2021年5月よりFileExchange(ファイルエクスチェンジ)は、Seller Hub Reportsに名称が変わり使い方も変更になりました。
FileExchangeを覚えることで一括で作業ができるようなるため、効率化を図るためにオススメのツールです。
そこで今回現役輸出プレイヤーであるゆうきが、ファイルエクスチェンジの使い方を誰でも分かるように徹底解説していきます。
この記事を読むと下記のようなメリットがあります。
メリット一覧
- FileExchange(Seller Hub Reports)の機能がわかる
- FileExchange(Seller Hub Reports)の使用方法がわかる
- eBayの出品や編集作業を一括で効率化できる
eBayを始めたばかりの初心者は、FileExchangeという言葉さえ聞き慣れないと思います。
しかし、それほど使い方も難しくないので、この機会に一緒に学んで無駄な作業を省いていけるようにしましょう。
本記事は5分程度で読めるので、是非最後までご一読をよろしくお願いします!
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。
File exchange(Seller Hub Reports)の機能紹介
File exchange(Seller Hub Reports)とは、eBayが提供している一括出品と修正を可能にする機能の名称です。
エクセルやスプレッドシートでフォーマットを作成し、CSVファイルをeBayにアップロードすることで、様々な機能を使用することができます。
まずはeBayからSeller Hub Reportsが使用できる場所と、主な機能について見ていきましょう。
File exchange(Seller Hub Reports)の使用場所
元々File exchangeといった名称で親しまれていましたが、現在ではSeller Hub Reportsと名称が変わり、こちらのReportsから機能を使用することができます。
続いてどんな機能があるか見ていきます。
File exchange(Seller Hub Reports)の主な機能
Seller Hub Reportsでは、大きく分けて以下4つの機能で一括処理が出来ます。
- 新規出品(Add)
- 既存出品商品の修正(価格・タイトルなど)(Revise)
- 売れなかった商品の再出品(Relist)
- 既存出品商品の出品終了(End)
出品に関するあらゆる作業を一括で実行できるので、個別に時間をかける必要性がなくなります。
例えば商品情報を編集する場合、1品ずつ価格や数量を変更する必要がなく、100品・200品とまとめて編集が可能になりますよ!
それでは気になる使用方法を解説します。
【テンプレート付き】File exchange(Seller Hub Reports)を徹底解説
File exchange(Seller Hub Reports)の使い方をテンプレートを使用して解説します。
テンプレートを使用することで、大幅に時間効率が上がるので是非活用してください。
こちらの手順で進めていきます。
- テンプレート(CSV)を取得する
- 商品情報を入力する
- eBayへアップロードする
- 作業確認。エラーは修正して再アップロード
それでは各ステップごと見ていきましょう。
1.テンプレート(CSV)を取得する
まずはテンプレート(CSV)を取得していくので、Reportの「Get template」に進みます。
作業内容ごとにテンプレートを取得してください。
作業内容ごとのテンプレート
- Create new listings
→特定のカテゴリごと新規出品するテンプレート - Create new drafts
→下書きリストの作成をするテンプレート - Edit price and quantity
→出品内容の更新をするテンプレート - Relist unsold listings
→売れ残り、出品終了した商品を再出品するテンプレート
テンプレートの選択が終わったら「Download」でCSVファイルを取得します。
2.商品情報を入力する
先ほど取得したテンプレート(CSV)をエクセルかスプレッドシートで開き、該当する商品情報を入力していきます。
各項目の意味はこちらを参考にしてください。
*Action(SiteID=US|Country=JP|Currency=USD|Version=941)
「出品 : Add、商品情報修正 : Revise、再出品 : Relist、取り下げ : End」と入力。
*Category
出品したい商品のカテゴリーナンバー入力。
カテゴリーナンバーの調べ方はこちらを確認してください。
*Title
商品名を英語で入力。(最大80文字)
PicURL
出品写真のURLをアップ。複数枚なら、画像URL1| 画像URL2のように「|」で写真を区切ります。
*StartPrice
開始価格をドルで入力。
ConditionID
商品状態に合わせてコンディションIDを入力。
商品状態 | コンディションID |
NEW | 1000 |
USED | 3000 |
Very Good | 4000 |
Good | 5000 |
Acceptable | 6000 |
CustomLabel
カスタムラベルは商品の管理番号をつけるのがオススメです。
または仕入れ先のURLを入れることもできますが、その場合は「http〜」といったURL部分は削除するようにしましょう。
*Description
商品の説明文を入力。自分が使用したい出品テンプレートのHTMLコードを使ってください。
C:Brand
ブランド名を入力。分からない場合にはメーカー名や商品名でも大丈夫です。
*Format
販売形式を入力。
オークションの場合 |
Auction |
固定価格の場合 |
FixedPrice |
*Duration
出品期間を入力。即決価格であればGTCのみしか選べないので、「GTC」と入力しましょう。
*Quantity
出品したい商品の在庫数を入力。
PayPalAccepted
現在Payoneer決済なので、PayPalは不要です。
項目としては、「1」と入力しておけば大丈夫です。
*Location
自分の住んでいる市や町名を入力。または「Japan」でも問題ありません。
BestOfferEnabled
バイヤーからの値下げ交渉を受け入れるかどうかです。
受け入れる場合には「1」と入力して、受け入れない場合は列ごと削除してください。
MinimumBestOfferPrice
BestOfferEnabledで「1」を入力した場合、受け入れる最低金額をドルで入力します。
受け入れない場合は、こちらも列ごと削除してください。
C:MPN
商品の型番を入力。不明な場合には、「Does not apply」か「N/A」と入れましょう。
Product:UPC
日本のJANコードを入力します。不明な場合には、「Does not apply」か「N/A」と入れましょう。
ShippingProfileName
ビジネスポリシーの中の、シッピングポリシー名を入力。
出品したい商品にあった重量帯のシッピングポリシーを使用しましょう。
ReturnProfileName
ビジネスポリシーの中の、リターンポリシー名を入力。
リターンポリシーは商品ごと変更する必要はないので、デフォルトのポリシーを使えば大丈夫です。
PaymentProfileName
ビジネスポリシーの中の、ペイメントポリシー名を入力。
リターンポリシー同様、商品ごと変更する必要はないので、デフォルトのポリシーを使えば大丈夫です。
ポリシー名は記号や日本語を使うとエラーの原因になるので、できるだけ記号なしの英語にしてください。
情報の入力が完了したら、コンマ区切りのCSV形式でデータ保存しましょう。
続いてeBayにアップロードをする作業になります。
3.eBayへアップロードする
My eBayからSellingに進みます。
Seller HubのReportsからUploadsに進み、「Upload template」を選択しましょう。
Choose fileを選択します。
先ほど保存したCSVデータを選択してアップロードします。
以上で作業完了になります!
