eBayで商品が売れたら、複数の発送方法から選ぶ必要があります。
料金や商品がバイヤーに届くまでの時間などが異なるので、適切な発送方法を選ぶことが重要です。
今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、eBayでの発送方法について徹底的に解説していきます。
この記事を読むことで得られるメリットは、以下の通りです。
メリット一覧
- eBayで利用できる発送方法がわかる
- 発送方法の設定手順がわかる
- 発送方法を設定する際の注意点がわかる
eBayでたくさんの商品が売れるようになったときに、発送作業で消耗しない方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
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【宅配会社】eBayで出品した商品の発送方法5選
宅配会社を利用すれば、eBayで売れた商品を海外へ発送できます。
ここでは宅配会社を利用した発送方法を5つ紹介します。
- 日本郵便(EMS)
- DHL
- FedEx
- UPS
- ヤマト運輸国際宅急便
それぞれ説明していきます。
1. 日本郵便(EMS)
日本郵便が提供している国際郵便サービスであれば、EMS(Express Mail Service)が選択肢に挙がります。
世界120ヵ国以上に配送できるので、eBay輸出をする人は必ずと言っていいほど利用することになるでしょう。
EMSはバイヤーに早く商品を届けられるだけでなく、配送状況を確認できたり損害賠償制度があったりするので、安心して利用できます。
またEMSではクール便も利用できるので、食料品など低温で発送しなければいけない商品も対応可能です。
EMSの利用方法については「【VAT徴収ルールに注意】eBay輸出でEMSを利用する3つのメリットと手順を徹底解説!」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. DHL
DHLとはドイツの国際配送サービス会社のことで、自社で飛行機を所有していることもあり、安定的に商品を配送することが特徴です。
配送時間が早めに設定されているので、バイヤーに喜んでもらえるでしょう。
他にもリアルタイムで配送状況を確認できたり、店舗によっては24時間いつでも荷物を持ち込めたりと、サービスが充実しています。
3. FedEx
FedExは、アメリカに本社をおく世界最大手の配送サービス会社です。
220ヵ国以上の国と地域に商品を届けられるので、利用しやすいサービスと言えます。
FedExもDHLと同様に飛行機を所有しているので、安定した物流ができます。
実際に利用する際は、営業所に持ち込んだり集荷を依頼したりして商品を発送しましょう。
4. UPS
UPSは1日あたり平均2,470万個の荷物を配送しており、220以上の国や地域に対応しています。
DHLやFedEXと並ぶ世界最大規模のアメリカの大手輸送会社です。
発送できる荷物は最大で400サイズの70kgまでと、大きい荷物に対応しています。
大型の商品を取り扱うことが多い人であれば、検討する余地があるサービスと言えます。
5. ヤマト運輸国際宅急便
ヤマト運輸は国際配送も対応しており、世界220以上の国と地域に配送できます。
重量は25kg以下で、サイズは60〜160サイズと書類に対応しています。
注意点として依頼主と受取人のどちらかが個人の場合、カナダやメキシコなど一部の国へは発送できません。
個人名義で利用する場合は、発送先の国に対応しているか、事前に確認しておきましょう。
【eBay専用】出品した商品の発送サービス2選
ここでは、eBay専用の発送サービスを2つ紹介します。
- eLogi
- CPaSS
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. eLogi
eLogiはeBayが提供している公式の出荷用ツールです。
個人でもFedEXを利用でき、定価よりも割安の送料で利用できます。
eBayに登録されている発送情報をそのまま入力できるので、住所や氏名などの情報を誤入力するリスクが低いです。
最短翌日には配送されることもあり、バイヤーが素早く商品を受け取れるので高い評価を受けやすくなります。
eBayのセラーアカウントがあれば利用できるので、FedEXを使って配送したい方は利用しましょう。
eLogiについて詳しくは「eLogiを使えばeBay輸出の配送料を抑えられる!登録方法および使い方について解説!」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. CPaSS
CPaSSはeBayが開発した配送サービスを一括で管理できる便利なツールです。
eBayで商品が売れた場合は利用可能な配送サービスを選択し、集荷依頼から出荷ラベルの発行まで対応しています。
eBayのセラーアカウントが複数ある場合でも、1つのCPaSSアカウントで一元管理も可能です。
