eBayで商品が売れたときにすぐに発送すると、思わぬトラブルが発生することがあります。
また、トラブルが発生したときに適切に対処できないと、損失が大きくなってしまうので要注意です!
今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、eBayで落札されたときにすべきことについて、徹底的に解説していきます。
この記事を読むことで得られるメリットは、以下の通りです。
メリット一覧
- eBayで落札されてからすべきことがわかる
- 注意すべきトラブルがわかる
- 落札後にキャンセルとなった場合の対処法がわかる
商品の落札後の手順は、5ステップでわかりやすく説明しています。
また、トラブルが発生したときの対処法も紹介するので、いざというときに慌てずに対応したい方は必見です!
なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。
クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。
eBayで商品が落札されたらすること6ステップ
eBayで商品が落札されたら、以下の手順で取引を進めましょう。
- メールを確認する
- 支払い状況を確認する
- 商品を用意する
- 商品を発送する
- 発送通知を送る
- 落札者を評価する
初心者の方でもできるようにわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. メールを確認する
eBayで商品が落札されたら、メールで知らされます。
商品が落札されたときに届くメールの件名は「You made the sale for(商品名)」です。
件名に落札された商品名が記載されているので、一目で何が売れたのかがわかりますが、内容も確認しましょう。
メールを開封すると、商品名や価格などを確認できます。
2. 支払い状況を確認する
商品が落札されたという通知を受け取ったら、支払い状況を確認しましょう!
支払い状況は「Seller Hub」で確認できます。
eBayにログインした後、画面の右上にある「My eBay」にマウスを乗せると、プルダウンメニューが表示されます。
メニューから「Selling」を選択し「Seller Hub」にアクセスしましょう。
「Seller Hub」にアクセスしたら、以下の画像のような画面になります。
画面左上のメニューから「Orders」を選択しましょう。
左サイドにメニューが表示されるので「Awaiting shipment」を選択してください。
「Awaiting shipment」では入金済みのオーダーを確認できます。
バイヤーの支払いが済んでいる場合「Date Paid」に日付が入るので、目印にしましょう。
ちなみに、Seller Hubを利用するには、最初に設定を行う必要があります。
Seller Hubの導入方法について詳しくは「eBay輸出で役立つSeller Hubのおすすめ機能9選と設定・解除方法を解説」で説明しています。
初心者でも理解しやすいように画像付きで説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 商品を用意する
バイヤーの支払いが済んでいることを確認したら、商品を用意しましょう。
無在庫出品の場合は、入金の確認後に商品の仕入れを行います。
商品を入手できたら、梱包します。特に海外に商品を輸出する場合は、長距離の輸送に耐えられるように、以下のポイントを押さえましょう!
- 丈夫な箱に梱包する
- 緩衝材を入れる
- 丈夫なテープでしっかりとめる
丁寧な梱包は商品を良好な状態に保つだけでなく、バイヤーから良い評価をもらえる可能性が高まります。
また、購入のお礼にメッセージカードを添えるとバイヤーにファンになってもらいやすくなるので、ぜひ実践してみてください。
アカウントが「ビジネスタイプ」のセラーがドイツに商品を発送する場合は、ドイツ梱包法を守る必要があります。
ドイツ梱包法については「【2022年】eBay輸出セラー対応必須!ドイツ梱包法の対応方法を徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
ビジネスアカウントの人はドイツ梱包法を守らないと、ドイツのバイヤーに商品を届けられなくなってしまうので、要チェックです。
4. 商品を発送する
商品を発送する際は、適切な発送方法を選択しましょう。
代表的な発送方法は、以下の通りです。
- EMS
- ePacket
- ePacket LITE
- 小型包装物SAL
- DHL/FedEx
上記の発送方法それぞれで特徴が異なるので、以下の図を参考に選んでみましょう。
発送方法によって、価格や配送スピードが異なります。
商品単価によって一概に言えませんが、基本的に発送のポイントは一番利益の残る選択をしましょう!
