海外へ荷物を発送する際に、どうすればいいか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
海外発送で主に使われる配送方法が、国際小包とEMSの2つです。
国際小包とEMSの違いを理解できれば、迷うことなく適切な配送手段を選べます。
そこで現役輸出プレイヤーであるゆうきが、国際小包とEMSの違いについて詳しく解説します。
この記事を読むメリットは以下のとおりです。
- 国際小包とEMSの違いを理解できる
- 配送方法の選び方を理解できる
- 海外へ荷物を発送する方法がわかる
これから輸出入せどりに挑戦したい人はもちろん、海外の友人・家族に荷物を送りたい人にも役立つ内容となります。
ぜひこの記事を参考に国際小包とEMSの違いを理解して、適切な発送方法を選びましょう!
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
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国際小包とEMSについてサクッと解説
海外へ荷物を発送する際に国際小包とEMSの違いが分からないと、どちらを利用しようか迷いますよね。
こちらでは、国際小包とEMSの違いを解説します。
- 国際小包とは
- EMSとは
それぞれ詳しく見てみましょう。
1. 国際小包とは
国際小包とは一般的な荷物を発送するときに利用しやすい方法で、以下3種類の運搬方法から選んで海外へ送ります。
- 航空便
- エコノミー航空(SAL)便
- 船便
3つの間では送料と配送時間が大きく異なります。違いについては記事の後半「国際小包とEMSの違いを4つの項目で比較」にて解説しているので、参考にしてみてください。
国際小包で荷物を送る場合は手続きが非常に簡単で、保険をつけられるため、万が一トラブルがあっても安心です。
国際小包について詳しくは「【知らなきゃ損】国際小包を安く発送するコツ5選!発送前に知っておきたい注意点もあわせて紹介」にて解説しています。国際小包を利用する上での注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2.EMSとは
EMSとは、国際郵便の中で最速で配送してくれる方法で、120カ国以上の国と地域に対応しています。
普通の航空便と違って荷物を最優先に配送してくれるので、スピーディに届けられます。
配送時にトラブルがあった際には、損害補償制度を利用できます。最適な包装材も用意されているので、安心して梱包できるでしょう。
配送スピードが速いだけでなく、低温発送にも対応しているため、食べ物などを送るときにうってつけと言えます。
国際小包とEMSの違いを4つの項目で比較
配送方法に悩まないために、国際小包とEMSの違いを4つの項目で比較しました。
- 料金
- 配送時間
- 対応しているサイズ
- オプションサービス
実際に発送する際の参考にしてみてください。
1. 料金
海外発送の料金は、商品の重量と発送先によって異なります。
それぞれの配送料金の例を表にまとめました。
2022年9月現在、5kgの荷物を東京から発送する場合の料金は、以下の通りです。
アメリカ(ニューヨーク) | ヨーロッパ(ドイツ) | 中国(上海市) | |
EMS | 15,100円 | 13,000円 | 6,400円 |
国際小包 (航空便) |
14,200円 | 12,450円 | 4,850円 |
国際小包 (SAL便) |
7,700円 | 4,900円 | 4,300円 |
国際小包 (船便) |
5,400円 | 7,600円 | 3,400円 |
EMSは荷物を優先して飛行機で送ることもあり、国際小包よりも送料は高めとなっています。
EMSは配送スピードが最速のため、高い送料が必要です。送料をかけたくない場合には、船便もしくはSAL便を利用しましょう。
2.配送時間
それぞれの配送時間の違いを表にまとめました。
2022年9月現在、5kgの荷物を東京から発送する際にかかる日数は、以下のとおりです。
