
eBayの送料設定はShipping Policyの設定や発送地帯の選定などが必要で、とくに初心者にはわかりづらいと感じるはずです。
僕も最初は、試行錯誤しながら取り組んでいました…
eBayの送料を簡単に設定する方法があるとしたら、知りたい人は多いのではないでしょうか。
今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、eBayの送料設定を簡単にする方法を徹底的に解説します。
この記事を読むことで下記のようなメリットがあります。
メリット一覧
- eBayの送料設定方法が分かる
- eBay送料設定のポイントについて理解できる
- 実際に使用している送料テンプレートを参考に送料設定ができる
eBay初心者でもわかりやすく、すぐに送料設定ができるように画像をたくさん入れて解説しました。
もうeBayの送料設定で迷うことがないように、実際に使っている送料テンプレートも公開しています!
ぜひ最後までご覧ください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。
eBayの送料設定する前に知っておくべき3つの基礎知識
eBayは商品が売れた際に輸出をするため、事前に知っておくべき知識がいくつかあります。
ここでは理解しておくべき3つの基礎知識を解説します。
- 関税は購入者が支払う
- 海外発送は送料が高くなりがち
- 最初にBusiness Policiesを設定する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.関税は購入者が支払う
関税とは海外からの輸入品に対してかけられる税金のことです。
関税を設けることで輸入品の値段が上がり、自国の商品が価格面で有利になります。
例えば、海外から洋服を輸入して販売する場合、輸入者が関税を支払います。
関税は輸出側が支払うと思っているバイヤーもいるため、事前に説明しておくとトラブルを避けられるでしょう。
2.海外発送は送料が高くなりがち
海外発送は燃料代や人件費が多くかかるため、送料が高くなりがちです。
日本国内で荷物を発送する感覚でいると、想像より多額の送料がかかり利益が出なくなるリスクもあります。
eBayの輸出販売では送料が高くなりがちなので、仕入れ前に送料まで計算しておき利益が出るのか確認しておくことが大切です。
利益計算の方法については「【必見】eBayでの利益計算方法!収入に関わる4種類の手数料や利益率を高める7つの方法を徹底紹介」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3.最初にBusiness Policiesを設定する
eBayの送料の設定を行うときは、Business Policiesの設定が必要です。
Business policies(ビジネスポリシー)とは、出品の際のルールを決める設定のこと。Business Policyで設定できるのは、以下の3つです。
- Shipping Policy(発送)
- Payment Policy(支払い)
- Return Policy(返品)
Business Policiesを設定することで、新規出品が使用できるようになります。
送料設定をするときは、最初にBusiness Policiesを設定します。
まずは、ビジネスポリシーの設定ページよりログインしてください。
以下の画面に進みますので、「Opt in」をクリック。
すると以下ような画面になるので、左下にあるGet startedをクリックします。
これでBusiness Policiesのシステム導入が完了です。送料設定については記事の後半「eBayで送料を設定する方法」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
eBay輸出で使用する5つの発送会社
eBay輸出で使用する発送会社は、主に以下の5つです。
- 日本郵便
- FedEx
- DHL
- eLogi
- CPaSS
それぞれの特徴について、説明していきます。
1. 日本郵便
日本郵便は、契約が不要で誰でもすぐに使えるというメリットがあります。
ただし、eBay輸出ではアメリカ宛に使える発送サービスが限られる点に注意しましょう。
主にアメリカ宛で使えるのは「EMS」「小形包装物(航空便)」「手紙(書状)」の3つだけです。
EMSとは「国際スピード郵便」のことで、30kgまでの荷物を最速で郵送できるサービスを指します。
