eBayで販売を続けていると、バイヤーから直接取引を提案されることが一度や二度はあるのではないでしょうか。
ただ「直接取引って違法じゃないの?」「見つかったら警告を貰ってサスペンドにならない?」といった不安を感じている方も多いです。
結論としては、正しい手順で直接取引をすれば問題ありません。
そこで今回は、直接取引での経験も多い現役輸出プレイヤーであるゆうきが、警告をもらわない正しい方法について解説していきます。
この記事を読むことで具体的には下記のメリットがあります。
この記事で得られるメリット一覧
- 直接取引のメリットが分かる
- 直接取引についてのルールを理解できる
- 直接取引の正しいやり方を理解できる
なお直接取引の方法については、以下の動画でも解説しているため、こちらもご参考ください。
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
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eBayで直接取引は禁止されている
残念ながらeBayでは、自社サイト外での取引を禁じています。
そのため、eBay上で直接取引の提案は行えません。 eBayは手数料商売なので、自分のプラットフォームで売買が成立することで利益が出せます。
eBay外での取引は迷惑行為と判断されて警告を受け、最悪の場合はサスペンドの処分を受けてしまうでしょう。
サスペンドについては「【解除方法あり】eBayでアカウント停止してしまう11の原因と防ぐ方法を徹底解説!」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
しかし正しいやり方で行えば、eBay上で問題になることなく直接取引を行えます。
eBayで直接取引を行うメリット
eBayでの直接取引は、以下のメリットがあることからおすすめです。
- 手数料が利益として上乗せされる
- 商品の仕入れ数を増やせる
- リサーチの手間を減らせる
順番に見ていきましょう。
1. 手数料が利益として上乗せされる
直接取引は、手数料分が利益として上乗せされることが大きなメリットです。
落札後の手数料
- 落札手数料(FVF)
- Promoted Listingsの広告料(任意)
落札手数料に関しては、カテゴリにもよりますが販売額の12%が発生します。
さらにPromoted Listingsを設定していたら、追加で手数料が必要です。
例えば販売額1,000$の高額商品であれば、120$近くがeBayに徴収されるので、手数料は軽視できません。
しかし、直接取引にすればeBayを通さないので利益が手数料分だけ増大します。
2. 商品の仕入れ数を増やせる
直接取引を行うことで手数料がなくなるので、商品の仕入れ値を抑えられ、効率的に利益を増やせるようになります。
仕入れ値が安くなることで金銭的に余裕が生まれるため、今までよりも多くの商品を扱えるようになるでしょう。
多くの商品を扱えれば利益の元が増えるため、より大きく稼げる可能性があります。
3. リサーチの手間を減らせる
直接取引を行うと、商品リサーチの手間を減らせます。
直接取引であればバイヤーへ直接、相手が欲しい商品を伺えるようになるため、仕入れが簡単になります。
eBayで利益を得るためには、どんな商品が売れるのかをリサーチした上で、仕入れなければなりません。
直接取引であればリサーチの時間を省けるため、効率よく稼げます。
さらにまとまった注文が入れば、売り上げも安定してくるでしょう。
eBayで安定的に利益を得たいなら、直接取引を行うのがおすすめです。
eBayで直接取引を行う2つのデメリット
eBayの直接取引には、以下のようなデメリットもあります。
- 外部サービスを通すので手間がかかる
- バレた場合はアカウント凍結のリスクがある
eBayの直接取引は、上記のデメリットも考慮した上で行いましょう。
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 外部サービスを通すので手間がかかる
eBayの直接取引は、PayPalのような外部サービスを使用します。
