eBay輸出でリサーチをする際はテラピーク(TERAPEAK)を使えば、通常では非常に手間のかかる内容も簡単に調べられます。
テラピークは非常に魅力的なツールですが、使い方や調べられることなどが分からない方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、テラピークの使い方をリサーチの実践付きで解説していきます。
この記事を読むことで得られるメリットは、以下の3つです。
メリット一覧
- テラピークの機能や使い方がわかる
- テラピークを使ったリサーチ方法がわかる
- 稼げるリサーチ方法がわかる
テラピークを使ったリサーチ方法を知りたい人は、ぜひご一読ください!
記事の内容は、以下の動画でも解説しています。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。
テラピークはeBayで使える無料のリサーチツール
テラピークとはeBayで過去に売れた商品データを確認できるリサーチツールです。
eBayアカウントを持っていれば誰でも無料で利用できるのが特徴です。
テラピークは機能性が高いだけでなくリサーチを効率化できるので、より多くの商品を調べられます。
eBayでリサーチを効率化したい場合は、テラピークを積極的に活用しましょう!
eBayでテラピークを使う前にやっておくべき設定
テラピークを使う前に、eBay上で「セラーハブ」の設定が必要です。
セラーハブとは販売者用の管理画面ツールで、使用することで売上やアクセス数などのデータ解析がしやすくなります。
セラーハブの設定方法は以下の通りです。
- テラピークにアクセスして「Start using Seller Hub」をクリックする
- 「Start using Seller Hub」をクリックしてエラーになった場合は、セラーアカウントの登録を済ませる
- 登録が完了したらSeller Hubの管理画面【Research】から【Terapeak product resarch】をクリック
上記の流れで操作すれば、テラピークを使えるようになります。
eBayでテラピークの使い方【リサーチにも使える】
ここからはテラピークの使い方を解説します。
まずはテラピーク(Terapeak)にアクセスをしましょう。
ログイン後に出てくるのがテラピークの操作画面になります。いろいろな検索項目はありますが、1つずつ見ていけば難しくありませんよ。
では実際にテラピークを使ってみましょう!
基本的な使用方法
今回は例としてこちらの「Beyblade Burst B-19」の落札データを調べていきます。
まずは商品タイトルの検索窓に検索したいキーワードを入力します。
次に調べたいデータ分の期間を指定しましょう。
上の画像の通り、調べられる期間の選択肢は以下の5つです。
- 7日間
- 30日間
- 90日間
- 1年
- Custom
多くのデータを収集したい場合には、最長の1年を選択しておくのがおすすめです。
Customをクリックする事で、期間調節もできます。
細かく条件を絞り込んでみよう
各種フィルターを使う事で、より詳細な条件で商品データを絞り込めます。
- カテゴリ
⇒ 商品カテゴリの選択。カテゴリごとの落札数も分かる。 - 商品状態
⇒ 商品の状態の指定が可能。新品と中古での販売数の差を調べると、売れやすい状態が分かる。 - 出品形式
⇒ 出品形式はオークション・即決・オファーで売れた商品などの指定が可能。特に決まりがなければ設定不要。 - 価格
⇒ 調べたい価格の下限〜上限の指定が可能。高利益商品の調査は下限の価格を高めに設定するのがおすすめ。 - TRSセラー
⇒ TRS(Top Rated Seller)が販売した商品かどうかが分かる。 - 国とサイト
⇒ 商品の販売国と出品国の調査が可能。出品国を日本にすれば、日本人セラーからの落札データの閲覧が可能。
日本人ライバルセラーの商品を見たいので、出品国は日本にして検索をしていきます。
Researchボタンをクリックすれば指定した条件で検索されます。
以下のように検索結果が出たら、それぞれの項目を確認しましょう。
今回検索した商品「Beyblade Burst B-19」を日本人セラーが販売した過去1年間のデータは以下の通りです。
販売データ
- Avg sold price(平均販売価格) : 66.16$
- Sold price range(販売価格帯) : 19.99〜226.25$
- Avg shipping(送料無料を除く平均送料) : 26.63$
- Free shipping(送料無料の設定率) : 75%
- Total sold(販売総数) : 14
- Total sales(販売売上合計) : 2183.28$
1年間で14個売れているということは、単純計算で月に1個ほど売れる可能性がある商品だと分かります。
月あたりの販売個数が多いほど、需要のある商品です。
また、平均販売価格を知ることで、自分が出品をする時の値付けの参考にもなります。
次に以下の画面をご覧ください。
商品価格や落札数などの検索結果に対して、セラーの並び順を確認できます。
検索結果の項目
- Listing
⇒販売商品のタイトルと画像を確認できます。商品ページのリンク先に移動も可能。
- Actions
⇒Sell Similarによって販売商品をそのまま類似出品することが可能。 - Avg sold price
⇒販売額の高い順もしくは安い順に並び替えができる。 - Avg shipping
⇒送料の高い順もしくは安い順に並び替えができる。 - Total sold
⇒販売個数の多い順もしくは少ない順に並び替えができる。
- Bids
⇒オークション形式の販売で入札の多い順もしくは少ない順に並び替えができる。
- Date last sold
⇒販売した日付の新しい順もしくは古い順に並び替えができる。