反対に、日本郵便はすべて実重量計算なので、大きくて軽い商品はクーリエよりも安い場合があるというメリットもあります。
そのため、サイズは大きいが重量は軽い商品をメインに扱っている場合は、日本郵便のほうが安く発送できる場合があると覚えておいてください。



一方で、度重なる値上げによって料金が他の発送方法に比べて割高になってきている点はデメリットと言えるでしょう。
2. FedEx
FedExは、世界最大手の民間配送会社で、世界220の国と地域に荷物を発送できます。
- 料金は、実重量と容積重量で比較して重い方で決まる
- 配送サービスが安定している
- BtoC割引がある
- 月の送料に縛りがある
といった特徴が挙げられます。
デメリットは、契約後の条件として「月の送料で10万円以上利用しないといけない」といった縛りがあることです。
とはいえ、世界最大手という安心感があるうえに他の発送会社と比べても送料が安いので、発送数が増えてきたら契約しておくべきサービスと言えます。
3. DHL
「DHL」は「FedEx」と同じ民間配送会社(クーリエ)です。
特徴は「FedEx」とほとんど同じで、下記のような特徴があります。
- 料金は、実重量と容積重量で比較して重い方で決まる
- 配送サービスが安定している
- ebayセラー割引がある
- 月の送料に縛りがある
などが挙げられます。
また、DHL特有のメリットはオーストラリアの送料が安いことです。
先述でアメリカなどの国と別で設定したことからわかるように、オーストラリアの送料は高めに設定されています。
そのため、オーストラリアをターゲットにしたい人はDHLを使うのがおすすめです。
一方のデメリットとして、重量が重くなるとFedExやeLogiよりも送料が高くついたり、FedEx同様に最低利用料があったりします。
単品の送料だけに囚われず、料金体系全体を考慮したうえで選ぶようにしましょう。
4.eLogi
「eLogi」は、ebayを利用している人全員が使えるサービスです。
eLogiを使えば、注文情報からラベル発行まですべて行ってくれるので、その分時間を短縮することができます。
さらに、ebayジャパンがFedExと連携して提供しているので、直接契約を結ばなくても配送サービスの利用が可能です。
ただし、FedExと直接契約をするよりも料金が少し高くなってしまう点に注意しましょう。
そのため、eLogiは手続きが面倒な人や時間を短縮したい人におすすめです。
5.CPaSS
CPassとはeBayが開発運営している配送サービスを一元管理できるプラットフォームです。
利用可能な配送サービスを選び、eBayサイト内で売れた商品の発送処理を行えます。
CPaSSを利用するメリットは以下のとおりです。
- 複数のeBayアカウントを連携し一元管理できる
- eBayと連携しSOLDデータからラベルを作成できる
- 各配送会社と直接契約するときより送料が安くなるときがある など
配送作業の手間が減るため、人為的なミスが減ります。プラットフォームの利用料は無料のため、気軽に利用してみてください。
【初心者向け】eBayにおけるおすすめの送料設定の5つのポイント
eBayの送料設定はシンプルにするほど送料に悩む時間がなくなり、発送業務も簡素化できます。
基本的な送料設定の考え方は、以下の5つです。
- 商品価格で送料パターンを作成する
- 重量で送料パターンを作成する
- 取引の多いアメリカを送料無料にして、他の区分との差額を考える
- 発送サービスExpedited Shippingを基準にする
- 発送除外国は徐々に設定する(APO/FPO・アフリカ・南米は最初から除外)
一つずつ見ていきましょう。
1. 商品価格で送料パターンを作成する
一つ目としては、商品価格で送料パターンを作成する方法です。
この方法は送料設定がシンプルになるので、発送外注に指示をしやすく仕組み化が簡単になることがメリットです。
海外に商品を発送した場合、紛失や破損といったトラブルがどうしても発生してしまいます。
そのため、利益率や個数、商品の価格帯などを見ながら、商品の価格帯ごとに送料パターンを設定すると高額な商品も安心して送れるようになります。
補償される金額なども考えながら、商品の価格帯別に送料を設定していきましょう。
2. 重量で送料パターンを作成する
差額をしっかり設定して送料による損失を抑えたい場合は、重量で送料パターンを作成するのがいいでしょう。
日本郵便の送料は実重量で決まるため、商品を梱包した状態で確認しておけば、簡単に計算できます。