外部サービスを通す分、eBay上での取引と比べて手間がかかるのがデメリットです。
具体的には、以下のような流れで直接取引が行われます。
- 直接取引の交渉
- 商品購入を1度キャンセルする
- PayPalを通して再度購入してもらう
直接取引では「商品購入を1度キャンセルして買い直す」という流れなので、eBayでの通常取引より手間がかかってしまいます。
また、eBayの商品購入を行っても、PayPalの取引履歴にメールアドレスが表示されない恐れがあります。
eBayで直接取引を行うには、手間がかかることを認識しておきましょう。
2. バレた場合はサスペンドのリスクがある
eBayを介さない直接取引を持ちかけると、規約により即刻でサスペンド、つまりアカウントが凍結される恐れがあります。
サスペンドを受けると、今後eBayで活動できなくなってしまいます。
直接取引により増える利益のために、eBayのアカウントを犠牲にするのでは意味がありませんよね。
ただし今回の記事内で解説した方法で直接取引を行えば、基本的にはサスペンドの心配は不要です。
しかし、それでもサスペンドのリスクを必ず避けられるわけではないので、直接取引を行う際は注意しましょう。
eBayのアカウント停止については「【解除方法あり】eBayでアカウント停止してしまう11の原因と防ぐ方法を徹底解説!」の記事で詳しく解説しています。アカウントを停止された場合の対処法についても記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
eBayで直接取引はできる!正しいやり方を紹介【例文アリ】
直接取引はeBayのサイト上でやることは認められていませんが、eBayのサイト外で交渉をすれば問題ありません。
直接取引を行うにあたっての手順は以下の通りです。
- 商品が売れる
- 電話番号を調べる
- 「WhatsApp」で直接取引の交渉をする
- 注文をキャンセル
- PayPalからの送金で再度購入して貰う
まず商品が売れたら電話番号を調べ、それを「WhatsApp」に入力してバイヤーに直接連絡を取ります。
バイヤーに直接連絡を取るまでの流れについては、「【最新版】eBayバイヤーの電話番号の調べ方3選!画像付きで初心者に優しく解説」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
直接取引をする際の交渉は、以下に例文を掲載します。こちらを用いて交渉を進めてください。
【英文】
Hello. My name is ○○○○. I am a ebay seller.
The reason why I send you an email is I want to suggest one thing.
Actually, I can offer you and sell this item with lower price.
If you cancel the transaction on the ebay and pay me through paypal, I would offer you $○○.
If you agree with my suggestion and cancel the transaction on the ebay, I will issue you a bill from paypal.
Thank you very much and best regards.
【日本語訳】
こんにちは、私はeBayセラーの〇〇〇〇です。
先ほどは商品の購入をありがとうございます。
突然あなたにメールをしたのは一つ提案がしたかったからです。
実はこちらの商品をもう少し安く販売することができます。
もし一度eBayで取引をキャンセルしてPayPalから直接お支払いをしてくれるのなら、〇〇$に値下げして販売できます。
どうでしょうか?
もし納得いただけるならeBay側の取引をキャンセルしてPayPalから請求書を発行します。
ご連絡よろしくお願いします。
直接取引の交渉を行う一番のポイントは、キャンセルリクエストはバイヤーにしてもらうことです。
一度注文をキャンセルしてもらい、再度PayPalから支払いをしてもらいましょう!