例えばDate last soldで日付の古い順に商品を並び替えれば、この商品を最初に販売したセラーを確認可能です。
やり方を真似て出品することで、高利益の獲得につながるはずです。
テラピークを使って調べられるもの3つ
テラピークなら、eBayの検索機能では分からない以下の項目も簡単に調べられます。
- 商品の売れやすい国
- ライバルセラー数
- 回転率の良い商品
順番に見ていきましょう。
商品の売れやすい国
検索条件の「More filters」→「Buyer locations」で購入者の国を見ることで、国ごとに売れた商品の数を確認できます。
上の画像の場合は、ダントツでアメリカに多く売れていることが分かります。
つまり上記の場合、アメリカ向けに販売実績を作る商品として効果的だと分かりますね。
テラピークで国ごとに売れた個数の実績に基づいて、発送除外国の変更も検討するといいでしょう。
ライバルセラー数を把握する
過去のデータからセラー数を知ることで、自分の販売したい商品のライバル数を把握できます。
高利益で売りたいのであれば、必然的にライバルが少ない商品を出すことが求められます。
一度自分が出品している商品のライバル数をチェックするのもいいでしょう。
回転率の良い商品を知る
「Japan」のような広いキーワードで検索して、落札個数の多い順に並び替えればトレンド系の人気商品が分かります。
販売期間を7日や30日で絞り込むことで、短期間に回転している旬な商品も見つけられます。
テラピークのおすすめの使い方3つ
テラピークで効率的よくリサーチを行うのであれば、以下のような使い方をするのがおすすめです。
- SOLDが多い順に表示する
- 商品相場を把握する
- 1週間〜1ヵ月以内に売れている商品を調べる
順番に見ていきましょう。
1. SOLDが多い順に表示する
テラピークの並び替えでSOLDが多い順に表示すれば、需要と人気が高い商品を見つけやすくなります
つまりSOLDが多い商品を見ることで、その時点でeBayで売れているものを把握できます。
また「SOLD」という表示をクリックすることで、販売履歴の確認も可能です。
1ヵ月以内に3つ以上売れているなら、人気が高い商品と判断できます。
2. 商品相場を把握する
人気が高いと判断できた商品や、販売しようと思っている商品の名称で検索しましょう。 その商品の過去の販売履歴を確かめられます。
販売履歴を調べれば、商品相場を把握できます。
相場をもとに価格を設定すれば、商品が売れる可能性は高まるでしょう。
3. 1週間〜1ヵ月以内に売れている商品を調べる
販売期間を1週間〜1ヵ月以内に絞り、その間に売れた商品を調べる方法です。
目安は、1ヵ月以内に2つ程度売れているものです。
短い期間に売れているものの実績は少ないことから、競合があまりいないと判断できます。
eBayで人気があり、かつライバルが少ない商品は狙い目です。
販売期間を絞ってライバルが少ない商品を見つけ出して、積極的に取り扱うようにしましょう。
テラピークでリサーチをするときの注意点3つ
テラピークでリサーチをするときは、以下の3つに注意して行いましょう。
- 販売禁止商品を把握しておく
- 毎日コツコツリサーチする
- 日本のトップセラーを研究する
なお、本項で解説する内容はテラピーク使用の有無に関係なく、リサーチ全般に共通して重要なことです。順番に見ていきましょう。
1. 販売禁止商品を把握しておく
リサーチする前に、販売禁止商品を確認するようにしてください。
法律により日本から輸出が禁じられているものや、相手国で輸入が禁止されている物品の取り扱いは禁止されています。
また、法律面で問題なくてもeBay側規約により、取引が禁止されている物品もあります。
たとえ利益が出そうな商品を見つけたとしても、販売禁止商品に該当していたら時間の無駄でしかありません。
eBayで出品できない商品については、公式ページに詳しく記載されているので、必ず確認しておきましょう。
2. 毎日コツコツリサーチする
リサーチはできるだけ毎日コツコツ行い、リサーチ力を身に着けていきましょう。
最初は売れそうな商品が見つからなかったり、利益が取れなかったりなど、うまくいかないことのほうが多いです。
しかし、それで諦めていてはeBay輸出では稼げません。
稼げる商品がわかるようになるためには、リサーチを続けてリサーチ力を身につけるしかないからです。
商品が見つからなかったとしても横展開やキーワードをずらしてみるなど、リサーチにしっかり時間を使えば売れそうなものは必ず見つかります。
リサーチのコツや商品が見つからないときの対処法は「【2023年版】eBay輸出のリサーチ4ステップ!商品が見つからないときの対処法も伝授」記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 日本のトップセラーを研究する
リサーチと同時に、日本のトップセラーを研究する時間も取りましょう。
トップセラーの商品リストや販売戦略を研究することはとても勉強になり、リサーチのヒントを掴めます。
トップセラーを研究する上で、着目すべきポイントは以下の通りです。
- トップセラーが販売している商品リスト
- 使用しているプロモーション
- 出品数
- 価格帯 など
売れている商品の種類や売り方など、取り入れられそうな部分は自分の商品リストにも反映させましょう。
eBayのトップセラーは毎年公表されています。日本セラーもランクインしており参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
テラピークでリサーチしても商品が見つからないときの3つの対処法
リサーチをしても思うように商品が見つからないときは、次の3つの方法を試してみてください。
- 売れ筋やトレンドからリサーチしていく
- 知らないジャンルにも挑戦する
- 商品を横展開させる
売れそうな商品を見つけられないときでも、焦らずにリサーチし続けることが大切です!