重量で送料パターンを作成するポイントは、あまり細かく設定しすぎないようにすることです。
あまりにも細かく設定してしまうとテンプレートの管理が大変になり、発送作業が複雑になります。
送る機会が多いパターンなどを中心に、ある程度は大まかに送料パターンを決めるようにしましょう。
3. 取引の多いアメリカを送料無料にして、他の区分との差額を考える
送料設定をする際はアメリカの送料を無料にして、他の区分との差額を考えるようにしましょう。
eBayはアメリカ発祥ということもあり、アメリカのバイヤーと取引する機会がどうしても多くなります。
そのため、商品を売れやすくするために、取引の多いアメリカのバイヤーを送料無料にします。
なお、送料無料と言っても「送料分をもらわない」ではなく「販売額に送料を含めて出品していく」と解釈してください。
- アメリカと同じくらいの送料、またはアメリカよりも安い地域の場合は、送料無料
- アメリカよりも大幅に送料が高い場合は追加送料を取る、または発送除外国とする
といった基準で考えるようにしましょう。



4. 発送サービスExpedited Shippingを基準にする
バイヤーに対してどれくらいの発送スピードで送られてくるのかを、分かりやすくするために主に3つの基準を設けています
- Economy Shipping(日本郵便:手紙(書状)、小形包装物航空便) <一番時間がかかる>
- Standard Shipping(日本郵便:EMS) <普通>
- Expedited Shipping(クーリエ便(FedEx・DHL)※CPaSSやeLogiを含む)<速達>
選択した発送サービスは商品ページのShippingの欄に表示されます。
発送会社にクーリエ便を選んだ場合、発送サービスを「Expedited Shipping」に設定することで、商品ページの到着予定日数が早まります。
クーリエとは、先ほど紹介した「DHL」や「FedEx」のような民間配送会社です。
CPaSSやeLogiのような発送サービス管理システムも、FedEXやDHLを間接的に利用しているため「Expedited Shipping」として設定できます。
日本郵便よりも送料が安いので、利益を出しやすくなります。
商品到着までが早いとバイヤーから購入されやすくなり、リピートが付いたりアカウント評価が高まるなどの副次効果も期待できます。
クーリエ発送の場合は、発送サービスをExpedited Shippingに設定しましょう。



5. 発送除外国は徐々に設定する(APO/FPO・アフリカ・南米は最初から除外)
発送除外国に設定した国には、発送ができなくなります。そのため、除外国が多いとあなたのアカウントに訪れる人が減ってしまい、機会損失になってしまいます。
ただし、先ほど述べた通り、APO/FPO・アフリカ・南米は最初から除外しても問題ありません。



上記以外にも、eBay輸出を続けるうちに「送料が高い」「クレームが多い」など感じた国・エリアは、徐々に発送除外国として設定していくようにしましょう。
【前準備】送料表を作成する
まずShipping policyを作成するための前準備として、ご自身が使用する発送会社の送料表を準備する必要があります。
FedExやDHLと直接契約した方は、契約の際に送られてきた送料表を準備してください。
eLogiをご利用になる方は、お問い合わせから「送料表を頂きたい」と請求すればもらうことができます。
CPaSSについては、ご自身で料金表のダウンロードが可能です。以下①~⑥の要領で行います。
【CPaSSで料金表をダウンロードする手順】
①「設定」を押す
②「配送業者設定」を押す
③「SpeedPAKセラーポータルへ」を押す
④「料金表と計算機」を押す
⑤「料金表をダウンロードする」を押す
⑥以下3つの項目にチェックを入れて「ダウンロード」を押す
※下部の(Multi-Channel)は使わないので、チェックを外してください
以上がCPaSS料金表のダウンロード手順です。
アメリカへ発送する際の料金を基準として、原則送料無料と考えます。eBay販売ではアメリカからの購入が一番多いためです。
送料が高いオーストラリアへ売れた時のみ、追加で送料を取るイメージで計算をします。ただし、発送方法によっては送料に差額が大きくないときがあるので、無理に追加送料を取らなくてもOKです。
追加送料の価格をいくらに設定すれば良いのかを重量区分ごとに検討するために、送料表を作成しましょう。
送料表を作るのは大変だと思うので、僕が作ったフォーマットをお使いください!