アメリカ(ニューヨーク) | ヨーロッパ(ドイツ) | 中国(上海市) | |
EMS | 3日 | ー | 2日 |
国際小包 (航空便) |
7日 | 5日 | 7日 |
国際小包 (SAL便) |
2週間前後 | 2週間前後 | 2週間前後 |
国際小包 (船便) |
2ヶ月前後 | 2ヶ月前後 | 1ヶ月前後 |
最速で発送できるEMSは、ほとんどの国へ2〜5日程度で届けられます。SAL便は2週間前後かかることが多く、船便はどこの国でも1〜2ヶ月は必要です。
基本的に配送スピードが早いほど、送料が高くなります。料金と配送時間どちらも考慮しながら、発送方法を決めましょう。
3.対応しているサイズ
国際小包やEMSが対応している荷物のサイズと重量はほとんど同じで、規定を上回ってしまうと発送できないことがあります。
サイズのルールは以下のとおりです。
重さは最大で30kgまで発送可能です。
国によって発送可能な荷物のサイズや重量は異なるので、発送前には必ず確認しましょう。
4.オプションサービス
国際小包とEMSのオプションサービスは、以下のように異なります。
国際小包 | ・書留 ・保険付(最高200万円) ・受け取り通知 |
EMS | ・割引制度 ・損害賠償制度(最大200万円) ・配達状況の確認 |
どちらの方法も配達状況の確認ができるので、荷物が行方不明になっても落ち着いて確認できます。万が一紛失した場合でも、保険をつけていれば安心です。
配送する国や地域によって最高限度額が異なるので、送る前に確認しておきましょう。
国際小包とEMS配送方法の選び方
国際小包とEMSの違いを理解したとしても、配送方法の選び方に迷う人は多いのではないでしょうか。
発送方法の選び方を以下の表にまとめたので、参考にしてみてください。
配送方法 | 発送者の希望 |
EMS | ・最速で送りたい ・低温で配送したい |
国際小包・小型包装物 (航空便) |
・EMSに対応していない国に最速で送りたい |
国際小包・小型包装物 (SAL便) |
・コスパよく送りたい |
国際小包・小型包装物 (船便) |
・時間がかかってもいいから安くしたい |
他にも軽い荷物を送りたい場合におすすめの方法があるので、紹介しますね。
書類や食べ物を早く送りたい場合はEMSがおすすめ
書類や食べ物などを、とにかく早く送りたい場合はEMS一択です。どんな国でも2〜5日程度で発送できます。
クールEMSなら低温で配送できるため、生ものや冷凍食品にも対応しています。
しかし、EMSは配送できる国や地域が限られており、2022年9月現在で6カ国しか対応していません。
EMSが未対応の場合には、国際小包を航空便で発送しましょう。
2kg以下の荷物の場合は小型包装物も選択肢に
2kg以下の荷物を発送する場合には、国際小包よりも送料が安い小型包装物がおすすめです。
基本的に荷物の追跡はできませんが、国際eパケットライトを利用すれば、SAL便扱いで追跡サービスをつけられます。
国際eパケットならEMSより速く荷物を発送できる上に、追跡サービスや補償サービスも適用できます。
また重い荷物でも複数個の小型包装物に分ければ、国際小包やEMSより安く発送できることもあるため、工夫してみましょう。
荷物を海外へ安く発送するコツについては「海外発送が安い方法2選!お得な国際郵便のサービスや注意点・安く済ませる方法も詳しく解説」にて詳しく解説しています。
安い値段で発送するときの注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
国際小包やEMSでの荷物の送り方4ステップ
国際小包とEMSのどちらで発送するか決めても、荷物の送り方がわからない人もいるでしょう。
こちらでは、海外へ荷物を発送する際の手順を4つ解説します。
- 発送する方法を決める
- 発送できるのかを確認する
- マイページサービスを利用して必要書類を準備する
- 梱包して郵便局へ荷物を持っていく
1つずつ見ていきましょう。
1.発送する方法を決める
まずは荷物の重量を確認し、郵便局のサイトで発送したい国への送料と日数を調べます。