そのためにも日本郵便・FedEx・DHLなど、さまざまな発送手段を使うことが大切です。
EMSは日本郵便が提供しているサービスで、契約なしで商品をスピーディに届けられます。
また、商品を追跡できたり損害賠償制度があったりするため、安心して利用できるでしょう。
EMSの利用方法については「【VAT徴収ルールに注意】eBay輸出でEMSを利用する3つのメリットと手順を徹底解説!」で詳しく解説しています。
EMSを利用するメリットやヨーロッパに輸出する際の注意点も紹介しているので、ぜひご覧ください!
5. 発送通知を送る
商品の発送が完了したら、発送通知を送りましょう。eBayでは発送通知を送ることで商品を出荷したとみなされ、バイヤーへ通知できます。
発送時にトラッキングナンバーが発行されている場合は、一緒にアップロードしましょう。
発送通知を済ませないと発送遅延率が高まったり、バイヤーからケースオープンされたりする恐れがあります…。
そのため、商品を発送したらすぐに発送通知を送りましょう!
発送通知の送り方について詳しくは「【1分で解決】eBayで発送通知の送り方と取り消し方を画像付きで一挙解説!」解説しています。
発送通知を取り消す方法や追跡番号のアップロード方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
6. 落札者を評価する
取引の終了時は、落札者を評価しましょう。評価すると、バイヤーから「Positive Feedback」をもらえる確率が高まります。
反対に落札者を評価しないと、バイヤーから催促されることがあります。
商品販売後の評価に時間を取られたくないなら、自動設定にするといいでしょう。
評価を自動で送信する方法については「【プロが教える】eBayの評価(フィードバック)を自動送信する設定方法」で解説しています。
自動送信を適用する条件を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
eBayで落札された後に注意すべきトラブル5選
eBayで商品を発送したら、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- 代金が支払われない
- 商品が破損する
- 商品が在庫切れになっている
- ネガティブ評価を受ける
- 未着クレームが入る
対応方法を誤ると損害が発生するリスクがあるので、今のうちに対処法を確認しておきましょう。
1. 代金が支払われない
eBayで商品が落札されてから、なかなか代金が支払われないことがあります。
入金が確認できていない状態で商品を発送すると、トラブルに発展する恐れがあるので要注意です。
そのため、商品が落札されたらまずは支払い状況を確認しましょう!
商品の支払いが済んでいるかどうかは「Awaiting shipment」や「Awaiting payment」で確認できます。
「Seller Hub」のメニューにある「Orders」から「Awaiting payment」を選択すると、未払い状態の商品が表示されます。
未払いの場合は「Date Paid」に「-(ハイフン)」が入っています。
反対に、支払いが完了している商品を確認するなら「Awaiting shipment」を開きましょう。
代金の支払いが完了している場合は「Date Paid」に日付が入ります。
落札からしばらく待ったにも関わらず入金が確認できないなら、バイヤーに催促しましょう。
それでも代金が支払われないなら、商品をキャンセルするのがおすすめです!
未払い商品をキャンセルする方法については「eBay取引のキャンセル方法や注意点を解説!未払いを防ぐ方法についても紹介」の記事で紹介しています。
バイヤーに催促する際の例文や未払いを未然に防ぐ方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 商品が破損する
輸出する場合は長距離輸送するので、商品がバイヤーに届くまでに破損してしまい、クレームに繋がることがあります…
バイヤーから商品が破損している旨を伝えられると、返金を求められる場合がありますが、安易に応じるのはNGです。
返金をするとバイヤーとの取引が終了し、補償が受けられなくなるリスクがあります!