アップロードした後は、作業が問題なく完了できているか確認してください。
4.作業確認。エラーは修正して再アップロード
アップロード完了後は、Statusの状態を確認します。
今回「1 failed, 0 completed」となっているので、1件作業が失敗していることが分かります。
- completed — 作業成功。
- failed — 作業失敗。(再アップロード)
失敗の場合、Actionから「Download results」を選択して、再度CSVを取得し直します。
取得したデータを開くとこの様にエラー内容が確認できるので、テンプレートから該当するエラーを修正して再度アップロードしましょう。
- Status — 作業結果
- ErrorCode — エラーコード
- ErrorMessage — エラーメッセージ
特にErrorMessageに失敗した理由が記載されているので、最初に確認すると原因が分かりますよ。
今回はこのようなメッセージが記載されていました。
Error – A return option is missing or not valid. Update your return options.|ReturnsAcceptedOption||Error – A return option is missing or not valid. Update your return options.|ReturnsWithinOption||Error – A return option is missing or not valid. Update your return
エラー – 返品用オプションがないか、または有効ではありません。返送オプションを更新してください。|ReturnsAcceptedOption||Error – 返送オプションが見つからないか、または有効ではありません。返品オプションを更新する.|ReturnsWithinOption|Error – 返品オプションが見つからないか、有効ではありません。返品オプションを更新してください。|
文章を見るとリターンポリシー名が間違っているので、正しいリターンポリシー名に変更して際アップロードする必要性があると分かりますね!
エラーコードの詳細は、エラーコード一覧表でまとめられています。
特に多いエラーは下記の原因になるので注意してください。
よくあるエラーの原因まとめ
- Policy名が間違っている(日本語や記号あり)
- 必須specificが足りない
- Titleの文字数オーバー(80文字以下まで入力できる)
- 未入力のセルがある
エラーには必ず原因があるので、まずは落ち着いて冷静に対応していきましょう。
【実例】ファイルエクスチェンジで商品情報を一括編集
今回は作業の実例として、下記出品リストのカスタムラベルの情報を一括編集してみたいと思います。
無在庫販売の場合、カスタムラベルに仕入れ先URLを入力していることが多いと思いますが、ポリシー違反を受けることもあり得るのでURLは入れず管理番号などに変更しましょう。
それでは作業をやっていきます。
1.出品中リストの情報をダウンロード
まずはReportから「Get template」に進みます。
SourceとTypeを「Listings」と「Edit price and quantity」にしてDownloadに進みます。
予めテンプレートを取得している場合には、既存のテンプレートを編集してから使用して貰えば構いません。
2.出品中リストの情報を編集
先ほどダウンロードしたCSVファイルをエクセルもしくはスプレッドシートで開きます。
今回はスプレッドシートで開いたので、このような画面になります。
次にカスタムラベルの内容を、自分で管理できる番号などに変更していきます。一部の文字だけ置き換えする場合には、こちらを参照してください。
今回は「A〜」というような管理番号に全て書き換えしました。
TitleやPriceも一緒に変更したい場合は、該当する情報をこの時点で変更しておきましょう。
3.編集後の情報をダウンロード
データの編集ができたら、eBayにアップロードするためCSV形式でファイルのダウンロードを行います。
「ファイル」→「ダウンロード」→「カンマ区切り形式(.csv)」でダウンロード完了です。
4.CSVファイルのアップロード
最後にeBayサイトで編集後の情報をアップロードしていきます。
ReportからUploardsの「Upload template」に進みましょう。
「Choose file」に進みます。
ダウンロードフォルダから、先ほど取得したCSVファイルを選択してアップロードします。
アップロードすると、このように更新状況が反映されます。
Statusが「Completed」なら更新が完了したという意味ですね。
実際に出品中商品のカスタムラベルが更新されているので、作業は無事完了となります!
単純作業は効率化!File exchangeを活用しよう
File exchange(Seller Hub Reports)を使用することで、eBayの出品における様々な作業を効率化できることがわかっていただけたかと思います。
具体的には、
- 新規出品(Add)
- 既存出品商品の修正(価格・タイトルなど)(Revise)
- 売れなかった商品の再出品(Relist)
- 既存出品商品の出品終了(End)
こういった単純作業をグンと効率化できるので、まずは試しに使ってみるのがいいでしょう。
価格調整や商品の取り下げを一括でするだけでも、日頃の作業が嘘のように楽になりますよ。
他にも作業を効率化してくれる機能を紹介しているので、積極的に取り入れていってください!