順番に見ていきましょう。
1. 売れ筋やトレンドからリサーチしていく
まずは売れ筋やトレンドからリサーチするところから、始めてみましょう。
eBayで稼ぐためには、売りたいものではなく売れるものを扱うことが大切です。
売れ筋をチェックする際は、eBayの検索機能を使った「Sold Listing Research」が便利です。
海外での需要は日本国内とは少し異なるため、他のセラーが最近売ったものに注目してどんどんリサーチしていきましょう。
2. 知らないジャンルにも挑戦する
知らないジャンルに挑戦することも、売れやすい商品を見つける上で大切な心構えです。
リサーチするときはどうしても、自分が興味のあるジャンルや少し詳しい商品に集中してしまいがちです。
しかし、eBayには豊富なジャンルの商品が販売されており、自分が興味のある範囲でしかリサーチしないのは非常にもったいないです。
知識も興味もないジャンルでも、積極的に利益商品がないか探してみましょう。
実際に調べてみると、新たに興味関心が出てくることはよくあるので、知らない分野でも恐れずに手を出すことが大切です。
3. 商品を横展開させる
リサーチの段階で稼げそうな商品を見つけたら、横展開してリサーチすることも大切です。
横展開するときは、以下の観点でリサーチの領域を広げてみましょう。
- 人気商品の旧モデル
- 販売が終了したモデル
- 関連商品
- その商品を使うときに必要になる消耗品
- その商品と同時または後で使うものなど
視点を少しずらすだけで、驚くほどいろいろな商品が見つかります。
商品を1つ見つけたら、あらゆる角度からリサーチしてみてください。
eBayでテラピーク以外に使えるリサーチツール3つ
eBayでは、テラピーク以外にも有効なリサーチツールがあります。
- WUANTO
- Advanced Search
- eBay Keyword Tool
上記のツールをテラピークと合わせて使うことで、eBayのリサーチがさらにスムーズに進みます。
順番に見ていきましょう。
1. WUANTO
WUANTOは、世界各国の商品を瞬時に検索できるリサーチツールです。
テラピークと同じく、無料で使用できることが特徴です。
WUANTOには4つの検索機能が搭載されていますが、特に有効なのは「最も注目された商品」の検索。
ウォッチ率をもとに注目度の高い商品を把握できるので、eBayの最新トレンドを掴めます。
WUANTOの詳しい使い方は「eBayのリサーチはWUANTOを利用しよう!3つのメリットや効果的な使い方を徹底解説」記事で解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
2. Advanced Search
Advanced SearchはeBayに搭載されている検索機能です。
eBayで出品されている商品について、以下の項目ごとにリサーチできます。
- 商品名
- 検索対象(出品中、出品終了、落札された商品)
- 価格帯
- 出品方法
- 商品のコンディション(新品、中古)
上記のように気になる商品を詳しくリサーチできます。
またAdvanced Searchは他セラーの販売履歴も調べられるので、自分の出品方法の改善にもつなげられます。
Advanced Searchについては「eBayでAdvanced Searchを使ったリサーチが効果的!出品に活かす方法を解説」の記事で使い方などを詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
3. eBay Keyword Tool
eBay Keyword Toolは、「オートコンプリート(検索予測)」をもとにバイヤーの検索数が多い商品キーワードを見つけられるリサーチツールです。
「バイヤーの検索数が多い≒ニーズが高い」と言えるので、売れやすい商品だと判断できます。
人気の高い商品を「SOLD」表示をもとにリサーチしようとしてもキーワードが限られるために、捗らないこともあります。
eBay Keyword Toolを使えば検索ワードから人気商品を見つけられるので、売れやすいものを探しやすいです。
eBay Keyword Toolの使い方やメリットについては「【eBay輸出】売れる商品が見つかる!?リサーチが簡単になるキーワードツールを紹介」の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご参考ください。
テラピークの使い方をマスターすれば、eBayでのリサーチが楽に進められる
最後にテラピークを使う際のポイントについてまとめます。
この記事のまとめ
- テラピークは過去の販売データを知るリサーチツール
- ベーシックストアならテラピークは無料で使える
- 出品国を日本にすることで日本人セラーの売れやすい商品が見つかる
- 調べたい用途に応じて検索条件や結果を分析してみる
テラピークは初心者だけでなく、上級者にもおすすめできるほどの有用なツールです。
eBayアカウントを持っている方であれば誰でも利用できるので、まだ使ったことがない人はぜひ使ってみてください。
テラピーク以外にも効果的なリサーチツールはいくつかあります。以下の記事で紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。