
eBayの送料設定はShipping Policyの設定や発送地帯の選定など、初心者には特にわかりづらくなっています。僕も最初何が何だか分かりませんでした…。
eBayの送料を簡単に設定する方法があるとしたら、知りたいですよね。
そこで今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、eBayの送料設定と簡単にする方法を徹底的に解説します。
この記事を読むことで下記のようなメリットがあります。
メリット一覧
- eBayの送料設定方法が分かる
- eBay送料設定のポイントについて理解できる
- 実際に使用している送料テンプレートを参考に送料設定ができる
eBay初心者の方でもわかりやすく、すぐに送料設定ができるように画像をたくさん入れて解説しました。
実際に使っている送料テンプレートも公開しているため、もうeBayの送料設定で迷うことがありません!
ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画50本以上の攻略ノウハウ、さらには有料級リサーチツールまで提供していますので、ぜひご登録ください。
eBayの送料は最初にBusiness Policiesを設定する
eBayの送料の設定を行うときは、Business Policiesの設定が必要です。ここではBusiness Policiesの概要と設定方法について解説します。
Business Policiesとは
Business policies(ビジネスポリシー)とは、出品の際のルールを決める設定のことです。
Business Policyで設定できるのは以下の3つです。
- Shipping Policy(発送)
- Payment Policy(支払い)
- Return Policy(返品)
Business Policiesを設定することで、Shipping Detailsが使用できるようになります。
Business Policiesの設定方法
送料設定をするときは、最初にBusiness Policiesを設定します。
まずは、下のリンクよりログインしてください。
https://www.bizpolicy.ebay.com/businesspolicy/policyoptin
以下の画面に進みますので、「Opt in」をクリック。
すると以下ような画面になるので、左下にあるGet startedをクリックします。
これでBusiness Policiesの設定は完了です。
eBayのShipping Policyにおける送料の設定方法
Business Policiesの次は、Shipping Policyを設定していきます。ここではShipping Policyの概要と、その設定方法を解説していきます。
Shipping Policyとは
Shipping Policyとは、簡単にいうと送料のテンプレートのことです。
発送方法によってテンプレートを使い分けられるので、数パターン設定しておくと出品がとても楽になります。
Shipping Policyの設定方法
Shipping Policyは「アメリカ国内」と「アメリカ以外」の2つの設定が必要になります。
- アメリカ国内:Domestic shipping
- アメリカ以外の各国:International shipping
両項目ともに「Flat same cost to all buyers」を選択します。
それ以外の項目については設定不要です。
細かな入力をしていくのは、次の4つです。
- Policy name(ポリシー名)の入力
- 発送方法の選択 [ Services ]
- 発送地帯の選択 [ Ship to ]
- 地帯ごとの送料の入力
詳しく解説していきます。
1. Policy name(ポリシー名)の入力
Policy name(ポリシー名)とは、送料テンプレートの名前のことです。
日本語で「発送方法 / 販売価格」にするなど、シンプルな日本語にしておきましょう。
ポリシー名を簡単にしておくことで、後の管理がとても楽になります。



2. 発送方法の選択 [ Services ]
発送方法には、3つのタイプがあります。
- Economy Shipping
- Standard Shipping
- Expedited Shipping
タイプ別に、到着時間と発送方法を図にまとめてみました。
2022年1月現在発送情報
- SAL便・eパケットライトは全世界発送不可
- 航空便・eパケットはアメリカ発送不可
「①Economy < ②Standard < ③Expedited」の順にサービスのレベルが上がります。
レベルが上がるほど到着時間が早くなり、紛失時などの保証も手厚くなります。しかし発送料金も高くなるため、上手に使い分けるようにしましょう。
発送方法を決めたら、タイプ別に設定しましょう。
アメリカに発送する場合 | アメリカ以外の国に発送する場合 |
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例えば、アメリカにeパケットとEMSで発送する場合は、「Standard Shipping from outside US」と「Expedited Shipping from outside US」を選びます。
一方でアメリカ以外の国にEMSのみを発送する場合は「Expedited International Shipping」 だけ選べばいいことになります。
3. 発送地帯の選択[ Ship to ]
続いて、発送地帯を選択していきます。発送地帯の選択が必要なのは、International shipping(アメリカ以外の国への発送)だけです。
日本郵便の発送方法と地帯を表にまとめてみました。
EMSで発送する場合 | EMS以外で発送する場合 |
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例として、EMSで発送する場合のチェックボックスは下記のようになります。
● 第1地帯 [ ASIA , Japan , China ]
● 第2-1地帯 [ Canada , Mexico , Australia ]
● 第2-2地帯 [ Europe , United Kingdom , Germany , France , Russian Federation ]
● 第3地帯 [ N. and S. America , Brazil ]



発送地帯を追加する場合は「Offer additional service」をクリックして行います。
4. 地帯ごとの送料の入力
最後に、地帯ごとの送料を入力します。
設定したい送料は「Cost」に入力します。送料無料の場合は0と入力するか、
Each additionalは2個以上まとめ買いされた場合の送料です。Costの半額くらいを設定しておくのが理想ですね!