eBay内のメールでやり取りをすると警告が来るので、WhatsAppから直接交渉してください。
交渉成立のポイントは、eBayで購入してくれた時よりも安い価格を提示してあげることです。
バイヤー側としても、少しでも安い価格で購入したいと思っているので、お互いにとってWin-Winになるはずです。
ちなみに直接取引のベストタイミングは、商品が売れた後です。
販売前の商品でも行う方法はありますが、現状はeBay側に見つかってしまうリスクが高いので、おすすめできません。
eBayでの直接取引は販売後に交渉を行いましょう。
ポイント
以前はバイヤーアドレスを取得できましたが、決済手段がPayoneerになって取得ができなくなりました。
そのため、直接取引はWhatsAppを登録しているバイヤーに対してアプローチします。
eBayでの直接取引を行うとバレる?注意すべきポイント3選
eBayで直接取引を行うときは以下の3点に注意しながら、慎重に進めていきましょう。
- eBay上での連絡はしない
- 支払いはPayPalを使う
- バイヤーが返信しやすいメールを送る
詳しく解説します。
1. eBay上での連絡はしない
直接取引を行うときは、eBay上での連絡は絶対にしないようにしましょう。
eBayポリシーでは、下記の行為が禁止されています。
- eBay外でのやりとりや取引
- 連絡先情報の共有
- 外部サイト等の宣伝 など
2. 支払いはPayPalを使う
商品代金の支払いは、PayPalから請求書を発行してバイヤーに送りましょう。
PayPalには「買い手保護制度」があるため、バイヤーがeBayと同じように安心して商品を購入できるからです。
買い手保護制度とは、PayPalを通して購入した商品に問題があった場合に、一定の条件下で補償してくれるものです。
直接取引してしまうとeBayの返金保証や保護制度が使えないため、リスクを嫌うバイヤーには相手にしてもらえないこともあります。
バイヤーに安心して購入してもらうためにも、交渉時にはPayPalから請求書を送ることや買い手保護制度があることを、伝えておきましょう。
3. バイヤーが返信しやすいメールを送る
直接取引の交渉をするときにバイヤーが返信しやすい文章を送ると、スムーズに進められます。
バイヤーから返信をもらえればメッセージを重ねていき、信用を構築するところまで持っていけます。
信用のある状態でeBay外での取引を提案すれば不審に思われずに済み、通報などのリスクも下げられるはずです。
その分野に精通していることや、信頼を深めるメッセージだとバイヤーも取引の相談をしやすくなります。
いきなり直接取引を持ち掛ける前にまずは信用を構築し、気軽に相談や話をしてもらうことから進めるといいでしょう。
eBayで直接取引をバイヤーから持ちかけられたときは要注意!対処法を解説
eBayで直接取引を行うメリットは多数あるものの、バイヤーから「直接取引をしたい」と連絡が来た場合は注意しましょう。
メッセージ機能はeBayに監視されている可能性が高いため、直接取引に応じてしまうとサスペンドされる恐れがあります。
こちらが直接取引を希望していたとしても、バイヤーからの提案に乗って話を進めないように、この場では丁重にお断りしましょう。
バイヤーからの提案をお断りするときの例文は、以下の通りです。
提案を断る際の例文
【英文】
Thank you for your interest in my Item.
I am sorry, but I cannot comply with this request because eBay rules prohibit direct sales.
I would like you to make a purchase on eBay first.
If you become a repeat customer, we will consider any future transactions that you may wish to make.
However, we would like you to do the transaction on eBay at this time.
Thank you in advance for your consideration of my purchase.
【日本語訳】
私の商品に興味を持ってくれてありがとうございます。
eBayのルールでダイレクト販売は禁止されているので、申し訳ありませんが今回の要求に従うことはできません。
まずはeBayでの購入をしていただきたいと思っています。
あなたがリピーターになってくれる場合、あなたの望むような取引も将来的に考えています。
ただし、今回はeBayでの取引をしていただきたいと思います。
購入の検討をよろしくお願いします。
直接取引を行う際は、先述の「直接取引のやり方」を参考にしながらバイヤーと交渉を進めることをおすすめします。
eBayの直接取引で気になるQ&A
eBayの直接取引はサスペンドのリスクもあるので、不安を感じてしまう人もいるでしょう。
ここからはeBayの直接取引について、よくある質問に回答していきます。
- 消費税はどうなるの?
- トラブルが起きたらどうなるの?
- ギフト扱いにすればお得?