注意点として、シートをコピーして自分のマイドライブに移してから使用するようにしてください。
シートを開くとFedEx・eLogi・DHLの各社の送料を入力する列があるので、自分が使用している発送会社の送料を0.5kg単位で入力していきます。
FedEx・DHLの直接契約の場合、営業の方からいただいた料金表をPDFからエクセルデータに変更し、コピペで貼り付けると簡単に表が作成できます。
例として、0.5㎏の送料を入力すると以下のようになります。
入力が終わったら、L列を見ていきます。ここに反映されているのがオーストラリアへ発送する場合にかかる追加送料です。
後ほど送料設定をする際には、こちらの数値を参考に進めます。
これで送料表の作成は完了です。
eBayで送料を設定する方法
eBayで送料を設定する方法は、以下の8ステップです。
- 「My ebay」から「Selling」をクリックする
- 「Seller Hub」の画面に切り替わったら「Listings」をクリック
- 「Shipping Policy」を作成する
- 「Cost」と「Each additional」で送料を設定する
- 「Handling time」を設定する
- アメリカ以外の国・オーストラリアの送料を設定する
- APO/FPO・アフリカ・南米を除外する
ひとつずつ丁寧に解説します。
1.「My ebay」から「Selling」をクリックする
送料表の作成が完了したら、実際に送料を設定していきます。
「My ebay」から「Selling」をクリックしてください。
2.「Seller Hub」の画面に切り替わったら、「Listings」をクリック
「Seller Hub」の画面に切り替わったら、「Listings」をクリックしていきます。
続いて、左側のメニューから「Business Policies」をクリックしてください。
すると、「Manage your business policies」という画面に切り替わるので、ここで「Business Policies」を作っていきます。
3.「Shipping Policy」を作成する
続いて「Shipping Policy」を作成します。Shipping Policyとは、簡単にいうと送料のテンプレートのことです。
発送方法によってテンプレートを使い分けられるので、数パターン設定しておくと出品がとても楽になります。
ここでは、国土が広く遠隔地料金が請求されたり、重量品が安いFedExが高かったりして、送料が他よりも高いオーストラリアと、アメリカを含むその他の国に分けてShipping Policyを設定します。
3-1. Policy name(ポリシー名)などのポリシー全体の設定
「Create policy」から「Shipping」を選択します。
すると下の画像と同じ画面に移行するので、上からひとつずつ入力していきます。
「Policy name」では好きな名前を入力します。例えば、FedExで発送する1.5kgまでの商品を設定する場合は「FedEx only 0-1.5kg 2023」のように入力します。
「Description」はメモになるので、ここは入力しなくても大丈夫です。
SHIPPINGの「Shipping method」はデフォルトの「Standard shipping: Small to medium items」のままで大丈夫です。
3-2. 具体的な送料設定
続いて、具体的な送料設定をしていきます。
大きく分けて2つの送料設定区分があります。
- Domestic shipping(アメリカ宛の送料設定)
- International shipping(アメリカ国外への送料設定)
eBay.comはアメリカのサイトなので、アメリカ宛に発送する場合の設定を「Domestic Shipping」、アメリカ国外に対して設定をする場合は「International shipping」で設定をします。
まずはDomestic shippingを設定します。
Cost typeは「Flat: Same cost to all buyers」を選びましょう。これは、「アメリカ全域に同一の送料を設定する」という意味になります。
続いて「+Add primary service」をクリックします。
たくさん選択肢が出てくるので、検索窓に「outside」と入力しましょう。
ここでは、ご自身が利用予定の発送方法に合わせて選択します。



商品によって使い分ける際は、Shipping policyを複数用意しておけば出品時に選択することができます。
- Economy Shipping from outside US(手紙、小形包装物航空便、CPaSS(Economyのみ))
- Standard Shipping from outside US(EMS)
- Expedited Shipping from outside US(FedEx、DHL、eLogi、CPaSS(Economy以外))
「①Economy < ②Standard < ③Expedited」の順にサービスのレベルが上がります。
レベルが上がるほど到着時間が早くなり、紛失時などの保証も手厚くなります。しかし発送料金も高くなるため、上手に使い分けるようにしましょう。
今回はFedExを利用する前提で「Expedited Shipping from outside US」を選択して、解説を進めます。
最後に「Save」をクリックすると、このような画面が現れます。
4.「Buyer pays」と「Each additional cost」で送料を設定する
「Buyer pays」と「Each additional cost」では、送料を設定します。
「Buyer pays」は最初の1商品に対する送料、「Each additional cost」は追加の各商品に対する追加送料を設定するものです。(送料が無料の場合は設定の必要なし)
ここでは送料無料にするので「Offer free shipping」にチェックを入れましょう。
もし間違って入力した場合は、右側の点が3つの点のアイコンから変更や削除ができます。
Rate tableは、州ごとに送料設定を使い分けるときなどより詳細な設定をする際に使います。今はそのままで大丈夫です。
5. アメリカ以外の国・オーストラリアの送料を設定する
「International shipping」は、アメリカ国外に対しての設定となります。