最後に「Save」をクリックすれば設定完了です。
これで次回出品するときは、作成したテンプレートを選択するだけで送料設定が使えるようになります!
eBayの送料の設定と料金表
eBayでの送料を調べるには、日本郵便とクーリエ便の国際郵便料金表を使用します。
送料は次の3つのタイプに分けて設定していきます。
- Expedited
- Standard
- Economy
使う料金表と注意点をそれぞれ解説していきます。
1. Expedited(EMS/クーリエ便)
ExpendidではEMSおよびクーリエ便で配送されます。
- EMS:公的配送会社が行うサービス。日本では「日本郵便」が対応
- クーリエ便:民間配送会社が行うサービス。「FedEx・DHL」が代表的な会社
EMS(国際スピード郵便)の料金表は以下の通りです。
第1地帯 (アジア) | 第2地帯 (オセアニア・北中米) | 第2地帯 (ヨーロッパ) | 第3地帯 (南米・アフリカ) | |
500gまで | 1,400円 | 2,400円 | 2,450円 | 2,400円 |
1.0kgまで | 2,100円 | 3,700円 | 3,700円 | 4,100円 |
5.0kgまで | 6,300円 | 12,700円 | 12,300円 | 16,300円 |
10.0kgまで | 10,500円 | 22,500円 | 21,600円 | 27,700円 |
15.0kgまで | 14,500円 | 32,000円 | 30,600円 | 38,200円 |
20.0kgまで | 18,500円 | 41,500円 | 39,600円 | 48,700円 |
25.0kgまで | 22,500円 | 51,000円 | 48,600円 | 59,200円 |
30.0kgまで | 26,500円 | 60,500円 | 57,600円 | 69,700円 |
上記の料金は一例で、実際には1.0kg単位で料金が設定されており、日本郵便のホームページにて確認できます。


クーリエ便に対応しているサービスはいくつかありますが、有名どころは以下の2つです。
料金は各サービスによって異なるので、ホームページで確認した上で、選ぶようにしましょう。
実際にeBayで販売する場合には、正規料金では利益が出せないので、FedEx・DHLの割引契約をする必要があります。
2. Standard(国際eパケット/航空便)
Standardでは日本郵便が提供している「国際eパケット」もしくは「航空便」または民間配送会社の航空便により、配送されます。
国際eパケットの料金表は以下の通りです。
第1地帯 (アジア) | 第2地帯 (オセアニア・中米・中近東・ヨーロッパ) | 第3地帯 (南米・アフリカ) | 第4地帯 (アメリカ) | |
100gまで | 690円 | 790円 | 820円 | 1,150円 |
500gまで | 1,050円 | 1,270円 | 1,540円 | 1,670円 |
1,000gまで | 1,500円 | 1,870円 | 2,440円 | 2,320円 |
1,500gまで | 1,950円 | 2,470円 | 3,340円 | 2,970円 |
2,000gまで | 2,400円 | 3,070円 | 4,240円 | 3,620円 |
参照:国際eパケット|日本郵便
また、書留あり小型包装物航空便の料金表は以下の通りです。
第1地帯 (アジア) | 第2地帯 (オセアニア・中米・中近東・ヨーロッパ) | 第3地帯 (南米・アフリカ) | 第4地帯 (アメリカ) | |
100gまで | 760円 | 890円 | 920円 | 1,160円 |
500gまで | 1,160円 | 1,370円 | 1,600円 | 1,680円 |
1,000gまで | 1,660円 | 1,970円 | 2,450円 | 2,330円 |
1,500gまで | 2,160円 | 2,570円 | 3,300円 | 2,980円 |
2,000gまで | 2,660円 | 3,170円 | 4,150円 | 3,630円 |
航空便に対応している主な民間配送会社は以下の3つです。
ただし各サービスごとに配送できない商品が決められているため、注意する必要があります。
3. Economy(国際eパケットライト/SAL便)
現在は全世界発送できませんが、Economyでは日本郵便の「国際eパケットライト」もしくは「SAL便」を利用します。