それぞれ見ていきましょう。
Q. 消費税はどうなるの?
eBay輸出でかかった商品の仕入れ代や送料など、事業に必要な経費は消費税非課税となります。
「消費税課税事業者」に該当する場合は、消費税相当額を支払ったとしても還付を受けられるので、コストを削減できます。
eBayを通さずに直接取引をした場合も海外へ販売するため、同様に消費税還付の対象です。
Q. トラブルが起きたらどうなるの?
セラーが対応するトラブルは、発送後に生じるクレームやキャンセルくらいです。
eBayではセラーが料金を受け取った後に発送する都合上、対応が必要なトラブルはかなり少ないです。
ただし、直接取引におけるトラブルはバイヤー間では少ないものの、eBay間では十分にリスクがあります。
一歩間違えるとサスペンドを受ける恐れがあるので、本記事のやり方を参考にしながら、進めるようにしましょう。
Q. ギフト扱いにすればお得?
eBayでは売れた商品をギフト扱いで発送することは禁止されています。
ギフト扱いなら関税が免除になることもあるため、お得にするために利用を検討している人もいるでしょう。
しかし、eBayで売れた商品をギフト発送してしまうと、バイヤーが脱税に当たってしまうので、絶対にやってはいけません。
最悪の場合、セラーであるあなたが「バイヤーの脱税を手助けした」とみなされ、何らかの処罰を受ける恐れがあります。
eBay直接取引以外で利益をさらに高める方法3つ
eBayで利益を高める方法は、直接取引だけではありません。
以下の方法も使うことで、eBayでの利益をさらに高められます。
- 発送業務を外注する
- 商品ページを分かりやすくする
- 売れる商品を見極める
eBayでの利益を高めたいなら、直接取引に加えて上記の方法も取り入れてみましょう。
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 発送業務を外注する
eBayでの利益を高めるためには、発送業務の外注化が有効です。
eBayで商品を発送するまでには、以下のようなやるべきことがあります。
- 商品の梱包
- ラベル作成
- 発送手続き
- 郵便局・発送業者への持参
- 集荷依頼
さらに割れやすいものの場合は、梱包資材や発送方法にも配慮が必要なので、より手間がかかります。
発送業務に時間を取られすぎると、商品リサーチのように売上を伸ばすための施策を取れなくなるため、注意が必要です。
そこでおすすめしたいのが、発送代行業者への発注業務の外注化です。
発送代行業者に依頼すれば、発送にかかる手間を減らせるため、リサーチにも時間をかけられます。
また、売れる商品を見極めて販売できるようになり、 扱える商品数も増えて利益を上げやすいです。
eBayの発送代行については「【2022年版】eBayのクーリエ対応発送代行業者のおすすめ7選!料金やサービス内容を比較」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 商品ページを分かりやすくする
eBayに出品する際は、商品ページだけで商品の魅力が伝わるくらいにわかりやすくしましょう。
eBayはネットでの取引なので、実際に手に取って商品を確認できません。
そのため、写真や説明文を工夫し、足りない情報を補う必要があります。
説明文はスペックや特徴はもちろん、商品の状態についてもできる限り詳しく書きましょう。
また、写真は商品の状態がわかるように、さまざまな角度からできるだけ多く掲載してください。
eBayで購入されやすい画像の特徴は「eBayで売れる商品画像の特徴や撮影のコツを解説!知っておくべきルールも紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 売れる商品を見極める
eBayで売れやすい商品のジャンルを見極めましょう。
売れる商品を中心的に仕入れて販売していけば、多くの利益を得られます。
しかし、どんな商品が売れるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
eBayで売れる商品については「eBay出品におすすめの商品ジャンル7選! 商品リサーチに役立つツールも併せて紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
eBayで適切に直接取引を行い利益アップを狙おう!
直接取引ができれば利益が大きくアップするので、1,000$以上する様な高額商品は積極的に交渉するのがおすすめです。
交渉は正しく行えば警告をもらうリスクもないので、試してみる価値は十分にあるでしょう。
まずは商品を販売して、直接取引に持ち込む交渉を、例文を参考にして行ってみてくださいね!
直接取引をすることでリピーター化して利益が上がる見込みがあるため、やらない手はありません。
他にも利益を上げる方法について以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。