大手クーリエの配送サービスが特別価格で利用でき、CPaSSの利用料も無料のため、気軽に利用してみてください。
eBayでの発送方法を設定する手順
eBayでは、あらかじめ発送方法を設定する必要があります。
発送方法は、My eBayから設定可能です。
まずはeBayにログインして「My ebay」をクリックしましょう。
プルダウンメニューが表示されたら「Summary」を選択します。
続いて「Account」をクリックします。
「Selling」内の「Business policies」を選択します。
「Business policies」を選択すると以下のような画面に切り替わります。
「Get started」をクリックしましょう。
以下の画面に切り替わったら「Create policy」をクリックして、設定したいビジネスポリシーを選択します。
ビジネスポリシーとは、簡単に言うと取引条件のことです。
eBayで商品を販売する際は、以下3つのビジネスポリシーを設定する必要があります。
- Payment(支払い)
- Return(返品)
- Shipping(発送)
今回は発送方法を設定したいので「Shipping」を選択します。
発送方法を設定する際は以下7つの項目を入力してください。
- Policy name:ポリシー名
- Policy description:メモ書き
- Set as default payment policy:デフォルト設定
- Domestic shipping:アメリカ国内への送料設定
- Handling time:入金から発送までにかかる日数
- International shipping:アメリカ以外の国への発送設定
- Exclude shipping locations:発送除外国の設定
ポリシー名は半角英数字で入力しましょう。
メモ書きは任意なので、必要に応じて発送方法に関わる内容を記入してください。
各項目の内容を埋めて保存したら、発送方法について設定完了です。
eBayの送料が高くなる3つの原因
eBayで売れた商品の送料は、以下の理由から高くなってしまいます。
- 長距離輸送するから
- 航空便を利用するから
- 商品代金を安くしているから
それぞれ確認していきましょう。
1. 長距離輸送するから
eBay輸出に取り組む場合、海外のバイヤーがターゲットになります。
商品が売れたら海外へ輸送する必要があるので、どうしても国内に配送するよりも送料が高くなってしまいます。
また、配送方法によっては商品の追跡に別途料金がかかることも…。
商品を出品する際は、送料も考慮した価格設定にしましょう。
eBayでの送料については「【2024年版】eBay送料設定を徹底解説!初心者でも迷わずに決める5つのポイントも紹介」の記事で詳しく解説しています。
配送方法ごとの料金を配送先別に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 航空便を利用するから
商品の配送に航空便を利用すると、送料が高くなります。
海外へ商品を輸出する手段として、航空便と船便が挙げられます。
しかし、船便はバイヤーの手元に商品が到着するまでに数ヶ月かかることも…。
バイヤーは購入した商品を心待ちにしているので、船便はeBay輸出には向きません。
そのため、航空便が主要な配送手段になります。
航空便は送料が高いものの、早くバイヤーに商品を届けられるので、満足してもらいやすいでしょう。
3. 商品代金を安くしているから
eBayではセラーが送料を自由に決められる仕組みになっているので、意図的に適正値よりも高くしているケースもあります。
ただし、あまりにも送料が高いとバイヤーから怪しまれたり、価格を交渉されたりしてしまいます。
そのため、eBayで物販をするなら適正な送料で設定しましょう。
eBayで発送方法を設定する際の4つの注意点
eBayで発送方法を設定する際は、以下の4つに注意しましょう。
- 発送までの日数を少なくする
- アメリカ視点で設定する
- 発送除外国を欠かさずに設定する
- 送料無料を検討する
それでは、順番に解説していきます。
1. 発送までの日数を少なくする
発送方法を設定する際は、入金確認から発送までにかかる日数を指定します。
発送までの日数を少なめにすれば、バイヤーに選んでもらいやすいです。
ただし、無在庫販売の場合は商品が購入されてから仕入れを行うので、発送までに時間がかかってしまいます。
そのため、無理なく発送できそうな日数に設定しておきましょう。
2. アメリカ視点で設定する
発送方法を設定するにあたっての注意点は、eBay内で表記されている「国内」はアメリカのことを指します。
日本に住んでいると「国内=日本」と解釈しがちなので、間違えないように注意しましょう。
3. 発送除外国を欠かさず設定する
eBayでは取引するにあたってあらかじめ「発送除外国」を設定しておくと、トラブルを未然に避けられる可能性があります。
発送除外国を選択しておけば、当該国および地域のバイヤーの検索画面に表示されなくなります。
発送除外国を設定すべき理由は、以下の2つです。
- 国や地域によってはインフラが整っておらず、届かない可能性がある