国際eパケットライトで送る場合は、以下の料金表を使用します。
第1地帯 (アジア) | 第2地帯 (オセアニア・中米・中近東・ヨーロッパ) | 第3地帯 (南米・アフリカ) | 第4地帯 (アメリカ) | |
100gまで | 620円 | 690円 | 720円 | 960円 |
500gまで | 920円 | 1,070円 | 1,200円 | 1,360円 |
1,000gまで | 1,295円 | 1,545円 | 1,800円 | 1,860円 |
1,500gまで | 1,670円 | 2,020円 | 2,400円 | 2,360円 |
2,000gまで | 2,045円 | 2,495円 | 3,000円 | 2,860円 |
また書留ありSAL便の料金表は、以下のように決められています。
第1地帯 (アジア) | 第2地帯 (オセアニア・中米・中近東・ヨーロッパ) | 第3地帯 (南米・アフリカ) | 第4地帯 (アメリカ) | |
100gまで | 730円 | 850円 | 880円 | 1,130円 |
500gまで | 1,030円 | 1,210円 | 1,360円 | 1,530円 |
1,000gまで | 1,405円 | 1,660円 | 1,960円 | 2,030円 |
1,500gまで | 1,780円 | 2,110円 | 2,560円 | 2,530円 |
2,000gまで | 2,155円 | 2,560円 | 3,160円 | 3,030円 |
重量に応じて配送方法を選ぶようにしましょう。
eBayの発送除外国の設定方法
発送除外国の設定は「Exclude shipping locations」から行います。
「Create exclusion list」というリンクを押すと、選択画面が開きます。
除外国の設定は使用できる発送会社により一概に言えませんが、必ず除外設定をするのは次の2つです。
- Japan
- APO/FPO
詳しく説明していきます。
JAPAN
日本は発送除外国にしておきましょう。
「自国を対象外にするの?」と思われるかもしれませんが、日本を除外することで、他の日本人のセラーから自分の商品がわかりにくくなります。
日本を発送除外国に指定しておかないと、Advanced Searchでリサーチをしたときに自分の商品リストが公開されてしまいます。
ライバルに自分の商品が見つからないように、必ず発送除外国に設定しておきましょう。
APO/FPO
米軍基地であるAPO/FPOも、発送除外国に指定しておきます。
- APO…Air Force Post Office (空軍郵便局)
- FPO…Fleet Post Office (米国海軍郵便局)
米軍基地は世界各国に点在しており、場所によってはEMS・クーリエの取り扱いがありません。そのため荷物の追跡ができず、補償も受けられなくなります。
追跡番号がない発送手段で発送した場合、トラブルが発生しても自己責任になります。
無用なトラブルを避けるためにも、APO/FPOは発送除外国に設定しておきましょう。



Handling timeの設定方法
Handling timeとは、売れた商品への入金を確認してから発送するまでの期間です。
販売方法によって、下記を目安に設定してみましょう。
在庫販売 | 1日~3日間 |
無在庫販売 | 5日~10日間 |
予約販売 | 発売日に間に合う日数(30日以内) |
Handling timeは営業日計算のため、土日祝日は含まれません。
設定した期間内に発送が間に合わない場合は、先に発送通知をしておきましょう。
通知だけ先にしておけば、システム上は期日内の発送になります。実際の発送後に追跡番号を送れば問題ありません。
【初心者向け】eBayにおけるおすすめの送料設定の2つのポイント
eBayの送料設定は、シンプルにするほど送料に悩む時間がなくなり、発送業務も簡素化できます。
基本的な送料設定の考え方は、以下の2つです。
- 商品価格で送料パターンを作成する
- 重量で送料パターンを作成する
一つずつ見ていきましょう。
1. 商品価格で送料パターンを作成する
一つ目としては、商品価格で送料パターンを作成する方法です。
この方法は送料設定がシンプルになるので、発送外注に指示をしやすく仕組み化がしやすいメリットがあります。
海外に商品を発送した場合、紛失や破損といったトラブルがどうしても発生してしまいます。