荷物の重量は商品そのものだけでなく、段ボールや緩衝材などの梱包材も含めた数値になるので、注意しましょう。
目的と予算に合った配送手段を選んでみてください。
2.発送できるのかを確認する
配送方法を決めたら、荷物を発送できるかを確認します。
国際情勢やパンデミックの影響で発送できない場合があるので、事前に調べておきましょう。
また、輸出入が禁止されている物品に該当しないことも、確認する必要があります。
輸出入禁止物については多岐に渡るので、詳しくは以下のサイトを確認してみてください。
海外へ荷物を発送する前に必ず読んで、送れることを確認しておきましょう。
3.マイページサービスを利用して必要書類を準備する
国際発送をする際には、ラベルなどの書類を準備する必要があります。
日本郵便のホームページにある国際郵便マイページサービスを使うと、簡単に作成できるのでおすすめです。
国際郵便マイページサービスの特徴は以下のとおりです。
- 発送に必要なラベルを印刷できる
- 手書きをする必要がない(署名は自筆)
- データを登録できるため、何回もアドレスや内容品を書く必要がない など
発送する国や地域によっては、必要な書類が異なります。不安な人は郵便局に直接荷物を持っていき、職員さんに聞きながら進めれば間違うことはありません。
また、海外へ荷物を発送する際には、税関への申告が必要になるので忘れずに行いましょう。
4.梱包して郵便局へ荷物を持っていく
ラベルの準備が完了したら、荷物を梱包して郵便局へ持っていきます。
海外へ荷物を発送する場合には、梱包は厳重に行いましょう。海外の配送は国内よりも雑に扱われる場合が多いため、防水対策や緩衝材などが必要です。
段ボールも厚い頑丈なものにするなどの工夫をして、荷物を安全に発送しましょう。
国際小包やEMSにまつわるQ &A
国際小包やEMSは馴染みがなく、周りに質問できる人もいないために、疑問を抱える人が一定数います。
ここからは、国際小包とEMSにまつわる疑問についてQ&A形式で回答します。
- サイズを超える荷物はどうやって送るの?
- ゆうパックのように集荷にきてくれるの?
それぞれ見ていきましょう。
1.サイズを超える荷物はどうやって送るの?
国際小包やEMSはサイズや重量に制限があり、規定を超える大きさの荷物は発送できません。
大型の荷物を送る場合には、宅配サービスや輸出代行業者を利用する必要があります。
荷物も大きいため、送料が非常に高くなります。破損するリスクなども考えると、あまり大型荷物の海外発送はおすすめできません。
2.ゆうパックのように集荷にきてくれるの?
国際小包やEMSも自宅への集荷に対応しており、ゆうパック同様に無料で行えます。
電話やインターネットで簡単に行えるので、ぜひ利用してみてください。
国際小包とEMSの違いを理解して適切な方法で海外配送をしよう!
国際小包とEMSは送料や配送時間に大きく違いがあります。
EMSは国際配送の中でも最速で送れるため、食べ物や書類などを急ぎで届けたい人におすすめです。
国際小包は3つの配送手段を利用できます。
- 航空便
⇒ 荷物を最速で送りたいけど、EMSが対応していない場合に利用 - SAL便
⇒ 商品を1〜2週間程度で配送したい - 船便
⇒ 配送が遅くていいから、送料を安くしたい
また、海外へは4つの手順を踏めば簡単に荷物を発送できます。
- 発送する方法を決める
- 発送できるのかを確認する
- マイページサービスを利用して必要書類を準備する
- 梱包して郵便局へ荷物を持っていく
海外発送を頻繁に行う人は、郵便局の「国際郵便マイページサービス」がおすすめです。配送先や配送品を登録でき、ラベルを印刷できるので作業の手間を減らせるでしょう。
また、物販で輸出を行いたい場合には、代行業者の利用がおすすめです。
海外発送代行については「【メリット多数】海外発送代行のおすすめ会社7選!自分にあった業者の選び方についても解説」にて詳しく解説しています。
おすすめの業者についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
国際小包とEMSの違いを理解して、目的に合った方法で荷物を発送してみてください!