Add other shipping services 右側のボタンをONにします。
Cost typeは Domestic shipping のときと同様に「Flat: Same cost to all buyers」を選びましょう。
続いて「+Add primary service」をクリックします。
たくさん選択肢が出てくるので、検索窓に「International Shipping」と入力しましょう。
ご自身が利用予定の発送方法に合わせて選択します。
- Economy International Shipping(手紙、小形包装物航空便、CPaSS(Economyのみ))
- Standard International Shipping(EMS)
- Expedited International Shipping(FedEx、DHL、eLogi、CPaSS(Economy以外))
選択したらSaveを押して保存しましょう。
続いて「Ships to」をクリックします。
Destination を選択します。
以下のようにチェックを入れます。(初心者の方におススメの設定です)
「Buyer pays」と「Each additional cost」は送料無料なので空欄でOKです。
続いてオーストラリア向けの送料設定を行います。
「+Add services」をクリックします。
先ほどと同様の発送方法(ここでは「Expedited International Shipping」)を選択すると、次のように表示されます。
「Ships to」からDestinations → Australia を選択します。
ここで先ほど作成した送料設定シートを利用します。
例えば上記の表で、商品の重量が3.5kg – 5kgまでのShipping policyを設定しているとすると、設定差額の「50$」を「Buyer pays」に入力します。
また、「Each additional cost」は同じ人が複数商品を購入した際に、追加の送料をどうするかの設定ですが、ここは「Cost」の「半額」で設定してください。
今回でいえば50$の半額である「25」になります。
「Additional locations」「Rate table」は他に国ごとに送料を使い分けるなど詳細な設定を追加したいときに使います。今はそのままでOKです。
「Local pick up」もそのままで飛ばしてください。
6.「Handling time」を設定する
Handling timeとは、売れた商品への入金を確認してから発送するまでの期間です。
この設定をすることで、購入者に対して「◯営業日以内に発送します」ということを伝えています。
ebayでは「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7,10, 15, 20, 30, 40日」の中からハンドリングタイムの日数が設定できます。
ここで注意すべき点は「到着日」と勘違いをしないことです。
ハンドリングはあくまでも「発送をするまでの日数」なので、到着日までの日数を数える際は、さらに配送日時を加算する必要があります。
また、ハンドリングタイムの日数は「無在庫」か「有在庫」かによって異なります。
下記を目安に設定してみましょう。
有在庫販売 | 1日~3日間 |
無在庫販売 | 5日~10日間 |
予約販売 | 発売日に間に合う日数(30日以内) |
Handling timeは営業日計算のため、土日祝日は含まれません。
設定した期間内に発送が間に合わない場合は、先に発送通知をしておきましょう。
通知だけ先にしておけば、システム上は期日内の発送になります。実際の発送後に追跡番号を送れば問題ありません。
7. APO/FPO・アフリカ・南米を除外する
最後に、発送除外国の設定を「Excluded locations」から行います。
「None」をクリックすると選択画面が開きます。
除外国の設定は使用できる発送会社により一概に言えませんが、必ず除外設定をするのは次の4つです。
- APO/FPO
- アフリカ
- 南米
- PO BOX(私書箱)
米軍基地であるAPO/FPOも、発送除外国に指定しておきます。
- APO:Air Force Post Office (空軍郵便局)
- FPO:Fleet Post Office (米国海軍郵便局)
米軍基地は世界各国に点在しており、場所によってはEMS・クーリエの取り扱いがありません。そのため荷物の追跡ができず、補償も受けられなくなります。
追跡番号がない発送手段で発送した場合、トラブルが発生しても自己責任になります。
無用なトラブルを避けるためにも、APO/FPOは発送除外国に設定しておきましょう。
また、アフリカと南米の国も発送所外国に設定します。
理由は郵便事情が悪く、商品が届かなかったり関税が高かったりして、トラブルになりやすいからです。
初心者は最初からトラブルが多いとアカウントリスクがあるので、この2つも不要なトラブルを避けるためにも、除外国に設定してください。
またPO BOX(私書箱)もクーリエなどは届けることができませんので、発送除外にしておきましょう。
その他、紛争地域なども発送できない場合が多いので、適宜発送除外にしておくとよいでしょう。
最後に「Save」をクリックすれば設定完了です。
これで1つのShipping policyが出来上がりました。他の重量帯のpolicyを作る際は、作成したpolicyをコピーしてから必要な部分のみ修正すると、簡単に作ることができます。
三つの点のアイコンから「Copy」をクリックしてください。
自分なりの送料設定で利益を最大化していこう!
Shipping policyは、利益に直結するとても大事な設定です。
商品の重量や価格、大きさなどに合わせて、それに適したpolicyを選択することで、利益を最大化することができます。
また関税トラブルの多い国や郵便事情が悪い国など、発送除外国を予め定めておくことで、トラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。
ただ一方で、それだけ販売機会を逃していることにもなりますので、経験をしながら柔軟に対応していくことが売上を伸ばすコツでもあります。
作業に慣れてきたら、自分なりの送料設定にも挑戦してみてくださいね。
他にもセラーハブ の設定やeBayストアについてなど、最初に進めておく準備についても解説しています。合わせてご覧ください。