そのため、利益率や個数、商品の価格帯などを見ながら、商品の価格帯ごとに送料パターンを設定すると高額な商品も安心して送れるようになります。
補償される金額なども考えながら、商品の価格帯別に送料を設定していきましょう。
2. 重量で送料パターンを作成する
差額をしっかり設定して送料による損失をなくしたい場合は、重量で送料パターンを作成するのがいいでしょう。
日本郵便の送料は重量で決まるため、商品を梱包した状態で確認しておけば、簡単に計算できます。
ポイントとしては、重量で送料パターンを作成する場合は、あまり細かく設定しすぎないようにすることです。
あまり細かく設定してしまうとテンプレートの管理が大変になりますし、発送作業が複雑になります。
送る機会が多いパターンなどを中心に、ある程度は大まかに送料パターンを決めるようにしましょう。
【大公開!】日本郵便ならコレ!オススメ送料設定テンプレート
最後に、販売額と重量のハイブリット式オススメ送料テンプレートを公開します。
ここで紹介するのは、日本郵便だけ使用したテンプレートになりますが、考え方のポイントは大きく3つあります。
- 販売価格 × 重量別で送料パターンを作る
- 1番売れるアメリカを基準に送料無料にする
- 他の地帯は差額分を追加送料とする
初心者にも使いやすいテンプレートなので、送料に悩まれたときはぜひ参考にしてみてください。
200$以上もしくは重量2kg以上は、EMSを使う
販売額200$以上もしくは発送重量2kg以上の商品はEMSを使い、基本的には送料無料としています。
発送サービスは、Expeditedにしておきましょう。
Domestic shipping(アメリカ)
アメリカは送料無料になります。
発送方法:EMS
アメリカ国内 | 送料無料 |
International shipping(アメリカ以外の各国)
アメリカ以外の国は、第3地帯の南米・アフリカのみ重量別に追加送料を設定します。
発送方法:EMS
第1地帯/第2-1地帯/第2-2地帯 | 送料無料 |
第3地帯(追加送料) | 2kgまで12$・2〜5kgは30$・5〜15kgは50$・15〜30kgは90$ |
200$以下かつ重量2kg以下は、eパケット/航空便を使う
販売額200$以下かつ発送重量2kg以下の商品はeパケットか航空便を使い、基本的には送料無料としています。
発送サービスは、Standardにしておきましょう。
Domestic shipping(アメリカ)
アメリカは送料無料になります。
発送方法:eパケット・エアメール(航空便)
アメリカ国内 | 送料無料 |
International shipping(アメリカ以外の各国)
アメリカ以外の国は、第3地帯の南米・アフリカのみ重量1kgを基準にして追加送料を設定します。
◉1kg以下の場合(送料無料)
発送方法:eパケット・エアメール(航空便)
第1地帯、第2地帯、第3地帯 | 送料無料 |
◉1kg〜2kgの場合(第3地帯追加送料)
発送方法:eパケット・エアメール(航空便)
第1地帯、第2地帯 | 送料無料 |
第3地帯(追加送料) | 5$ |
以上が日本郵便のオススメ送料設定になります。



利益を狙うなら必須!クーリエ対応の送料設定テンプレート
日本郵便だけ利用しても販売はできますが、しっかりと利益を狙っていきたい場合、FedExやDHLといったクーリエを併用していく必要があります。
クーリエを利用するには割引アカウントの取得からする必要があるので、初心者の方はハードルを感じる方もいるでしょう。
そこで、クーリエ契約の方法から送料設定の作り方まで丁寧にまとめたコンテンツを配布しているので、クーリエ発送でしっかり利益を出したい方はこちらからダウンロードしてください!



まとめ:面倒なeBay送料設定はテンプレートで楽になる!1つずつ丁寧に設定していこう
eBayは一度テンプレートを設定してしまえば、送料設定がとても楽になります。
手順に沿って設定していけば初心者でも簡単にできる上に、今後も使い回せるので、時間短縮につながります。
出品や発送作業に慣れるという意味では、日本郵便ベースの公開したテンプレートを見て設定すれば問題ありません。
作業に慣れてきたら、自分なりの送料テンプレートの作成にも挑戦してみてくださいね。
他にもセラーハブ の設定やeBayストアについてなど、最初に進めておく準備についても解説しています。合わせてご覧ください。



