配送設定
- ハンドリングタイムの設定
- 発送除外国の設定
ただし、Shippingの設定と一言で言っても、事前にやることが以下のようにたくさんあります。
- 発送会社別の送料の把握
- 商品価格別の送料設定
- 従量別の送料設定
- 発送先別の送料設定
- 発送除外国の把握
そこで、Shippingについては、詳しく解説している「【2025年版】eBay送料設定を徹底解説!初心者でも迷わずに決める5つのポイントや送料に関する基礎知識も紹介」を参考にしてください。
また、「【初心者必見】超簡単!eBay『最安』送料設定を誰よりも丁寧に完全解説【FedEx・DHL・eLogi】」でも、僕が細かく送料設定の解説をしています。
動画で確認したい人は、こちらがおすすめです。
eBayのビジネスポリシー設定で理解しておくべきポイント3選
eBayでビジネスポリシーを設定するときは、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 送料は「Free Shipping」にしておく
- 発送除外国は必ず設定する
- 発送方法や送料についての理解を深めておく
詳しく解説していきます。
1. 送料は「Free Shipping」にしておく
eBayでは送料無料に設定しておいた方が売れやすい傾向にあるため、送料は無料にしておくのがおすすめです。
送料はあらかじめ計算しておき、商品価格に上乗せして出品しましょう。
他のセラーより高い価格にならないように、きちんとリサーチした上で設定することが大切です。
海外への送料は高くなりやすいため、商品の大きさや重さなどから送料を調べ、地域別に価格を調整するとよいでしょう。
同梱送料割引などを設定しておくことで、まとめて購入されやすくなります。ぜひ試してみてください。
2. 発送除外国は必ず設定する
配送除外国設定は、トラブルを避けるためにも必ず設定しておきましょう。
EMS(国際スピード郵便)やクーリエ(国際宅配便)の取り扱いがないAPOやFPO、日本は最低でも設定しておくべきです。
日本を発送除外国に設定することで、ライバルセラーからリサーチされるのを防げます。
また、配送の遅延やトラブルが起こりやすい地域、世界情勢などから安全に商品を届けるのが難しい国などはも、あらかじめ除外しておきましょう。
3. 発送方法や送料についての理解を深めておく
海外への発送方法は複数あり、それぞれお届け日数や送料、送料の決まり方などが異なります。
ポリシーを設定する前に、発送方法や送料を安くするための方法について理解を深めておき、最適な発送方法が選べるようにしておきましょう。
eBayでよく使う発送方法については「【悩み解消】eBayで出品した商品の発送方法7選!設定時の注意点や送料が高くなる原因を解説」で詳しく紹介しています。


また、YouTubeでは「【初心者必見】超簡単!eBay『最安』送料設定を誰よりも丁寧に完全解説【FedEx・DHL・eLogi】 」で送料設定が苦手な人にもわかりやすく説明しています。
送料設定で損したくない人は、ぜひチェックしてみてください!
eBayビジネスポリシー設定に関するQ&A
eBayビジネスポリシー設定でよくある質問をまとめました。
- ビジネスポリシーの設定ができません、なぜですか?
- ビジネスポリシーの設定中にエラーが出ます
- eBayビジネスポリシーが表示されないのですがどこにありますか?
順番に見ていきましょう。
1. ビジネスポリシーの設定ができません、なぜですか?
ビジネスポリシーの設定ができない時は、前準備が終わっていない可能性があります。
前準備の設定方法についてはこちら より、ご確認ください。
2. ビジネスポリシーの設定中にエラーが出ます
設定中にエラーが出る場合の対処方法は、以下の3つです。
- 少し時間を置く
- キャッシュを削除する
- 一度ログアウトしてみる
上記の方法をやれば、エラーが出なくなるはずです。
3. eBayビジネスポリシーが表示されないのですがどこにありますか?
eBayビジネスポリシーのページを見つけられない場合は、こちらからどうぞ!
または、eBay.comのトップページから、Hi 〇〇>Account settings>Business Policiesの順にクリックすることでも表示できます。
eBayビジネスポリシーは必ず設定が必要!出品する前に作業しておこう
ビジネスポリシーは、eBayで出品を始める前に必ず設定を済ませておきましょう。
設定することで出品作業が簡単になり、送料の設定で迷うこともなくなるため、作業時間の短縮に繋がります。
Shipping設定は細かく、入力する場所がたくさんあるため、初心者には難しいと感じることもあるでしょう。
最初は商品価格や重量などから、数パターン準備しておくだけで十分に対応できます。
操作に慣れてきたら細かく設定していくなど、自分のレベルに合わせてポリシーを変えていくようにしましょう!