- 治安が悪く紛失などの危険性がある
上記に該当する国・地域のバイヤーに販売してしまうと、商品が届かず損失を被る可能性があります。
最低でも、以下に該当する国・地域は発送除外国に設定しておきましょう。
発送除外国に設定すべき国・地域
- APO(空軍郵便局)
- FPO(米国海軍郵便局)
- Africa(全域)
- South America(全域)
- 中東のほとんどの国(Iraq、Afghanistanなど)
- Russian FederationやUkraineなどの紛争地域
- その他小さな島国(Fijiなど) など
とくに、初心者のうちから上記に該当する国に販売した結果トラブルに巻き込まれると、ネガティブフィードバックを受けてアカウントレベルの低下につながります。
発送除外国の設定は欠かさずに行いましょう。
4. 送料無料を検討する
発送方法を設定する際は、送料を無料にすることを検討しましょう。
なぜなら、送料無料にすることでバイヤーの購買意欲を高められるからです。
ただし、送料無料にすると配送料が高いほど損をしてしまうので、安く配送できる商品に限ってもいいでしょう。
また、商品の販売価格を上げる形で送料に含める方法もあります。
自身の利益を確保するために、送料は考慮しなければいけない要素の1つです。商品を売る戦略の一つとして、送料を無料にすることを検討してみてください。
eBayの出品商品の発送方法に関するよくあるQ&A2つ
eBayで商品が売れたものの、海外発送の手続きが煩雑だったり費用が高かったりなどで、悩みを持つ人は多いです。
ここでは、eBayの出品商品の発送方法に関するよくあるQ&Aを2つ紹介します。
- eBayの出品物の送料設定はスマホでもできる?
- 関税は輸入者(バイヤー)が支払うの?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Q. eBayの出品物の送料設定はスマホでもできる?
送料に関するビジネスポリシーの設定は、パソコンからしか変更できません。
事前にビジネスポリシーを設定しておけば、商品の出品作業はスマホから行えます。
スマホでの出品手順は以下のとおりです。
- 画面下のマイeBayから「設定」をタップする
- 設定の一般にある「国名/地域」をタップする
- 国を日本に設定する
- 出品ボタンをタップする
- 事前に設定した内容で出品が完了する
ビジネスポリシーはeBayで取引するうえで必要なので、アカウントを作成したら最初に設定しましょう。
ビジネスポリシーの設定方法については「【2024年版】eBayのビジネスポリシー設定方法を画像付きで解説!実際に使っている設定も公開」の記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
Q. 関税は輸入者(バイヤー)が支払うの?
関税は輸入者(バイヤー)に支払い義務があります。
バイヤーが関税の支払い義務について理解していなければ、トラブルになるケースもあります。
事前に関税について調べておき、バイヤーへ伝えておくことが大切です。
ただし、関税に関する手続きは輸出者(セラー)が行う必要があります。関税の金額は国や商品によって変化するので、必ず事前に調べておきましょう。
関税については「eBay輸出で関税のクレームが来たときの4つの対応方法と予防対策!例文や評価の削除方法も解説」の記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
eBayで出品した商品の発送作業が増えたら発送代行会社へ依頼しよう
eBayで出品した商品がたくさん売れるようになったら、発送作業に費やす時間が長くなってしまいます。
発送作業にかかる時間を減らすために、発送代行会社の利用を検討してみてください。
発送代行会社に依頼すれば発送作業を自動化できるので、空いた時間を商品のリサーチに費やせるようになり、より利益を上げられます。
また、発送代行会社に依頼することで発送コストを抑えられたり、輸出時のミスを減らせたりとさまざまなメリットが得られます。
「【副業実践者が暴露】2019年もeBay輸出は稼げる? 1月の売上利益を公開!」の記事では、おすすめの発送代行会社を紹介しています。発送代行会社の選び方だけでなく、メリット・デメリットも解説しているので、依頼すべきかどうかを検討する際にぜひご覧ください。
eBayで出品した商品が売れたら適切な方法で発送しよう
eBayで商品が売れたら、サイズや発送期間などに応じて発送方法を選びましょう。
発送方法によって、料金や配送にかかる時間などが異なります。
選び方を間違えると高額な配送料金がかかったり、バイヤーに届くまでの時間を余計に要したりする可能性があります。
また、eBayで発送方法を設定する際は、発送までの日数を少なくしたりアメリカ視点で考えたりするとよいでしょう。
誤った認識のまま発送方法を設定すると、バイヤーからクレームが入るだけでなく、商品が売れにくくなることがあるので要注意です。
適切な発送方法で商品を配送し、着実に売上を伸ばしていきましょう。