
eBayでは世界中のバイヤーを相手に販売することになるので、残念ながら悪質なクレーマーも一定数います。
クレーマーに出くわしてしまうと時間も精神も消耗していくので、迷惑バイヤーはブラックリストに入れてブロックするのが賢い対策です。
そこで今回はトラブル経験豊富な現役輸出プレイヤーであるゆうきが、クレーマーをブラックリストに登録する方法からトラブルの回避術までを解説していきます。
この記事を読むと下記のようなメリットがあります。
メリット一覧
- eBayで注意が必要なバイヤーがわかる
- バイヤーをブラックリストに登録・削除する方法がわかる
- バイヤーに購入制限をかける方法がわかる
僕自身も過去に何度もクレーマーと対峙してきましたが、ひどい時にはしつこく罵声を浴びせてくるバイヤーもいます…。
このようなときに重要なのは、バイヤーのペースに飲まれないことです。
悪質なバイヤー対応に時間を浪費しないためにも、本記事をしっかりと読み込んで対応していきましょう!
eBayで注意が必要なバイヤー8選
eBayでのトラブルを未然に防ぐには、注意が必要なバイヤーの特徴を知っておくことが重要です。
ブラックリストや購入制限を活用するのも有効ですが、そもそも悪質なバイヤーに遭遇しないことが最も効果的な対策です。
ここでは、注意が必要なバイヤーの特徴を8つ紹介します。
- 購入前の質問が多い
- 評価にネガティブが目立つ
- 外部サイトに誘導してくる
- 不当な返品要求をする
- アンダーバリューを要求する
- 購入後にキャンセルを要求する
- 関税がかかることを理由に受け取りを拒否する
- 暴言や威圧的なメッセージを送ってくる
順番に解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 購入前の質問が多い
購入前にとにかく質問が多いバイヤーは、後々クレーマーになるリスクが高い傾向にあります。
特に、以下に該当するバイヤーは注意しましょう。
- しつこく値下げ交渉をしてくる
- 商品の状態に関する質問が多い
- 発送を急かす
こういったバイヤーは経験上、リターンリクエストをしてくるか、受取拒否をしてくることが多いです。
逆に何も質問もなく購入するバイヤーほどトラブルも少なく、スムーズに取引ができる傾向にあります。
2. 評価にネガティブが目立つ
バイヤーの評価履歴にネガティブフィードバックが目立つ場合は、注意が必要です。
ネガティブフィードバックが多いということは、そのバイヤー自身が何らかの問題を抱えていることを示しています。
ネガティブ評価をつけた購入者のコメントも読んでおくことで、過去に起こしていた問題の内容がわかります。
購入を希望しているバイヤーにトラブルの前科があるような場合は、すぐにブラックリストに入れるのも一つの手です。
3. 外部サイトに誘導してくる
特定の外部サイトURLを送ってきたり、しつこく直接取引を持ち込んできたりするバイヤーも怪しいです。
こういったバイヤーは詐欺を目論んでいる場合があるので、アカウントを確認するようにしましょう。
作り立てのアカウントで評価数が0の場合には、トラブルの危険があるので取引をしないのが賢明です。
特にeBay輸出が初心者のうちは、バイヤーとの適切な関わり方がまだわからない方が多いので、少しでも怪しいと感じたら関わらないようにするのがおすすめです。
評価0バイヤーとの取引に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。


4. 不当な返品要求をする
商品に問題がないのに「壊れていた」「関税がかかった」などと理由をつけて返金を求めるバイヤーには注意が必要です。
返品を受け入れても商品が戻らないケースもあり、無駄な損失につながります。
不当な要求が繰り返されるようであれば、返金前に必ず返品を確認し、必要に応じてブラックリストに登録しましょう。



5. アンダーバリューを要求する
アンダーバリューを要求するバイヤーに遭遇したら、即ブラックリストに登録しましょう。
アンダーバリューとは、関税を抑えるために税関への申告額を実際の購入額よりも低く記入する違法行為のことです。
アンダーバリューを受け入れてしまうと罰則が科せられたり消費税が還付されなくなったりと、さまざまなデメリットが生じてしまいます。
そのため、アンダーバリューの要求を受けた際は必ず拒否して、そのバイヤーとは今後関わらないようにしましょう。
6. 購入後にキャンセルを要求する
商品の購入後にキャンセルを要求してくるバイヤーは、悪質な可能性が高いです。
商品を購入したということは、金額や内容に納得しているということです。その上でキャンセルを求めてくるバイヤーは、問題のある人物だと考えられます。
購入後にキャンセルするバイヤーは今後も同様の行為に及ぶ可能性があるので、ブラックリストに登録してブロックするのがおすすめです。
7. 関税がかかることを理由に受取拒否をする