そのため、まずは商品の状態を確認するところから始めましょう。
日本郵便であれば破損を確認後、バイヤーにダメージレポートを郵便局に提出するようお願いします。
郵便局による調査が完了し、補償金が振り込まれた後にバイヤーへ返金しましょう。
ただし、郵便局による調査は結果が出るまで3週間~1ヵ月近くかかることが多いです。
バイヤーが繰り返し急かすようなら、ダメージレポートの提出が確認できた時点で返金してもいいでしょう。
商品が輸送中に破損した場合の対処法については詳しくは「【eBay輸出】破損時の補償と対応方法を徹底解説!ダメージレポートを依頼するときの例文も公開」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
バイヤーにダメージレポートを提出してもらうためのコツも紹介しています。
FedEx・DHLのようなクーリエ発送の場合でしたら、破損についてカスタマーセンターを通じて報告してください。
証拠の提出次第ですが、補償を受けられる可能性は十分にあります!
3. 商品が在庫切れになっている
無在庫輸出の場合、商品が落札されてから仕入れ元の在庫切れが発覚するケースがあります。
無在庫販売をする場合、商品が落札されてから仕入れを行うことから、在庫切れに気づきにくいです。
在庫切れになった場合に対応方法を誤ると、バイヤーからネガティブ評価を受けるリスクが高まります。
そのため、ネガティブ評価を受けないように、適切に対処するのが重要です!
商品の在庫切れが発覚してからの対処法については「eBayで在庫切れになったときの対処法を解説!ネガティブ評価を受けないキャンセル文も公開」の記事で詳しく解説しています。
ネガティブ評価を受けない方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4. ネガティブ評価を受ける
発送が遅れたり商品の破損が確認されたりした場合に、ネガティブ評価を受けるリスクが高まります。
ネガティブ評価が著しく多いとアカウントの価値が下がり、売上の低下を招くので要注意です!
そのため、ネガティブ評価を受けた場合は、バイヤーに交渉するのがおすすめです。
バイヤーへの交渉方法について詳しくは「【もう怖くない】eBayでネガティブ評価を受けたときの対処法!変更依頼のやり方や例文も紹介」の記事で解説しています。
評価の変更を依頼するときの注意点もわかるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
5. 未着クレームが入る
バイヤーから落札後の商品がなかなか到着しないと、未着クレームが入ることがあります。
eBayで商品を販売する場合、海外のバイヤーとやり取りすることが多いです。
海外バイヤーが相手だと商品の輸送距離が長いため、国内での取引よりも未着トラブルが発生しやすいです!
バイヤーから未着クレームが届いた場合、まずは商品を追跡しましょう。
商品の場所がわかれば、対処法が明確になります。
ただし、発送方法によっては商品を追跡できません。
追跡できない場合は、商品を発送したことを証明できないので、全額返金することも考える必要があるでしょう…
未着クレームが入ったときの対処法については「【eBay輸出】商品が届かない未着のケース対応を例文付きで徹底解説!補償申請の流れも紹介」の記事で詳しく紹介しています。
商品がお届け済みになっていたり返送されていたりといった、ケースごとの対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
【仕入れも安心】eBayで落札したときの手順4ステップ
ここでは、eBayで商品を落札した後の手順を紹介します。
- メールを確認する
- 代金を支払う
- 商品を確認する
- 出品者を評価する
仕入れ先としてeBayを利用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. メールを確認する
eBayで商品を落札したら、セラーからインボイス(請求書)が届いていることを確認しましょう。
インボイスはeBayアカウントに紐づけているメールアドレスに送られます。
インボイスの内容に基づいて支払い作業を進めるので、代金や送料に誤りがないことを確認しましょう。
誤りが見つかった場合はバイヤーへメールを送り、修正をお願いする必要があります。
2. 代金を支払う
インボイスの内容に問題がなかったら、落札した商品の代金を支払います。