「関税が高い」「セラーに負担してほしい」などと言って商品を受け取らないバイヤーもいます。
関税の支払い義務はバイヤーにあるため、セラーが支払う必要はありません。
しかし、いくら商品の説明文に記載したり発送前に丁寧に関税の支払いについて連絡したりしていても、関税を理由に受取り拒否するバイヤーに遭遇してしまうことがあります。
関税を理由に受取拒否された場合は、支払い義務がバイヤー側にあることを冷静に伝えた上で、eBayサポートに相談しましょう。
また、関税への理解がないバイヤーとの取引はリスクが高いため、取引終了後にブラックリストに登録してブロックしておくのがおすすめです。



8. 暴言や威圧的なメッセージを送ってくる
eBayでは、不適切な言葉や暴言は禁じられており、規約違反となる行為です。
暴言を吐いてくるバイヤーとのやり取りは精神的に大きな負担となるため、ブロックするのがおすすめです。
暴言や威圧的なメッセージを送ってくるバイヤーに遭遇した場合は、冷静に対処し暴言の内容や日時などのやり取りの記録を残しておきましょう。
ネガティブフィードバックをほのめかして返金を迫るような場合も、焦って応じず、やり取りの記録を残して冷静に対応しましょう。
対応に困ったときは、eBayサポートに相談するのがおすすめです。
また、「Report a buyer」機能を使って通報することもできます。
セラーとしてルールを守って販売をしており規約違反をしていない場合は、冷静に対応して大丈夫です。
焦ってバイヤーの言いなりになったり、慌てて返金したりしないように気をつけましょう。
eBayでセラーからブロック(ブラックリストに登録)されるとどうなるの?
ブラックリストに登録した場合、バイヤーは購入や入札、ベストオファーやメッセージの送信ができなくなるため、新たな取引が発生しなくなります。



ただし、取引中はたとえ問題がある相手でもブロックしないように気をつけましょう。
さらに状況が悪化するだけでなく、ネガティブフィードバックを付けられる原因になってしまうからです。
取引中の相手をブロックしたい場合は、取引が終了し、少し期間を置いてからブラックリストに追加するのがおすすめです。
悪質なバイヤーはブロックリストに追加していき、再接触を防ぎましょう。
eBayで悪質バイヤーをブラックリストに登録および削除する方法
eBayで悪質バイヤーをブラックリストに登録する方法と削除する方法を紹介します。順番に説明していくので、ぜひ活用してみてください。
登録方法
画像の手順に沿って進めていけば簡単にバイヤーをブラックリストに登録できるので、ぜひ一緒に進めてみてください。
まずはMy eBayから「Selling」に進みます。
Seller Hub → Overview → Shortcutsから「Block bidders」に進んでいきます。
続いて「Manage Blocked Buyer List」に進んでいきます。
Manage Blocked Buyer Listの「Manage list」にブロックしたいバイヤーのIDを入力してSubmitを選択すればブラックリストにバイヤーが登録されます。
複数のバイヤーをブロックする場合はバイヤーIDを「 , (カンマ)」で区切って入力してください。
ブラックリストに追加されたバイヤーは、あなたの出品商品を購入できなくなります。
削除方法
ブラックリストに登録したバイヤーを削除する場合は「Blocked buyer List」からIDを消去するだけで完了します。
このとき「Submit」を選択しないと、ブラックリストに登録されたままになってしまいます。
そのため、「Blocked buyer List」からIDを消去し「Submit」を押して保存したら、ブラックリストから当該バイヤーが削除されているか確認しましょう。
事前設定でeBayの悪質バイヤーをブロックする方法
バイヤーの購入制限を設定する際は「Block bidders」の画面から行っていきます。
「Block bidders」を開き「Block settings」という項目でチェックを入れることで、バイヤーに購入制限をかけられます。
詳しく解説していきます。
過去に未払いのキャンセルをしたバイヤーの購入制限
Block buyers who caused ( 2 )cancellations of unpaid order within ( 1 )month(s)
⇨過去( 1 )ヶ月間に未払いのキャンセルを ( 2 )回したバイヤーに購入制限をかける
指定期間中に未払いのキャンセルがあるバイヤーに購入制限をかける設定です。
キャンセル回数は2〜6回まで、期間は1、6、12ヶ月から選べます。
発送除外国からの購入制限
Block buyers whose primary shipping address is in a location to which I don’t ship.
⇨発送除外している地域に住むバイヤーからの購入を制限する
デフォルトですでにチェックが入っていますが、発送除外国からの購入を制限する設定です。
チェックを外さないように気をつけましょう。
購入数の制限
Block buyers who are currently winning or have bought( 1 ) items in the last 10 days.
⇨現在最高値をつけている、または過去10日内に商品を( 1 )個購入したバイヤーの購入を制限する
短期間での購入数に制限をかける設定です。
個数は1〜10、または25、50、75、100から選べます。
評価の数による購入制限
Only apply this limit to buyers with a feedback score upto: ( 5 )
上記条件を、フィードバックスコア( 5 )のバイヤーに限定する
評価の数によってバイヤーに購入制限をかける設定です。スコアは5〜0から選べます。
上記条件とは、キャンセル・発送除外国購入数の制限のことを指しています。
販売中の商品のブロック設定を更新する
Update block settings for active listings
If you uncheck this box, active listings won’t be impacted. Auctions with bids cannot be changed.
⇨出品中の出品のブロック設定を更新する
このチェックボックスをオフにすると、出品中の商品には影響しません。入札中のオークションは変更できません。
出品中の商品に、上記ブロック設定を適用させる設定です。
チェックを入れると、出品中の商品すべてにブロック設定が適用されます。
オフにした場合は、出品中の商品には適用されません。また、入札中のオークションも変更できません。
未払いキャンセル履歴のあるバイヤーは、必ず購入制限をかけるようにしましょう。
未払いキャンセル履歴がある場合、同様の迷惑行為を繰り返す可能性があるので、購入制限をかけておけばトラブルを未然に防げます。
ブラックリストへの登録だけでなく、購入制限も活用して少しでもストレスを減らしていきましょう。
購入後でもキャンセルできるようになるので、eBayにも相談しながら設定してみてください。
Don’t allow blocked buyers to contact meにチェックをつけていても、お取引の履歴がある場合、90日間は商品に関連するお問い合わせとしてメールが送信できてしまいます。
特定のバイヤーだけブロックを解除する方法
あまり使う機会はないと思いますが、特定のバイヤーだけブロックを解除する方法もあります。
「Buyer management」の一番下にある「Manage exempt buyer list」の「Manage list」から設定できます。
「Buyer requirements exemption list」のページで、ブロックを解除したいバイヤーのIDを入力すれば完了です。
eBayの悪質バイヤーはブラックリストに登録してストレス無く販売していこう
eBayの悪質バイヤーをブラックリストに登録すれば、トラブルのリスクを低減できます。
また、未払いキャンセル履歴のあるバイヤーなどに購入制限をかけるのもおすすめです。
ただし、いくらブラックリストに追加したり購入制限をかけたりしても、実際にはトラブル対応をしなければいけない場面が多いのが正直なところです。
そんな時に大切なのは、消耗しない対応を心がけることです。
eBayでは状況次第でいろいろなパターンのトラブルが起こり得るので、事前にパターンごとの対応方法を覚えておくきましょう。
以下の記事でトラブルごとの対応方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。