代金の支払いは、My eBayから行いましょう。
eBayのトップページの右上部に表示されている「My eBay」にマウスを乗せると、プルダウンメニューが表示されます。
メニューから「Purchase history」を選択すると、商品の購入履歴を確認できます。
「Unpaid invoices」に表示されている商品は支払いができていない証拠なので、早急に手続きをしましょう。
代金の支払いが完了したら、セラーが商品を発送します。
3. 商品を確認する
商品が到着したら、状態を必ず確認しましょう。
破損していたり異なる商品が届いたりなどの不備を見つけた場合は、早急にセラーへ連絡しましょう。
商品に不備があると、返送したり取引をキャンセルすることになったりと手間がかかってしまいますが、丁寧な対応を心がけることを忘れないようにしてください。
4. 出品者を評価する
落札した商品を確認し、問題がなければセラーを以下3つのいずれかから選んで評価しましょう。
- 良い(Positive)
- 普通(Neutral)
- 悪い(Negative)
eBayでは良い評価がどれくらいの割合を占めているかが、バイヤーの売上に関わります。
商品に問題がなければ、良い評価を選んであげましょう。
【ケース別】eBayで落札された後にキャンセルとなったときの対処法
eBayで落札された後にキャンセルとなった場合における適切な対処法を、以下2つのパターンごとに紹介します。
- 出品者の都合でキャンセルした場合
- 落札者の都合でキャンセルされた場合
順番にみてみましょう。
出品者の都合でキャンセルした場合
在庫切れなどによって出品者の都合で商品を発送できなくなった場合は、セラー都合でキャンセルするのが一般的です。
ただし、セラー都合のキャンセルの場合は、ペナルティが科せられてしまうので実質選択できません…
何度もセラー都合のキャンセルを繰り返すと『Below standard』という最悪なセラーレベルになり、利益を残すことが難しくなるのです。
連絡なしの一方的なバイヤー都合キャンセルは良くないため、事前に交渉をしてからバイヤー都合としてキャンセルしてもらうのが手段です。
本来はセラー都合になるにも関わらず、バイヤー都合でキャンセルしてもらうなら、落札者にとってメリットのある提案をしましょう。
例えば、代替え品を提案したり割引を約束するなどです。
落札者にとってメリットのある提案をすれば、ペナルティが科せられるのを防げるだけでなく、ネガティブ評価を受けるリスクが下がります。
まずは真剣に謝って誠意を見せ、バイヤーに好感を持ってもらえるようにしましょう。
落札者の都合でキャンセルされた場合
商品の落札者に「キャンセルしたい」と伝えられたら、バイヤー都合でキャンセルします。
キャンセルは「Seller Hub」の「Orders」から行えます。
該当商品のメニューから「Cancel order」を選択したら、商品のキャンセル理由が求められます。
画像内のキャンセル理由の和訳は、以下の通り。
- 在庫切れまたは商品が破損した(セラー都合キャンセル)
- 購入者が注文のキャンセルを求めた(バイヤー都合キャンセル)
- 購入者の配送先住所に問題があった(バイヤー都合キャンセル)
上記のキャンセル理由のうち、2と3はバイヤー都合キャンセルです。
落札者が注文のキャンセルを求めた場合は、2番目の「Buyer asked to cancel」を選択しましょう。
遠隔地など配送状況による問題であれば、3番目の「Issue with buyer’s shipping address」を選択で構いません。
キャンセル理由を選択したら「Submit」をクリックします。
ここまでできたら、バイヤー都合のキャンセルとして処理できます。
eBayで落札されたら適切な手順で商品を発送してトラブルを防ごう
eBayで商品が落札されたらすぐに発送するのではなく、支払い状況を確認するのが重要です!
商品の発送はバイヤーの支払いを確認してから行うことで、トラブルが発生するのを未然に防げます。
しかし、正しい方法で発送したとしても、トラブルが全く発生しなくなるわけではありません…
輸送中に商品が破損したりネガティブ評価を受けたりと、さまざまなトラブルが考えられるので、正しい対処法を知っておきましょう。
トラブルが発生したときに適切に対処することで、大きな損害の発生を避けやすくなります。
正しい対処法を知っているかどうかによって損失の度合いが左右されるので、今のうちに理解しておきましょう。